ただの映画好き日記

観た映画と読んだ本の自分用メモ。

ひまわりと子犬の7日間

2013-03-18 | 映画 ハ行


ある日、生まれたばかりの子犬とその母犬が保健所に収容される。母犬は子犬を守るため、近寄って来る人を激しく威嚇する。シングルファーザーとして二人の子どもを育てている保健所職員の彰司は、命懸けでわが子を守ろうとする母犬を複雑な思いで見つめる。彼は一匹でも多くの犬を助けようと、日々里親探しに奔走していた。何とか母犬の心を開かせようと奮闘する彰司はその母子を守る事を決意し、母犬を「ひまわり」と名付ける。

ひまわりと子犬の7日間 2013年/日本/平松恵美子





犬ものの映画としては、とても満足のできる映画でした。
きちんと動物の命と向き合う当たり前さや、きちんと世話をする当たり前さ、何よりも、犬を飼うということは新しい家族を迎えるということを解りやすく、しかも、当たり前なことだという前提で描かれていたと思います。
具体的に、犬のうんちを持って帰ること、しかも、小学生の男の子が下痢のうんちをきちんと片付けたこと、うんちを毎日観察すること、これは、犬を飼ううえでとっても大事なことだと思うので、この映画を観た子供たちにも伝わるといいなと思いました。

子供は大人(親)を見て育つのだと思うので、この映画は、子供よりも大人に観てほしいなと思いました。
親がきちんと命に向き合い、犬を家族として大事にしていれば、当然、その姿を見る子供たちも正しい行いができると思います。
犬を捨てているのは大人です。
確かに子供たちも途中で面倒をみなくなることもあるでしょうが、最終的には親の責任が最も必要なのだと思います。
どうか、犬や猫、他の命たちを軽く見ないで下さい。
映画でも、命には物語があると言っていました。
人間だけが特別ではなくて、他の命も同等であり、それぞれに物語があるのだと思います。

それと、途中で疑問に感じるところがありました。
母犬と子犬だけを守ればいいのか?とどうしても感じるところがありました。
もちろん、保護された犬たち全ての里親を探す努力をされていましたが、でも、途中からは、やはり母犬と子犬だけに集中していたことは事実だと思います。
まぁ、タイトル通り、ひまわりと子犬が主役だから仕方ないのでしょうが…。
でも、その後、宮崎ではこのことをきっかけに、保護した犬たちの譲渡を目的としたネットワークが作られたそうです。
全国でも殺処分が当たり前ではなく、譲渡が当たり前になってほしいですね。
ただ、悪い人間もいるので、譲渡には面接としつけ教室、更に、その後の観察もして欲しいです。

さてさて、柴犬・イチの演技(?)を見たいが為に、朝イチで観てきました。
うちの柴犬・ハナはイチのような演技はできないけれど(でも、病気の振りをしたことがあります)、柴犬の頭の良さには13年5ヶ月になった今でも驚かされることがあります。
イチは空気を読むんですね~、きっと。
腕を噛むシーンは、本当に困ったような戸惑ったような表情をしていて、たぶん、“くわえて”のコマンドだったと思われますが、これはおもちゃや木の枝をくわえるのとは違うということを感じたんだろうなと思いました。
と言うワケで、お話的に号泣するだろうと思っていたので、劇場でそれは恥ずかしいから、なんとしても泣かないぞ!と構えていたのですが、イチを観察していたお陰で号泣には至りませんでした。




うちの柴犬・ハナ 13歳5ヶ月



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