北鎌倉に住む間宮家では適齢期を過ぎた娘紀子の結婚が何より気がかり。当の紀子は大手の会社で秘書として働き、いまだのんきに独身生活を楽しんでいる風だった。やがて、そんな紀子に縁談話が立て続けに舞い込むのだったが……。
麦秋 1951年/日/小津安二郎
初の小津作品の鑑賞です。
映画全体の穏やかさがたまりませんでした。
そして、原節子さんが素晴らしいと思いました。
結婚を決意した時のあの表情に涙が出たのは私だけかもしれないけれど、本当に素敵な表情でした。
ただ、台詞がダメなんですよね~。
どうも馴染めない・・・。
特に男性・・・。
わざとぶっきらぼうなのか、昔の男性はあんな感じなのか?
それとも、大根??なワケないと思うし・・・。
台詞がもっと自然だったらな~と思いました。
私は日常を描いた作品、特に邦画は苦手なんです。
でも、小津作品の描く日常は、最近の日本人監督の描く日常とは比べ物にならない程、全く飽きなかったです。
ぶれていないし、核心の確信があるっていうか、裏切らないというか、映画全体の雰囲気はもちろん、全てに迷いがないっていうか、やはり、核心の確信ですね(笑)。
素晴らしい!の一言です。
ワタクシ、アマノジャクなもので、誰もが認めるものを敢えて遠ざけてしまうところがあって、おまけに、邦画が苦手だったということもあって、なかなか観ようとしなかった小津作品ですが、やっぱり、素晴らしいものは素晴らしいんですね。
アマノジャクの食べず嫌いは損しちゃいますね、反省・・・(笑)。
小津作品、一日中、何本でも観られそう!っていうか、観たい!!