
評価:★★★[3/5]
ヒロイン夏希の魅力が薄いのが残念!
冒頭、高校一のマドンナから、意味深なバイトの誘い。
何の刺激もない夏休みの日常が、その日から一変する。
彼女のいうバイトとは、いったい何なのか・・・?
◇
主人公はちょっと弱気で人付き合いも苦手な、17才の理系少年。
高校2年の夏休み、
天才的な数学力を持ちながらも内気な性格の小磯健二は、
憧れの先輩、夏希にアルバイトを頼まれる。
二人が辿りついた先は、長野にある彼女の田舎。
そこにいたのは総勢27人の大家族。夏希の曾祖母・栄は、
室町時代から続く戦国一家・陣内(じんのうち)家の当主であり、
一族を束ねる大黒柱だ。
栄の誕生日を祝うために集った、個性豊かな「ご親戚」の面々。
そこで健二は突然、夏希から
「フィアンセのフリをして」と頼まれてしまう。
ひょんな事から巻き起こった世界の危機に、健二と大家族は戦いを挑む…
栄のためにと強引に頼み込まれ、数日間の滞在をすることになった健二。
賑やかな親戚の面々に気圧されながら、
必死に「フィアンセ」の大役を果たそうと奮闘するのだった。
そしてその夜、彼の携帯に謎の数字が連なったメールが届く。
数学が得意な健二はその解読に夢中になるのだが…
翌朝、世界は大きく一変していた。
健二を騙る何者かが、世界を混乱に陥れていたのだ。
<公式サイト>
◇
冒頭の5分間のOZ仮想空間の説明がとてもすばらしい。
仮想空間とはいえ、現実社会と密接に繋がっているので
アカウントを取り、登録さえすれば実社会で自分の置かれている
権限をそのままネット上で使うことが出来る。
【OZ仮想空間とはこんな所】
◆例として、アメリカ大統領のアバターが盗まれると、
核ミサイル発射権限も盗まれてしまうのです。
◆アバターが盗まれる、という事態が起らないよう、
あなたの個人情報はOZの世界一高度なセキュリティで
厳重に守られています。リラックスしてこの世界を楽しみましょう。
◆世界中の赤ちゃんからお年寄りまで、10億人以上がアカウントを保有。
これは携帯電話の普及率と同じ数に上ります。
◆世界中のあらゆる音楽、映画、家具、食品、自動車、不動産、旅行プランなど、
実際に手に取るように体験できます。
世界の高級ブランド店も出店!
専門店街には世界の様々な高級店が出店しています。
そこで購入した洋服はアバターに着せたりすることもできます。
◆アバターを使って自由にスポーツできます。
またスタジアムでの観戦も盛り上がります。
佳主馬のアバター、キングカズマはOZの中で格闘技の世界チャンピオン。
◆ビジネス環境のサポートも万全のOZには、世界中のあらゆる企業が支店を出店。
新たにオフィスを構えることも可能です。
◆多くの行政機関や地方自治体がOZに窓口を設置しているので、
納税や各種手続きなども行うことができます。
そのほか医療データの管理など、情報の地域格差の生じるような分野でも
OZは有効に機能し、都会から離れて暮らす陣内家の面々も、
日常的にOZを利用しています。
◆OZでは世界中のあらゆる言語が瞬時に翻訳されるので、
世界中の人々が会話を楽しむことができます。
400万のコミュニティーがあり、気軽にコミュニケーションを
とることができます。
注1)OZの仮想空間が余りに魅力的だったので
公式サイトに書かれていたものをコピペしてみました。
◇
のどかな田舎風景と仮想空間での世界征服を阻止する戦いの
コントラストがとてもバランスよく描かれていたと思う。
ある者によって、OZの千桁の暗号を解き与えた格好になった健二。
それにより、OZのなかの仮想世界が支配されつつあり
現実社会に於いても、その余波はすぐ目の前に迫って来ていた。
どうなんでしょう。ストーリー的にはなかなか引き込まれるんですが
最初に期待した、夏希のバイトの意図するものが
本作のなかに於いて、大した理由づけとなっていなかったこと。
予告編での映像からすれば、当然その辺りに食いつくわけで・・。
この夏希の言動は、観るものに対して気を持たせ過ぎた感じで、
なんとも肩すかしを食らった印象ではあった。
只単に、栄おばあさんに喜んでもらうだけの口実だったとすれば
それは健二からすれば、あまりにも身勝手なものでしかない。
しかし、映画ということを考えた場合
数学オリンピック日本代表に挑戦した、ずば抜けた知能を持つ健二が
田舎の大家族の栄おばあさんと会うことが必須な訳で
これはこれである意味、強引な展開なのは仕方のないことかと思う。
◇
世界何億ものアカウントを食い、巨大化した敵と相見える健二ら。
それは、格闘ゲームであり、花札(こいこい)でもある。
夏希が意外にも花札に強いところが意外性があって面白い。
当然、健二はルールすら知らなかったわけで^^
そして、世界征服を阻止しようとする健二らは
最強のマシーン(スーパーコンピューター?)やらを
親戚の人脈から集め高性能となったパソコンで敵と再度勝負する。
う~ん。
クライマックスの大半というか、敵とのすべて勝負が
ゲームであるということが、普段、ゲームをしないワタシにとって
それほどの緊張感が味わえなかった部分となるのか。
格闘ゲームもマシーンの性能で、こうも違ってくるものなのかとか
ただ、ボーッ!っと見ていただけ(笑)
結論として、予告編の見せ方が上手くて
本編に驚愕の何かが潜んでいるのではないかと匂わせる作りは
映画予告編大賞に選ばれてもいいのではないかな~(笑)
ということで、予告編に期待してしまったワタシは
残念ながら普通のアニメを観たかなという印象だけでした。
おまけ)
・このOZ仮想空間というものが、数年後には現実に出来上がることを
期待したい。まずは選挙の投票をネットで出来るようにしてもらいたい。
・必要とされる部分だけをCG処理する描き方は高感度アップ。
フルCGのアニメよりも観易いかもしれない。
-----------------------------------------------------------------
監督:細田守
脚本:奥寺佐渡子
音楽:松本晃彦
声の出演:神木隆之介/桜庭ななみ/富司純子/谷村美月/斎藤歩/
『サマーウォーズ』
ヒロイン夏希の魅力が薄いのが残念!
