評価★★★★☆【4.5点】
型破りなイタリア系ボディガードに泣かされる。
◆
1962年、アメリカ。ニューヨークの一流ナイトクラブで
用心棒を務めるトニー・リップは、ガサツで無教養だが
家族思いのイタリア系男。
店の改修で仕事がなくなり、バイトを探していた彼のもとに
運転手の仕事が舞い込む。
雇い主はカーネギーホールに住む天才黒人ピアニスト、
ドクター・シャーリー。
黒人差別が色濃く残る南部での演奏ツアーを計画していて、
腕っぷしの強い運転手兼ボディガードを求めていた。
こうして2人は、黒人が利用できる施設を記した旅行ガイドブック
“グリーンブック”を手に、
どんな厄介事が待ち受けているか分からない南部へ向けて
旅立つのだったが…。
<allcinema>
◆
高級車の後部座席に悠然と構える黒人に対し
運転席でセコセコ汗みどろになり任務遂行する白人のギャップ。
当時のアメリカ、とくに南部では絶対にありえない異質な構図に
???となり、まずはそこに関心を寄せることとなる。
ドクターと名乗る、崇高な黒人ピアニストから
運転手兼ボディガードという職務を任されたイタリア系の
元用心棒という一風変わったコントラストがそこにあり
上流階級相手の演奏ツアーのなかで巻き起こるいくつかの
差別絡みの無慈悲なトラブルをふたりで乗り越えていく物語りだ。
まず何といっても、ガサツで腕っぷしのいい運転手の
キャラクターにぐいぐい心もって行かれてしまう。
通常なら数日かかるトラブルも用心棒トニー・リップにかかれば
数秒で片が付いてしまう。
ある時は、ハッタリと腕っぷしの強さ、またある時は
ドクターとの契約に忠実な心優しき男という人情劇は
持病も治ってしまうくらい気分がいい(←なんのことだよ)
【今週のツッコミ】
・50センチのピザを四つ折りにして平らげるかね普通^^;
・14キロ増量ヴィゴ・モーテンセンが予告編段階では
誰だか分らなかった(笑)
・見るからに強そうなガタイのでかさと強靭なハートは
用心棒時代にイタリアンマフィアとの繋がりないのか?だった。
・天才黒人ピアニストが最後まで高貴でブレないキャラ。
これはもうマハーシャラ・アリのために用意されたようなもの。
本作でアカデミー賞助演男優賞受賞(2回目で大物俳優入閣)
・個人的に本作鑑賞後にアカデミー賞主演男優賞には
ヴィゴ・モーテンセンにあげたくなったが相手(R・M)が悪かった。
・トニー・リップの前日譚をスピンオフで~
・アメリカのこの時代、50年代後半から60年代初頭の景観が
もっとも好きな絵柄なんですね。シボレー・ベルエア欲しい!
キャデラックはいらない(←おい)
・ケンタッキー・フライドチキンを機に大好物となる。
・手紙を書くシーンが可愛かった。
・「ニガーと呼ぶな」←これ胸が熱くなりました。
直後のハグと耳打ちする言葉に泣き笑いは必至でしょう(笑)
・トニーが言う「名犬ラッシー」に出てたジューンという女優は
ジューン・ロックハートのことだろう。
「宇宙家族ロビンソン」のお母さん役といえば分かりやすい。
--------------------------------------------------------------
監督:ピーター・ファレリー
脚本:ニック・ヴァレロンガ/ブライアン・カリー/ピーター・ファレリー
音楽:クリス・バワーズ
出演:ヴィゴ・モーテンセン/マハーシャラ・アリ/リンダ・カーデリーニ
『グリーンブック』
型破りなイタリア系ボディガードに泣かされる。
◆
1962年、アメリカ。ニューヨークの一流ナイトクラブで
用心棒を務めるトニー・リップは、ガサツで無教養だが
家族思いのイタリア系男。
店の改修で仕事がなくなり、バイトを探していた彼のもとに
運転手の仕事が舞い込む。
雇い主はカーネギーホールに住む天才黒人ピアニスト、
ドクター・シャーリー。
黒人差別が色濃く残る南部での演奏ツアーを計画していて、
腕っぷしの強い運転手兼ボディガードを求めていた。
こうして2人は、黒人が利用できる施設を記した旅行ガイドブック
“グリーンブック”を手に、
どんな厄介事が待ち受けているか分からない南部へ向けて
旅立つのだったが…。
<allcinema>
◆
高級車の後部座席に悠然と構える黒人に対し
運転席でセコセコ汗みどろになり任務遂行する白人のギャップ。
当時のアメリカ、とくに南部では絶対にありえない異質な構図に
???となり、まずはそこに関心を寄せることとなる。
ドクターと名乗る、崇高な黒人ピアニストから
運転手兼ボディガードという職務を任されたイタリア系の
元用心棒という一風変わったコントラストがそこにあり
上流階級相手の演奏ツアーのなかで巻き起こるいくつかの
差別絡みの無慈悲なトラブルをふたりで乗り越えていく物語りだ。
まず何といっても、ガサツで腕っぷしのいい運転手の
キャラクターにぐいぐい心もって行かれてしまう。
通常なら数日かかるトラブルも用心棒トニー・リップにかかれば
数秒で片が付いてしまう。
ある時は、ハッタリと腕っぷしの強さ、またある時は
ドクターとの契約に忠実な心優しき男という人情劇は
持病も治ってしまうくらい気分がいい(←なんのことだよ)
【今週のツッコミ】
・50センチのピザを四つ折りにして平らげるかね普通^^;
・14キロ増量ヴィゴ・モーテンセンが予告編段階では
誰だか分らなかった(笑)
・見るからに強そうなガタイのでかさと強靭なハートは
用心棒時代にイタリアンマフィアとの繋がりないのか?だった。
・天才黒人ピアニストが最後まで高貴でブレないキャラ。
これはもうマハーシャラ・アリのために用意されたようなもの。
本作でアカデミー賞助演男優賞受賞(2回目で大物俳優入閣)
・個人的に本作鑑賞後にアカデミー賞主演男優賞には
ヴィゴ・モーテンセンにあげたくなったが相手(R・M)が悪かった。
・トニー・リップの前日譚をスピンオフで~
・アメリカのこの時代、50年代後半から60年代初頭の景観が
もっとも好きな絵柄なんですね。シボレー・ベルエア欲しい!
