
評価:★★★★【4点】
衝撃のラスト7分46秒、あなたの心は“えぐられる”。
◇
愛する妻ナタリーと息子ジョナサンを故郷に残し、
アフガニスタンでの任務へと旅立った米軍海兵隊の兵士ガブリエル。
やがて死と隣り合わせの戦場で過酷な体験をすることに。
その後、ようやく妻子の待つ故郷へと帰還した彼だったが、
そこに待っていたのは、まるで終末世界を思わせる荒れ果てた街の姿だった。
状況を飲み込めぬまま、姿を消した妻と息子を求めて
荒廃した街を彷徨うガブリエルだったが…。
<allcinema>
◇
これぞ、映画のマジック!この言い方しかない。
冒頭からの荒廃した世界観は、戦争映画というよりまるでSF映画。
戦地から帰還した主人公は我が家で待つ家族に会いたい一心で
変わり果てた街の中で彷徨い、家族を探している。
世界の大国アメリカが何故このようになったのか理由もわからぬまま
敵の襲来に身構え、突き進み、なんとか息子を見つけ出す。
こういうミステリータッチのSF映画って妙にワクワクする。
久しぶりにシャイア・ラブーフを見たわけだが
さすがに演技は巧いし、脚本もよく練られていた。
戦地での上官との面談も無駄な言葉が一切なく、それでいて
一つひとつの表情や間の取り方などが実に巧みで
こういう何気ないところでも結構惹きこまれていく。
この映画は、ラストの7分間で、それまでモヤモヤしていたものが
イッキに解放され、すべてを理解したとき、大きな衝撃を受けることに。
うん、映画のキャッチコピーはその通りだと思うよ(笑)
【今週のツッコミ】
・もしも、愛妻が美しくなかったら主人公のような苦悩は
半減されていたように思う。綺麗な妻をもらうとこうなる教えか。
・アフガンの任務のなか自分の判断ミスで仲間を犠牲にしたトラウマ。
さらに民間人(母子)を射殺した苦悩と祖国で待つ愛妻の浮気発覚。
帰還兵の心的外傷ストレス障害PTSDの発症率にまず驚く。
実際1日平均22人もの帰還兵が自殺しているらしい。
・邦題の意味は最愛の息子との秘密の合言葉だったのね。
学校でのいじめに苦しむ息子に真摯に向き合う主人公がなかなかいいぞ!
・この映画を構成する3つの時間軸に最初は混乱するが
状況が徐々に呑み込めていくときラストの映像はあまりに衝撃的だ。
--------------------------------------------------------
監督:ディート・モンティエル
脚本:アダム・G・サイモン/ディート・モンティエル
音楽:クリント・マンセル
出演:シャイア・ラブーフ/ジェイ・コートニー/ゲイリー・オールドマン/
『マン・ダウン 戦士の約束』
衝撃のラスト7分46秒、あなたの心は“えぐられる”。
◇
愛する妻ナタリーと息子ジョナサンを故郷に残し、
アフガニスタンでの任務へと旅立った米軍海兵隊の兵士ガブリエル。
やがて死と隣り合わせの戦場で過酷な体験をすることに。
その後、ようやく妻子の待つ故郷へと帰還した彼だったが、
そこに待っていたのは、まるで終末世界を思わせる荒れ果てた街の姿だった。
状況を飲み込めぬまま、姿を消した妻と息子を求めて
荒廃した街を彷徨うガブリエルだったが…。
<allcinema>
◇
これぞ、映画のマジック!この言い方しかない。
冒頭からの荒廃した世界観は、戦争映画というよりまるでSF映画。
戦地から帰還した主人公は我が家で待つ家族に会いたい一心で
変わり果てた街の中で彷徨い、家族を探している。
世界の大国アメリカが何故このようになったのか理由もわからぬまま
敵の襲来に身構え、突き進み、なんとか息子を見つけ出す。
こういうミステリータッチのSF映画って妙にワクワクする。
久しぶりにシャイア・ラブーフを見たわけだが
さすがに演技は巧いし、脚本もよく練られていた。
戦地での上官との面談も無駄な言葉が一切なく、それでいて
一つひとつの表情や間の取り方などが実に巧みで
こういう何気ないところでも結構惹きこまれていく。
この映画は、ラストの7分間で、それまでモヤモヤしていたものが
イッキに解放され、すべてを理解したとき、大きな衝撃を受けることに。
うん、映画のキャッチコピーはその通りだと思うよ(笑)
【今週のツッコミ】
・もしも、愛妻が美しくなかったら主人公のような苦悩は
半減されていたように思う。綺麗な妻をもらうとこうなる教えか。
・アフガンの任務のなか自分の判断ミスで仲間を犠牲にしたトラウマ。
さらに民間人(母子)を射殺した苦悩と祖国で待つ愛妻の浮気発覚。
帰還兵の心的外傷ストレス障害PTSDの発症率にまず驚く。
実際1日平均22人もの帰還兵が自殺しているらしい。
・邦題の意味は最愛の息子との秘密の合言葉だったのね。
学校でのいじめに苦しむ息子に真摯に向き合う主人公がなかなかいいぞ!
・この映画を構成する3つの時間軸に最初は混乱するが
状況が徐々に呑み込めていくときラストの映像はあまりに衝撃的だ。
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監督:ディート・モンティエル
脚本:アダム・G・サイモン/ディート・モンティエル
音楽:クリント・マンセル
出演:シャイア・ラブーフ/ジェイ・コートニー/ゲイリー・オールドマン/
『マン・ダウン 戦士の約束』
もしダブっていたらすみません。
SFサスペンスを思わせる冒頭から困惑しましたが、全てがわかるときの衝撃と虚しさに、まさに心がえぐられました。
エンドロールに示される兵士たちのその後もショック。
帰還後のケアとかないのかな。酷い話です。
そういう実態も伝えつつ、エンタメ性もあって映画として楽しめました。
微妙に青っぽい色味と、どこかフォーカスがずれている様な感覚は
ラストの展開ですべて納得できました。
エンドロールのテロップに唖然としました。
基地内に於いて、しつこ過ぎるカウンセリングも現状を知れば当然の処置だったんだな~と思いました。
おっしゃるように、1本の映画としてもなかなか楽しかったです。