フランス人の妻マリー=アンヌと別れて4年。今はテヘランに住むアーマドが正式な離婚手続きをとるためにパリに戻ってくるが、マリー=アンヌはすでに新しい恋人サミールと彼の息子、娘たちと新たな生活をはじめていた。しかし、娘のひとりがアーマドに告げた衝撃的な告白から、妻と恋人、その家族が背負う過去と明らかにされなかった事実が次々と浮かび上がる。
ある過去の行方 2013年/イタリア、フランス/アスガー・ファルハディ
振り回されるのは子供ですね。
母親が自由過ぎると子供が可哀想です。
とは言っても、お国柄かもしれず、こちらの常識に当てはめても意味がないのかもしれませんが…。
子供は産まないのかなー?再婚相手は、そもそも、妻を愛しているわけだし、平気でタバコを吸っていたり、最後に2ヶ月という数字を出したことで、なんとなく産まない方向なのかな…と思いました。
子供の気持ちや環境よりも、自分の感情を優先してしまうのなら…と思わせる母親でした。
子供が可哀想で先が気になりましたが、同じくらい、アマードの存在が頼もしくて、更にアマードとお店をやっている友人との関係にも安心感があり、それが子供の不幸と中和されていたように思います。
この監督さんは、脚本の緻密さと印象的なラスト(考えられたものなのか、直感なのか?)が特徴的で、今回も、じんわりとくるラストでした。
『セールスマン』だけが微妙…(笑)。