冒頭、高校一のマドンナから、意味深なバイトの誘い。
何の刺激もない夏休みの日常が、その日から一変する。
彼女のいうバイトとは、いったい何なのか・・・?
◇
主人公はちょっと弱気で人付き合いも苦手な、17才の理系少年。
高校2年の夏休み、
天才的な数学力を持ちながらも内気な性格の小磯健二は、
憧れの先輩、夏希にアルバイトを頼まれる。
二人が辿りついた先は、長野にある彼女の田舎。
そこにいたのは総勢27人の大家族。夏希の曾祖母・栄は、
室町時代から続く戦国一家・陣内(じんのうち)家の当主であり、
一族を束ねる大黒柱だ。
栄の誕生日を祝うために集った、個性豊かな「ご親戚」の面々。
そこで健二は突然、夏希から
「フィアンセのフリをして」と頼まれてしまう。
ひょんな事から巻き起こった世界の危機に、健二と大家族は戦いを挑む…
栄のためにと強引に頼み込まれ、数日間の滞在をすることになった健二。
賑やかな親戚の面々に気圧されながら、
必死に「フィアンセ」の大役を果たそうと奮闘するのだった。
そしてその夜、彼の携帯に謎の数字が連なったメールが届く。
数学が得意な健二はその解読に夢中になるのだが…
翌朝、世界は大きく一変していた。
健二を騙る何者かが、世界を混乱に陥れていたのだ。
<公式サイト>
◇
冒頭の5分間のOZ仮想空間の説明がとてもすばらしい。
仮想空間とはいえ、現実社会と密接に繋がっているので
アカウントを取り、登録さえすれば実社会で自分の置かれている
権限をそのままネット上で使うことが出来る。
【OZ仮想空間とはこんな所】
◆例として、アメリカ大統領のアバターが盗まれると、
核ミサイル発射権限も盗まれてしまうのです。
◆アバターが盗まれる、という事態が起らないよう、
あなたの個人情報はOZの世界一高度なセキュリティで
厳重に守られています。リラックスしてこの世界を楽しみましょう。
◆世界中の赤ちゃんからお年寄りまで、10億人以上がアカウントを保有。
これは携帯電話の普及率と同じ数に上ります。
◆世界中のあらゆる音楽、映画、家具、食品、自動車、不動産、旅行プランなど、
実際に手に取るように体験できます。
世界の高級ブランド店も出店!
