(記事中の時刻は全てバンコク時間ですがブータンはバンコクより1時間遅れていますので実際のブータンの時間は表記時間より1時間遅れています。)
中島「ついにここですか。」
管理人「FSXを買った時から行きたかったんだよね。」
知っている人は知っている。
ブータンにあるパロ空港はその立地上、世界で1番着陸が難しいと言われています。
空港標高は7,340ft(約2,240m)、滑走路長は1,964mです。
これだけなら大した脅威ではありませんが問題はアプローチコースです。
まあその辺はその時になったらお話いたします。
てわけで南・東南アジア紀行の第2回目はバンコク時間04:45発 パロ空港に07:00着のKB129便でブータンのパロ空港へと向かいます。
機材はA319ですがシートマップはホームページに無し。
と言うことで代わりにあったコチラでどうぞ
で、今回のルートです。
特にこれと言ってコメントはないです。
以下フライトインフォメーション
区間:スワンプナーム国際空港(Suvarnabhumi International Airport/ท่าอากาศยานสุวรรณภูมิ) VTBS/BKK --- パロ空港(Paro Airport/ネパール語での名称不明) VQPR/PBH
使用機材Airbus A319 (アドオン:SMS 世界のエアライン)
搭載燃料:32,070lbs、約14546.9kg(1lbs=453.6gで換算)
総離陸重量:142,190lbs、約64498.5kg(1lbs=453.6gで換算)
予定ブロックタイム:3時間15分
出発スポット:F2番ゲート
巡行速度:M0.82
巡航高度:38,000ft(約11,582m)
飛行距離:1140nm(約2111km)
代替空港:シャージャラル国際空港(Shahjalal International Airport、শাহজালাল আন্তর্জাতিক বিমানবন্দর) VGZR/DAC
飛行ルート:
VTBS-(SID)-OSUKA-(L507)-BGO-(G463)-DAC-(W3)-SDP-(R598)-TAKTI-(STAR)-VQPR
パロ空港の到着経路が1つしか無いので必然的にこの経路になりますがダッカVOR(DAC)までは幾つか航空路の選択肢があるので悪天候時には幾つか他のバリエーションでも飛べます。
衛星(風)画像は・・・
特に書くことはないですね。
強いて言えばバンコクに雲が接近中です。
では、いつもの如く出発の40分前から開始。
因みにTG673便からはどんなに頑張っても乗り継げません。
薄暗いですがAI機のドゥルク航空のA319。コチラと同じレジです。
後ろにはJALが・・・
KLM CARGOのB747-400Fが降りてきました。
出発準備をしているとパラパラと雨が・・・すぐ止んじゃいましたけどね。
先日も見ました、ANA CARGOのB767-300/Fです。
04:43にプッシュバック。テイクオフランウェイは19Rです。
エンジンスタート中にサウジアラビア航空のMD-11Fが離陸していきました。
タイ航空のA330-300が降りてきましたよ。
中島「SID大変ですからね。チェックしておいてくださいね。」
管理人「了解しますた。」
今日使うSIDは高度制限があるのでそれを確認。
RWY19Rにラインナップ。
04:53にテイクオフ。
5000ft(約1524m)の高度制限があるのですぐに上昇率を抑えます。
今回のSIDはNESTA 1B DEPARTURE。
ここで制限関連の解説を。
最初のfixであるROVENまで220kt(約407km/h)以下を維持。
その先のBS521までは5000ft(約1524m)以下を。
その先のBS522までは6000ft(約1829m)以下。
2つ先のBS524からNESTAまでは8000ft(約2438m)を維持。
NESTAの次のBURANでは9000ft(約2743m)からFL160(16000ft、約4877m)の間を保持します。
なんと(?)BS524からNESTAの間は30nm(約55.5km)もあります。
長い・・・・
と言うわけで妙に長いSIDの開始です。
RNAVのSIDはしょっぱなからGPSまかせに出来るので楽です。
まあ今日はアプローチと足して割ればちょうどいいのでしょうか?
反射しすぎです。
バンコク中心部が良く見えます。
NESTAに向け飛行中。
NESTAをヒットし上昇再開。
暗いですがタイ航空のB773です。
お次はA300-600R
この時間はヨーロッパ方面からの便が結構来ていて何度もすれ違いました。
離陸後約34分後。05:27に巡航高度38000ft(約11582m)に到達。
そして05:29にヤンゴンコントロールへとハンドオフされました。
かなりアレですがインド洋です。
日が出てきました。
これで少しは見やすくなりましたかね?
