評価:★★★★【4点】
山奥で育った大家族のお笑い珍道中ではありません。
◇
1943年、ナチスドイツの支配下にあったフランス。
ユダヤ人の子どもたちは親と離れ、
支援組織が秘かに運営する児童施設に匿われていた。
そんな施設の1つに幼い2人の妹と共に身を寄せていた13歳の少女ファニー。
ある日、心ない密告のせいで別の施設に移らざるを得なくなる。
しかしそこにもナチスの魔の手が迫り、
子どもたちは責任者のマダム・フォーマンに率いられ、スイスを目指すことに。
しかしナチスの厳しい取締りの中、ファニーを含む9人の子どもたちは、
列車の乗り継ぎの際に大人たちとはぐれてしまう。
そのため年長のファニーがリーダーとなり、
恐ろしいドイツ兵の目をかいくぐりながら、
子どもたちだけでスイスへの旅を続けることになるのだったが…。
<allcinema>
◇
第二次世界大戦中、ナチス・ドイツによるユダヤ人迫害の一部がこれ。
子供たちだけでフランスからスイスまで決死の逃避行を描く本作。
この時代、ユダヤ人のなかでこのような支援活動が密かに行われ
抵抗勢力(レジスタンス)らの活動家たちが影で救済の手を差し伸べ
子供たちを助けようとするが、民間には密告する者もいる。
そういった中で大人の引率者とはぐれてしまった9人の子供たち。
いったい彼女たちは無事にスイスまでたどり着くことが出来るのだろうか!
当然ながら身分を偽り死と隣り合わせの状況下で
よくぞ子供たちだけで移動できたものだと感心するばかりだ。
13歳といえばまだまだ子供なんだけども、実はものすごく大人でもある。
平和な世界で暮らしているのが当たり前となった今の我々に
自分が13歳であのような決死の行動が出来るものだろうかと
劇中のキーとなるシーンで何度もイメージしてしまうのだった。
【今週のツッコミ】
・13歳のファニーちゃんが幼児らを連れて歩く珍道中と思っていたワタシ。
完全にコメディ路線のロードムービーだと大きな勘違いをしてた。
1943年にフランスで起きた奇跡の実話だそうです。
・どうみても17歳のお姐さんがリーダーしなきゃダメでしょ。
話せるんだし(あ、ドイツ訛りでバレるか)^^;
・2回目の児童施設の食堂のお兄さんと逃避行のメンバーの男の子
この二人、将来のクリス・ヘムズワースとブラッド・ピットか^^
・中には5歳児も数人含まれていたが、あんな演技が出来ちゃうのね。
今や世界の子役の名演技には驚かされるばかりだ。
・リーダーとしての資質は多少なり頑固であるのが望ましいようだ。
・ここぞという場面でも持ち金全部渡してはいけない。
必ず1枚の紙幣または金貨は残しておくこと。最後にどこかで役に立つから。
これを5歳女児(推定)が富裕層の14歳男児(推定)に言ってのけた。
・昔、ナチグロという黒飴が販売されていたが、あれはナチスの飴とばかり(←アホです)
--------------------------------------------------------------------------
監督:ローラ・ドワイヨン
脚本:アン・ペレーニュ/ローラ・ドワイヨン
音楽:シルヴァン・ファーヴル=ビュル
出演:レオニー・スーショー/セシル・ドゥ・フランス/ステファン・ドゥ・グルート
『少女ファニーと運命の旅』
山奥で育った大家族のお笑い珍道中ではありません。
◇
1943年、ナチスドイツの支配下にあったフランス。
ユダヤ人の子どもたちは親と離れ、
支援組織が秘かに運営する児童施設に匿われていた。
そんな施設の1つに幼い2人の妹と共に身を寄せていた13歳の少女ファニー。
ある日、心ない密告のせいで別の施設に移らざるを得なくなる。
しかしそこにもナチスの魔の手が迫り、
子どもたちは責任者のマダム・フォーマンに率いられ、スイスを目指すことに。
しかしナチスの厳しい取締りの中、ファニーを含む9人の子どもたちは、
列車の乗り継ぎの際に大人たちとはぐれてしまう。
そのため年長のファニーがリーダーとなり、
恐ろしいドイツ兵の目をかいくぐりながら、
子どもたちだけでスイスへの旅を続けることになるのだったが…。
<allcinema>
◇
第二次世界大戦中、ナチス・ドイツによるユダヤ人迫害の一部がこれ。
子供たちだけでフランスからスイスまで決死の逃避行を描く本作。
この時代、ユダヤ人のなかでこのような支援活動が密かに行われ
抵抗勢力(レジスタンス)らの活動家たちが影で救済の手を差し伸べ
子供たちを助けようとするが、民間には密告する者もいる。
そういった中で大人の引率者とはぐれてしまった9人の子供たち。
いったい彼女たちは無事にスイスまでたどり着くことが出来るのだろうか!