専門店街には世界の様々な高級店が出店しています。
そこで購入した洋服はアバターに着せたりすることもできます。
◆アバターを使って自由にスポーツできます。
またスタジアムでの観戦も盛り上がります。
佳主馬のアバター、キングカズマはOZの中で格闘技の世界チャンピオン。
◆ビジネス環境のサポートも万全のOZには、世界中のあらゆる企業が支店を出店。
新たにオフィスを構えることも可能です。
◆多くの行政機関や地方自治体がOZに窓口を設置しているので、
納税や各種手続きなども行うことができます。
そのほか医療データの管理など、情報の地域格差の生じるような分野でも
OZは有効に機能し、都会から離れて暮らす陣内家の面々も、
日常的にOZを利用しています。
◆OZでは世界中のあらゆる言語が瞬時に翻訳されるので、
世界中の人々が会話を楽しむことができます。
400万のコミュニティーがあり、気軽にコミュニケーションを
とることができます。
注1)OZの仮想空間が余りに魅力的だったので
公式サイトに書かれていたものをコピペしてみました。
◇
のどかな田舎風景と仮想空間での世界征服を阻止する戦いの
コントラストがとてもバランスよく描かれていたと思う。
ある者によって、OZの千桁の暗号を解き与えた格好になった健二。
それにより、OZのなかの仮想世界が支配されつつあり
現実社会に於いても、その余波はすぐ目の前に迫って来ていた。
どうなんでしょう。ストーリー的にはなかなか引き込まれるんですが
最初に期待した、夏希のバイトの意図するものが
本作のなかに於いて、大した理由づけとなっていなかったこと。
予告編での映像からすれば、当然その辺りに食いつくわけで・・。
この夏希の言動は、観るものに対して気を持たせ過ぎた感じで、
なんとも肩すかしを食らった印象ではあった。
只単に、栄おばあさんに喜んでもらうだけの口実だったとすれば
それは健二からすれば、あまりにも身勝手なものでしかない。
しかし、映画ということを考えた場合
数学オリンピック日本代表に挑戦した、ずば抜けた知能を持つ健二が
田舎の大家族の栄おばあさんと会うことが必須な訳で
これはこれである意味、強引な展開なのは仕方のないことかと思う。
◇
世界何億ものアカウントを食い、巨大化した敵と相見える健二ら。
それは、格闘ゲームであり、花札(こいこい)でもある。
夏希が意外にも花札に強いところが意外性があって面白い。
当然、健二はルールすら知らなかったわけで^^
そして、世界征服を阻止しようとする健二らは
最強のマシーン(スーパーコンピューター?)やらを
親戚の人脈から集め高性能となったパソコンで敵と再度勝負する。
う~ん。
クライマックスの大半というか、敵とのすべて勝負が
ゲームであるということが、普段、ゲームをしないワタシにとって
それほどの緊張感が味わえなかった部分となるのか。
格闘ゲームもマシーンの性能で、こうも違ってくるものなのかとか
ただ、ボーッ!っと見ていただけ(笑)
結論として、予告編の見せ方が上手くて
本編に驚愕の何かが潜んでいるのではないかと匂わせる作りは
映画予告編大賞に選ばれてもいいのではないかな~(笑)
ということで、予告編に期待してしまったワタシは
残念ながら普通のアニメを観たかなという印象だけでした。
おまけ)
・このOZ仮想空間というものが、数年後には現実に出来上がることを
期待したい。まずは選挙の投票をネットで出来るようにしてもらいたい。
・必要とされる部分だけをCG処理する描き方は高感度アップ。
フルCGのアニメよりも観易いかもしれない。
-----------------------------------------------------------------
監督:細田守
脚本:奥寺佐渡子
音楽:松本晃彦
声の出演:神木隆之介/桜庭ななみ/富司純子/谷村美月/斎藤歩/
『サマーウォーズ』
こんなテイストなんでしょうかね?
アニメでしか描けない「凄まじい世界」って奴が、まだまだ転がってるハズとは思うんだけど、なかなか我々の期待するモノじゃないのかも知れませんね。。
長編アニメはいまだに「ナウシカ」が一番だと思っていますが・・・。
化身(アバター)という意味では、この映画と同じだと思いますね。
ただ、あちらは宇宙空間の、ある惑星が舞台ですから仮想空間ではなさそうです^^
もうそろそろ予告映像が配信されてもいいころなんですけど^^;
>アニメでしか描けない「凄まじい世界」って奴が、まだまだ転がってるハズとは思うんだけど、
思えば、『AKIRA』という傑作を超えるものが未だに出て来てこない現実をみても
ひとつの世界観を創造させる努力は並大抵では出来ないんでしょうかね~^^;
いえ!そんなに厳しい採点をしたつもりでもないんです^^;
あの、仮想空間は将来的にみても現実的で見事のひとことでした。
本作はそれぞれの対比が面白かったです。
田舎と仮想空間。オンラインゲームと花札。
ただ、夏希をヒロインに持ってくる意味が分からなかったところに減点少々^^;
ワタシの長編アニメは『AKIRA』辺りがお気に入りなんですよ^^
僕は、AKIRAの世界観はちょっとついて行けないです。最近の深夜枠のアニメたちもぶっとびすぎてついていけないです。
ひととの“つながり”をテーマにしたというようなことを
他のサイトで見たような気がしました。
言われてみれば、あの大家族にしてもそれぞれに、しっかりとした役割が与えられていましたし。
ひとつ欲を言えば、あの家のカズマくんのキャラが中一くらいの女子だったら、
もっと面白くなったかなと感じたところでした^^;
>最近の深夜枠のアニメたちもぶっとびすぎてついていけないです。
深夜枠のアニメは、テレビを全く観ないので何やってるのか知らないです~(汗)
ただ、有名な『エヴァンゲリオン』はまったくついていけませんです。
子供から大人まで楽しめる
笑いあり、そして感動もあり
大家族の団結、そして絆の強さを
いろんな人に薦めたい作品でした。
今度、訪れた際には、
【評価ポイント】~と
ブログの記事の最後に、☆5つがあり
クリックすることで5段階評価ができます。
もし、見た映画があったらぽちっとお願いします!!
そうですね、大人から子供まで楽しめる娯楽作でした。
あんな大家族のなかに居たら、自分の時間がかなり制約されるかと思うと
ちょっと微妙な気もしますが、老後になればその方が良いのは分ってるんですけどね^^;