欧州からのB777-200/ER
B747-400。いずれもタイ航空です。
06:00に日の出。
やー眩しいな。
個人的に一刻も早く明るくなって欲しいです。
アプローチが心配なので。
と思っていたら
だいぶ明るくなりました。
目の前に見えるのはベンガル湾とガンジス川河口です。
06:35にダッカコントロールへとハンドオフ。
だいぶ来ましたねぇ。
綺麗な海と汚い川の境目・・・・。
代替空港となるダッカ国際空港上空をヒット。
さあいよいよヒマラヤ山脈が見えてまいりました。
日も高く上がってまいりました。
ジャムナ川です。
なかなかハッキリと見えてきました。
07:17にSaidpur VOR(SDP)をヒットと同時に降下開始。
空港標高は7300ft程。
それを頭に入れて降下をしていきます。
しかも周りは14000ft級(約4200m)の山々に囲まれており一方からしか進入できません。
07:21にグワーハーティーコントロールへとハンドオフ。
チャートとにらめっこしながらどこまで降ろすかを相談します。
そのチャートは(ADチャートを除いて)コチラ1枚のみ。
(※ダウンロードして見たほうが良いと思われ。)
今回はRWY15にサークリングアプローチでランディングとの事。
・・・詰みました。完全に。チャートもないですし。空港のあるところは幅が数kmもありません。
もうこれは自分で道を作るしかないですね。
中島「うわー、これは恐ろしい。」
管理人「手のひらからジト~っと汗が・・・・」
エアライナーシマーなら分かる(?)この恐ろしさ。テキストが全くもって無いのも恐ろしいです。
自分の判断に責任が無いです・・・
パロVOR(PRO)をヒットしパロ空港へと向かいます。
この時からRWY33へのアプローチコースから完全に外れ、若干左へと逸れるルートを取ります。
と言っても未だ明確なアプローチコースが見つかりません。
RWY33のミストアプローチコースを逆走することも考えましたが降下率が恐ろしいことになりそうなのとアラインがかなり厳しいのとでボツ。
隣の渓谷から進入することも考えましたが高度処理が追いつかなさそうなのでボツ。
結局こういう経路で進入する事に・・・
山肌ぎりぎりで飛行し、尾根を通過した後に降下、ぎりぎりまで山に接近してから急旋回という形にしました。
こっちの画像で少し立地が理解できました。
見れば見るほど凄い所にある・・・・
中島「これ降りれるんですか?」
管理人「大丈夫、一発で降りれなかったら引退します・・・・・・って位の覚悟で降りるから。」
ギアを降ろしてフラップもフルダウン。
ファイナルアプローチの状態で11000ft(約3353m)まで降下、160ktまで減速して待機します。
VCの描写が・・・・尾根上空を通過。1000ft/minで降下を始めます。
パロVOR(PRO)から11nmの地点(約20km)で自動操縦系を全解除、旋回を開始!
旋回開始直後のSS。これは絶対に違法レベル。
もはや降りれたらラッキーです。
EICASが逝ってるのはご愛嬌。
速度、バンク、ピッチ、方位、高度、位置関係等全てに気を使いながら旋回します。
キャビンからはこんな感じ
平均バンク角30°運用上の最大角は45°だそうです。
こんな感じで山肌が迫ってきます。
もうすぐで旋回も終わります。
コックピット視点
これは怖い
反対はこんな感じ。
実機のビデオ並ですね。
良い位置へ着けました。
実際はもう少し空港が右側にありますがこの際関係ないです。
あとはアラインすら決めれば・・・
ピッチなど気にせずにアライン。
1000ft(約305m)・・・らしいです5
500ft(約150m)、良い感じで来てます。
200ft(約60m)。
50ft(約15m)
07:40にタッチダウン。
やはり1回目はハードですね。
降下の勢いを上手く殺せずに降りてしまいました。
オーバーランという可能性もありますからね。
着いたら後は止まるのみ。
オートブレーキはもちろんMAXです。
疲れたー。足がガクガクしてます(笑)
定刻より14分早い07:46、現地時刻の06:46にスポットイン。
お疲れ様でした。
中島「はぁ、疲れました・・・・」
管理人「なんというか、燃え尽きたよね。」
因みに降りてみると・・・・・まさかの無風でした。
これなら33を使えばよかった。
編集降機というか裏話というか
やけにアプローチに凝った記事でしたね。
降りる前は本当にガクブルでしたが降りてみると「こんなもんか?」という感じでした。
じゃっかんネタバレですが次の寄港地も一応、難着陸で有名な空港です。
今日みたいにアクロバットなことはしませんけどね。
それとRWY15の正規のアプローチ方法と言うか、ルートをご存知の方いませんか?