キャデラックはいらない(←おい)
・ケンタッキー・フライドチキンを機に大好物となる。
・手紙を書くシーンが可愛かった。
・「ニガーと呼ぶな」←これ胸が熱くなりました。
直後のハグと耳打ちする言葉に泣き笑いは必至でしょう(笑)
・トニーが言う「名犬ラッシー」に出てたジューンという女優は
ジューン・ロックハートのことだろう。
「宇宙家族ロビンソン」のお母さん役といえば分かりやすい。
--------------------------------------------------------------
監督:ピーター・ファレリー
脚本:ニック・ヴァレロンガ/ブライアン・カリー/ピーター・ファレリー
音楽:クリス・バワーズ
出演:ヴィゴ・モーテンセン/マハーシャラ・アリ/リンダ・カーデリーニ
『グリーンブック』
ドーナツが警官御用達のように。
最初、演奏旅行に列車は使わないのか?ってと思ったんですが、列車なんかに乗ったら、3等にしか乗れないですものね。
ヴィゴさん、主演取らせてあげたいと思うくらい、
板についたイタリアン(?)でした。
ほんと、あの手紙のシーンは可愛い。
奥さんの言葉も。
ひと口味見しただけで、虜になってしまいましたね(笑)
この映画は互いのいいところを相手に与える意味で素晴らしかったです。
確かに、列車だとさらに窮屈な扱い受けてしまうでしょう。
キャデラックで正解だったかも(笑)
ウィゴのなりきりぶりに、全くの別人に見えるくらいでしたよね。
『イースタンプロミス』の上映記念?だったかでもらった
ヴィゴ・モーテンセンのカッコいい写真を大事に持っていたのでその写真を携えて鑑賞に向かいましたが・・・確かに別人28号(←古い!!)でした。
役作りの姿勢に脱帽です。
シャーリーの秘めた一面を描いたシークエンスでトニーが放った「世の中は複雑だ」という台詞が深く心に残りました。
あの言葉で二人の距離がぐっと縮まった気がしました。
『運び屋』も今度観に行く予定なので今回はitukaさんの記事をぐっと我慢です。
鑑賞後に再訪させて頂きますね。
>別人28号
上手い!座布団一枚贈呈させてくださいね(笑)
しかし、よくここまで変身したものですよね!
実在人物のように太るから待っててくれ!だったんですかね~
その間に内面の役作りなんかもできますしね(笑)
自分のピアニストとしての役割をこういう形で生かしていこうなんて
凡人のワタシには到底真似できないことです。
「人の心」が自然に変わるまで、敢えて困難な道を突き進んでいこうとするんですからね。
『運び屋』はアカデミー賞にはなにもヒットしませんでしたが、批評家からは絶賛浴びてました。
はい!鑑賞後にまたお越しになってくださいね^^
主演男優賞はフレディになりきったラミに持っていかれて
残念でしたね。
二度目のオスカーのマハーシャラ・アリには惹きつけられますねとても。
キッチンを修理に来た黒人の使ったグラスをゴミ箱に捨てる夫。そしてそれを拾い上げる妻。あのシーン良かったです。
ラスト、シャーリーに手紙のお礼を言って、激しく抱きつくドロレスって素敵な女性だったんだなと思いました。
そうそう、帰りにケンタッキー・フライドチキン買って帰りました。
この人ってクールなキャラが多いと思っていたので
今回のこのキャラクターにはびっくりでした。
しかも人情溢れる用心棒でしたし、手紙の件も素直に学んでいたし
こういうのって人を惹きつけるんですよね(笑)
ごみ箱に捨てられたグラスをそっと拾い上げるシーン
これは黒人に対してまったく偏見を持ってないぞという素晴らしいシーンでした。
手紙の件も最初から気づいていたんでしょうね。
夫には敢えて言わず彼だけにお礼って、ホントできた妻でしたね^^
諸事情があり、ご訪問が大変遅くなって申し訳ありません。
本作とても良かったです。ですがですが、あれだけピザやチキンやバーガーを食い尽くしていれば、そりゃあの体型になるだろうよ…とついつい思ってしまいました。
ドクター・シャーリーはそうなるなよ、っと。
>「ニガーと呼ぶな」←これ胸が熱くなりました。
直後のハグと耳打ちする言葉に泣き笑いは必至でしょう
もうこれはうるうるきますよねぇ~。
ドクターも彼と関わったことでフライドチキンにハマっていくんでしょうね。
数年後、いや数週間でメタボにならなければいいんですけど(笑)
>直後のハグと耳打ちする言葉に泣き笑いは必至でしょう
最後の一連のシーンはテンポよくて耳打ちシーンには「ですよね、分かってたんだ」でしたよ(笑)