当然ながら身分を偽り死と隣り合わせの状況下で
よくぞ子供たちだけで移動できたものだと感心するばかりだ。
13歳といえばまだまだ子供なんだけども、実はものすごく大人でもある。
平和な世界で暮らしているのが当たり前となった今の我々に
自分が13歳であのような決死の行動が出来るものだろうかと
劇中のキーとなるシーンで何度もイメージしてしまうのだった。
【今週のツッコミ】
・13歳のファニーちゃんが幼児らを連れて歩く珍道中と思っていたワタシ。
完全にコメディ路線のロードムービーだと大きな勘違いをしてた。
1943年にフランスで起きた奇跡の実話だそうです。
・どうみても17歳のお姐さんがリーダーしなきゃダメでしょ。
話せるんだし(あ、ドイツ訛りでバレるか)^^;
・2回目の児童施設の食堂のお兄さんと逃避行のメンバーの男の子
この二人、将来のクリス・ヘムズワースとブラッド・ピットか^^
・中には5歳児も数人含まれていたが、あんな演技が出来ちゃうのね。
今や世界の子役の名演技には驚かされるばかりだ。
・リーダーとしての資質は多少なり頑固であるのが望ましいようだ。
・ここぞという場面でも持ち金全部渡してはいけない。
必ず1枚の紙幣または金貨は残しておくこと。最後にどこかで役に立つから。
これを5歳女児(推定)が富裕層の14歳男児(推定)に言ってのけた。
・昔、ナチグロという黒飴が販売されていたが、あれはナチスの飴とばかり(←アホです)
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監督:ローラ・ドワイヨン
脚本:アン・ペレーニュ/ローラ・ドワイヨン
音楽:シルヴァン・ファーヴル=ビュル
出演:レオニー・スーショー/セシル・ドゥ・フランス/ステファン・ドゥ・グルート
『少女ファニーと運命の旅』
子役…全員が凄かったです。
最近はもう「わざとらしい」とか「鼻もちならない」とかいう子役は絶滅したのでしょうか?と思わざるを得ません。
しかし、少年少女たちの賢く勇気ある行動にはただただ驚嘆です。
>「わざとらしい」とか「鼻もちならない」とかいう子役は絶滅
そうそう!一時期そういった生意気な態度の子役も相当いたと思いますね。
ここ数年前から子役ブームがありましたが
事務所の方もしっかり教育して個人のスキルもレベルアップしているのかもしれませんね。
納屋で過ごした後、支援者を呼ぶ呼ばないで家主と交渉するところなんて、もう大人顔負けですよ(笑)
そして、よくぞ!子供たちだけでナチスの追跡をかわしてスイスへ行けたものだと感心しました。
醜い戦争を体験した子供たちは一気に大人に成長したのかも知れません。
奇跡の実話と言うのも納得ですね。
>13歳のファニーちゃんが幼児らを連れて歩く珍道中...
原タイトルしか知らないと単なるロードムービ?って感じかも?
あんな小さな子までちゃんと演じてるのが驚きでした。
とくに最年少どうしの女の子のやりとりが結構あったんですが全部自然な感じでそこだけで観る価値ありました。
>醜い戦争を体験した子供たちは一気に大人に成長したのかも知れません。
おっしゃる通り!まったく同感です。
この体験が子供たちの殻を破ったことは間違いないですね。
フランス版のちらしはまったく戦争を感じさせないから尚更ですよね(笑)