RWY33のアプローチチャートはあるのですが・・・・
最後に今回のアプローチでのコツを幾つかまとめました。
大抵の風では大丈夫でしたが西から吹かれると対地速度が増すのでとてつもなく厳しいですのでご了承ください。
出来るだけ遅く。とありますがあんまり落として失速しないようにしてくださいね。
私の場合は140~150ktでいけました。
では、今回はこれで。
詳細なデータは以下にまとめてありますので見たい方のみどうぞ。
区間:スワンプナーム国際空港(Suvarnabhumi International Airport/ท่าอากาศยานสุวรรณภูมิ) VTBS/BKK --- パロ空港(Paro Airport/ネパール語での名称不明) VQPR/PBH
使用機材:Airbus A319-115(A5-RGF)
搭載燃料:32,070lbs、約14546.9kg(1lbs=453.6gで換算)
残燃料:16,820lbs、約7629.5kg(1lbs=453.6gで換算)
総離陸重量:142,190lbs、約64498.5kg(1lbs=453.6gで換算)
予定ブロックタイム:3時間15分
実際のブロックタイム:3時間3分
フライトタイム:2時間47分
地上滞在時間:16分
離陸~巡航までの時間:34分
巡航時間:1時間50分
降下~着陸までの時間:29分
総タキシング距離:約3.83km(バンコク1.29km・パロ約2.54km)
出発スポット:F2番ゲート
到着スポット:2番スポット
巡行速度:M0.82
巡航高度:38,000ft(約11,582m)
飛行距離:1140nm(約2111km)
代替空港:シャージャラル国際空港(Shahjalal International Airport、শাহজালাল আন্তর্জাতিক বিমানবন্দর) VGZR/DAC
飛行ルート:
VTBS-(SID)-OSUKA-(L507)-BGO-(G463)-DAC-(W3)-SDP-(R598)-TAKTI-(STAR)-VQPR
Departure spot:F2
Spot out:04:43(21:43UTC)
Taxing root:T17-T16-D4-E-E1
Take off Runway:19R
SID: NESTA 1B DEPARTURE
TRANSITION: LIMLA(I'm not sure about it.)
STAR: Nothing
Approach style: Visual Approach (Used VOR and chart for reference)
Landing Runway:15
Taxing root:RWY15 and taxi way.
Arrival spot:No.2
Arrival time:06:46(00:46UTC)
パロ空港のアプローチですが、Blue Skyのけいすけさんもここに降りていたので、参考にしてみてはどうですか?
http://kei-sim.blog.so-net.ne.jp/2010-12-25
JA754Aさんいつも楽しいログありがとうございます。
ですが、なぜか機体のテクスチャの色が変(金色?見たいな感じ)なんです。
directXは9cなんで、それは関係ないと思うんですが、果たして何がいけないんでしょうか?
JA754Aさんは、何かトラブルありましたか?(もちろん、FSXのアップデートはやってます。)
f.eagleさん>>
アンケートの事は良い意味でも悪い意味でもよく覚えています。
丁度今日本よりフランクフルトに近いのでそのうち飛ぼうと思っています。
あらら、英語サイトばっかり漁っていたのでこんな近くに良いデータがあったとは。
相変わらずのんきな頻度ですが書いてまいりまする(`・ω・´)
RJOKさん>>
そういえばRJOKさんのAI機もそんな感じでしたよねぇ。
唯一思い当たる点としてSP2を入れてDirectX10のプレビューモードをオンにしているくらいでしょうか・・・?
それ以上は私にも分かりません。
すいません
その時は、まだB747-400だったんですが、ANA SKY WEBで調べたら、いま全部B777-300ERに変わっちゃってるんですね…
まあ、777も好きですけど。
それではまた明日きます。(更新あってもなくても…)
乗り継ぎの関係でルフトハンザかと思っていたのですが・・・まあ同じアライアンスですからね。おかしくはないです。
日本ではどんどん747が追いやられてますよね・・・
寂しい限りですが仕方がないです
また、筆者が JA754A さんへ不快にされます発言をしたことをお詫び申し上げます。
申し訳ございませんでした。
筆者は、これ以上貴方に不快な思いをさせたくありませんので、
ここでお詫び申し上げまして、今後余計な事は申さない事をお誓い申し上げます。
ですので今後アクセスを取ることがありません。
どうぞお元気でお過ごし下さい。
貴方が筆者のブログコメ欄へ出向いて頂きましたので、
今回はこちらから失礼させて頂きました。
今後のご活躍をお祈り申し上げます。
脳内機長 (^_^) と 筆者 ( ̄∇ ̄*)ゞエヘヘ
あの幸せ国、ブータンに挑むとはいい根性ですねそれにしても旋回こわそうです
こうゆう旋回はやはり日航123便のこと思い出しますね
僕はまだfsxで国内線担当の新人機長なんで
ソフトランディングもぎりぎりで・・・
これからもがんばってください
このブログのファンですからね
事前の下調べが十分に行えなかった事もあり、実機通りのルーティングで降りれなかったのが少々残念ですが、墜落しなかったのが何よりです。
ソフトランディングができないのは私も一緒ですよ。
なんだかんだ言って最近まともなランディングが全くできません。
No.96の裏話にある通り、4月から家庭環境が変わることもありフライトがより不定期になるかと思われますがこれからもよろしくお願いいたします。