酔いどれ山ガラス

リタイア後のエンジョイライフ
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八甲田山春山スキー

2012-04-29 13:49:54 | スキー

 八甲田山春山スキー

 私は、毎年、数回のゲレンデスキーしかやったことがなく、したがって技量もそれほどではないのだが、先輩に誘われて八甲田山春山スキーに行ってきた。

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 大岳の登りから高田大岳

 酸ヶ湯温泉をベースに、前日の18時までに翌日のツアーの申し込みをする。ロングコース1日、ショートコース半日・1日などのコースがあるが、当日は天候の具合や残雪の状況でどのルートになるか分からないとのこと。

 ゲレンデと違い不整地なうえ、雪の状況の悪さは考えるにあまりある。自分でルートが選べないため、果たして付いて行けるのか大きな不安がよぎった。
 予定期間の天気予報は悪く、「まあ湯治でもいいさ」、という気分で出かけたが、結構いいお天気になった。
 ツアールートは出発の朝に発表され、ガイドの案内により行動する。基本的には、八甲田ロープウエイで田茂萢岳の山頂公園駅に登り、そこから各ルートに向かう。ロープウエイが利用できない時は、徒歩でルートの上部まで登り、そこから滑降することになる。
 ルートは切り開かれているわけではなく、アオモリトドマツの樹間を縫うように滑ったり歩いたりしながら広い斜面に向かい、滑降する・・・の繰り返しで、いわゆる「山スキー」だ。
 私の腕前では手強いツアーだったが、なんとかガイドや参加者の足手まといにならず(・・・と思っている。)無事に帰ってこれた。
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第1日目(4/25)

 
 八甲田国際スキー場(午後)
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  酸ヶ湯温泉に行く前に、田茂萢岳の八甲田ロープウエイ山頂公園駅に登り、八甲田国際スキー場で滑る。
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 山頂駅から赤倉岳、井戸岳、大岳(左から)。八甲田国際スキー場は、ロープウエイを挟んだ、ダイレクトコースとフォレストコースしかない。ダイレクトコースを2本滑ったが、上部は狭くコブの急斜面で手こずった。最下部にリフトのある広い斜面があった。
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 今回のツアーの宿は酸ヶ湯温泉で3泊
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第2日目(4/26)
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 傘松峠~小岳~箒場岱ルート(ショートツアー1日)
 
強風のためロープウエイが運休になり、傘松峠から小岳へ登ることになった。ほとんどの参加者はシールだったが、われわれだけがツボ足だった。
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 休憩中。小岳の肩までは緩い登りが2時間30分位続いた。だんだんガスが湧き風も強くなってきた。
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 小岳の肩から箒場岱ルートを下り、風の当たらないブナ林で昼食。この日はショートツアーとロングツアーが同じ行動になった。天気は良くなってきた。
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第3日目(4/27)
 山頂駅~大岳環状ルート~硫黄岳ルート(ロングツアー1日)
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  山頂駅から大岳。一端向う側の斜面を下り、そこから大岳の肩まで約1時間30分登った。
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  山頂駅から岩木山
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 十字架のようにスキーを背負いツボ足で登る。後方は山頂駅のある田茂萢岳、右手は井戸岳の斜面。見透しが良いせいか、登りもあまり苦にならなかった。
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 井戸岳と大岳の鞍部を少し登ったところ。ここでスキーを履き、大岳の大斜面に向かう。手前斜面の左上部が大岳で、見えているのは井戸岳。
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 ここから、大岳(右上方)を右回りに大きく回り込むと大斜面にでる。先頭はガイド。前方は高田大岳と雛岳。
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 大岳の斜面(右端)を滑り、硫黄岳との鞍部の大岳ヒュッテ前に到着して昼食となった。この日の雪は、前夜の雨で板が潜るくらいズブズブになっており大変悪かった。
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 大岳ヒュッテ
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 大岳ヒュッテから硫黄岳。希望者は、硫黄岳まで徒歩で登り、すいれん沼ルートへ下ったが、私は硫黄岳ルートを酸ヶ湯温泉へ下った。この頃から雨になった。
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第4日目(4/28)
 山頂駅~八甲田温泉ルート(ショートツアー:午前中)
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  すごくいい天気になった。山頂駅展望台から赤倉岳、井戸岳、大岳(左から)。
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 展望台から前岳と下北半島方面
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  展望台から青森市街と津軽半島方面
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 展望台前から大岳。初日より雪はかなり減った。
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 八甲田温泉ルートのナル沢台地に向かう途中から赤倉岳。
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 ナル沢台地を約15分登り、他の参加者はシールを外す。この向う側が大斜面だったが、写真を撮る余裕がなかった。
 ここを滑り降りると温泉ルートは緩斜面が続くことになるが、今回は温泉ルートを横切り、右手の大斜面に案内された。大岳の斜面より大きくて長いのではないかとガイドが話していた。その後、沢や雑木林を抜けて温泉ルートの終点に出た。
 春山スキーは初めての経験だったが、ゲレンデスキーとは一味もふた味も違う感じだ。まずリックを担ぐ。ガイドはいつも15kg位のリックを背負っているとのことで、リックを背負ってないと上手く滑れないと話していた。私は、リックを担いでスキーをしたことがなかったので極力小さなリックにしたが、いまいちしっくりこなかった。
 また、狭い場所や小枝などを避けるために、急に曲がらなければならないこともあり、昔のようにシュテムしたりステップターン的な回転も必要なようだ。ショートターン(ウエィデルン)を軽快にできる位の腕があれば別だが、板のカーブを利用して回転するカービングスキーは不向きなような気がした。ともあれ、大変良い経験になった。





 
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