原発事故当初から心配していた事が現実になってしまった。
5月20日河北新報コルネットから引用
「県の対応遅すぎる」 セシウム検出で丸森町が説明会
牧草の扱いについて宮城県の担当者の説明を聞く畜産農家=19日、宮城県丸森町役場 |
宮城県丸森町筆甫にある町営放牧場の牧草から国の許容値を大きく上回る放射性セシウムが検出されたのを受け、町は19日、乳用牛と肥育牛の飼育管理について説明会を開いた。放牧や牧草使用の自粛を呼び掛けた県に対し、畜産農家からは「対応が遅すぎる」などの不満が相次いだ。
県のモニタリング調査では、11日に町営放牧場の牧草を採取。県は18日、1キログラム当たり1530ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。乳用牛、肥育牛に与える牧草の国の許容値300ベクレルの約5倍に当たる。
町役場で開かれた説明会には、畜産農家約100人が出席。冒頭、保科郷雄町長は「高い数値が出て非常に残念。大きな心配と不安を抱いている」と、農家の苦しい状況を代弁した。
町内では、約150戸の農家が約3900頭の牛を飼育する。138頭を預かる放牧場は福島県境に位置し、福島第1原発から約50キロにある。計画的避難区域の福島県飯舘村にも近い。
説明会には県の担当者も参加。測定結果をあらためて説明した後で、刈り取った牧草は牛に食べさせず、他の飼料と分けて保管するよう要請した。今後も定期的に調査を行い、許容値を下回る結果が続くなどの推移を見てから、放牧と牧草使用の自粛要請を解除する方針も示した。
会場からは「農家は悪くない。県は政府や東京電力の味方なのか」「他県と比べて調査に消極的。風評被害を恐れて動かなかったのでは」などの厳しい意見が続出した。
町から委託を受け、放牧場を管理運営する町酪農振興組合の菊地弘之組合長(53)は「県は原発事故を人ごと、対岸の火事としか捉えていない。長期化すれば農家は意欲を失う」と話した。
復興復興と綺麗事を並べて、県民の放射能不安を払しょくするという大事な事から逃避している。
そんな中で、
福島県伊達市の一部で、飯館村と同レベル以上の放射能汚染が確認されているが、避難指示は出されておらず、幼児、子供達が外で無邪気に遊んでいる姿がニュースで流れていた。
悲しくて、情けなくて見ていられない。この子らの将来はどうなってしまうのか。原子力安全委員会などの偉い役人は、所詮ひとごとでしか考えていない。