ただの映画好き日記

観た映画と読んだ本の自分用メモ。

君と歩く世界

2014-06-06 | 映画 カ行


南仏アンティーブの観光名所マリンランドのシャチ調教師ステファニーを突然襲った事故は、彼女の人生を一変させた。シャチの華麗なショーを指揮している最中に事故に遭い、両脚を失う大怪我を負ってしまったのだ。失意のどん底に沈んだ彼女の心を開かせたのは、5歳の少年のシングルファーザー、アリだった。彼は他の人々のように同情心でステファニーに接するのではなく、両脚がないことを知りながら彼女を海の中へ導いていく。不器用なアリの真っ直ぐな優しさに触れ、ステファニーはいつしか生きる喜びを取り戻し、輝かしい未来へとふたたび歩き出していくのだった…。

君と歩く世界 2012年/フランス・ベルギー/ジャック・オディアール





ステファニーにもアリにも魅力を感じなかったので、なんとなくダラダラと観ていました。
大変失礼ながら、アリの思慮の浅さがアリのレベルとして見てしまい、サムが死ななくてよかったけれど、息子サムにもアリ自身にも責任感が感じられないところが情けなかったです。
最後は奮起してボクシングのチャンピオンになったようですが、ボクシングの団体はピンからキリまであると思うので、それ程、感慨深いものも感じませんでしたし、何より、賭けボクシングでお金を稼いできた身でありながら、返り咲こうというのは図々しいと思いました(もしかしたら、その程度の団体かもしれませんが)。

ステファニーも、シャチの調教をしていながら、私生活は乱れていたようで、果たして、頭の良い動物がそんなだらしない人間を相手にするのかな~?と疑問に思いました。
両脚を失ったあと、シャチに会いに行き、シャチがステファニーの相手をしてくれたシーンは本当にとても素敵だったのですが、どうもこのシーンだけ浮いていたように感じました。
それと、アリの賭けボクシングのサポートもどこか現実離れに感じ、それらが、2人の関係をも薄く感じさせた要因のように思いました。

登場人物の魅力をどういうレベルで捉えるかによって映画全体に入り込めるかどうかが決定的になる典型的な映画だな~と思いました。
私は好みではなかったですが、物凄く感情移入し、私が感じた2人の薄い関係も濃く捉えられる人もいるんだろうと思える映画でした。
マリオン・コティヤールは素晴らしいです。
そして、両脚のCGにも驚きました。

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