
評価:★★★★【4点】
ド派手なスパイ映画とちがい、この静寂な空気感に酔いしれる。
フィルム・ノワールが好きならこの映画は外せない。
◇
ケガのためにバレリーナの道を絶たれたロシアの少女
ドミニカ・エゴロワ。病気の母の治療と引き換えに、
叔父の仲介でロシア政府の極秘施設に送られる。
そこは、ハニートラップでミッションを遂行する
スパイ“スパロー”の養成所だった。
厳しい監督官の下での過酷な訓練に耐え、優秀な成績を収めるドミニカ。
その才能を買われ、ロシア情報庁の内部に潜む
アメリカの二重スパイ(モグラ)をあぶり出すという
重要な任務を与えられる。
こうしてブダペストへと飛び、モグラと通じている
CIA工作員ネイト・ナッシュへの接近を図るドミニカだったが…。
<allcinema>
◇
あえて言うまでもないが『アトミック・ブロンド』と真逆な作り。
あちらがエンタメ系ならこちらはアカデミア風である。
主人公はロシアの養成学校ハニートラップ科に入学してるし
そこでスパイに必要な教育をしっかり学ぶことになる。
なんだか『ニキータ』にも通じるこの雰囲気(笑)
前情報をまったく仕入れないワタシは
スパイをする傍ら副業でバレリーナをする器用なヒロインと
勝手に想像していたので、冒頭の足の骨折で純粋に悲しむシーンに
「あれ?マジで」となってしまった。
その後、踊れなくなった彼女はボリショイから解雇されるわ
アパートは追い出させるわと病の母を持つ身で途方に暮れる。
そんな彼女をロシア政府のスパイである叔父が手を差し伸べる。
いいですね~!とにかく全編通してとても静かな展開は
それこそリアルな感じがビンビン伝わってきて本物感が半端ない。
演じるジェニファー・ローレンスもしっかり板についている感じで
ロシア政府監視下においてアメリカのCIA工作員とも繋がり
二重スパイと化するサスペンスはなかなか見ごたえ十分であった。
ラストのカタルシスがなんとも切ないが、この安堵感は心地よい。
【今週のツッコミ】
・キャッチコピー“私は、国家の美しい武器。”と言いきっているが
そうかな~と思ったワタシだった^^;
・ジェニファー・ローレンスだから話題になったのかもしれないが
ワタシならキャスティングに『アイ、トーニャ~』の熱演で
アカデミー主演女優賞にノミネートされたマーゴット・ロビーにするね。
・また予備でレア・セドゥだったりする、ロシア風だし^^
・第4学校は娼婦育成学校とヒロインが言ってたが、まさにその通り。
クラスメイトの前で男子学生のアレを●ェラしなさいって。。^^;
・ま、R15指定だからね。
・これ途中の仕掛けなど展開がスピーディーで見落としたシーンなど
結構あるかもしれないのでもういちど再見したい。
・ヒロインがクラシック・バレエのダンサーだったからか
効果音楽にもクラシックが多用されている。
-----------------------------------------------------------
監督:フランシス・ローレンス
脚本:ジャスティン・ヘイス
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演:ジェニファー・ローレンス/ジョエル・エドガートン/マティアス・スーナールツ
『レッド・スパロー』
ド派手なスパイ映画とちがい、この静寂な空気感に酔いしれる。
フィルム・ノワールが好きならこの映画は外せない。
◇
ケガのためにバレリーナの道を絶たれたロシアの少女
ドミニカ・エゴロワ。病気の母の治療と引き換えに、
叔父の仲介でロシア政府の極秘施設に送られる。
そこは、ハニートラップでミッションを遂行する
スパイ“スパロー”の養成所だった。
厳しい監督官の下での過酷な訓練に耐え、優秀な成績を収めるドミニカ。
その才能を買われ、ロシア情報庁の内部に潜む
アメリカの二重スパイ(モグラ)をあぶり出すという
重要な任務を与えられる。
こうしてブダペストへと飛び、モグラと通じている
CIA工作員ネイト・ナッシュへの接近を図るドミニカだったが…。
<allcinema>
◇
あえて言うまでもないが『アトミック・ブロンド』と真逆な作り。
あちらがエンタメ系ならこちらはアカデミア風である。
主人公はロシアの養成学校ハニートラップ科に入学してるし
そこでスパイに必要な教育をしっかり学ぶことになる。
なんだか『ニキータ』にも通じるこの雰囲気(笑)
前情報をまったく仕入れないワタシは
スパイをする傍ら副業でバレリーナをする器用なヒロインと
勝手に想像していたので、冒頭の足の骨折で純粋に悲しむシーンに
「あれ?マジで」となってしまった。
その後、踊れなくなった彼女はボリショイから解雇されるわ
アパートは追い出させるわと病の母を持つ身で途方に暮れる。
そんな彼女をロシア政府のスパイである叔父が手を差し伸べる。
いいですね~!とにかく全編通してとても静かな展開は
それこそリアルな感じがビンビン伝わってきて本物感が半端ない。
演じるジェニファー・ローレンスもしっかり板についている感じで
ロシア政府監視下においてアメリカのCIA工作員とも繋がり
二重スパイと化するサスペンスはなかなか見ごたえ十分であった。
ラストのカタルシスがなんとも切ないが、この安堵感は心地よい。
【今週のツッコミ】
・キャッチコピー“私は、国家の美しい武器。”と言いきっているが
そうかな~と思ったワタシだった^^;
・ジェニファー・ローレンスだから話題になったのかもしれないが
ワタシならキャスティングに『アイ、トーニャ~』の熱演で
アカデミー主演女優賞にノミネートされたマーゴット・ロビーにするね。
・また予備でレア・セドゥだったりする、ロシア風だし^^
・第4学校は娼婦育成学校とヒロインが言ってたが、まさにその通り。
クラスメイトの前で男子学生のアレを●ェラしなさいって。。^^;
・ま、R15指定だからね。
・これ途中の仕掛けなど展開がスピーディーで見落としたシーンなど
結構あるかもしれないのでもういちど再見したい。
・ヒロインがクラシック・バレエのダンサーだったからか
効果音楽にもクラシックが多用されている。
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監督:フランシス・ローレンス
脚本:ジャスティン・ヘイス
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
出演:ジェニファー・ローレンス/ジョエル・エドガートン/マティアス・スーナールツ
『レッド・スパロー』
みたいな予告のフレーズだったので、
ダンサーがなにか取引とか、殺人か何かを目撃したのかと思いきや。。。
おっしゃるように、ダンサーの命の足を折り(折られ?)危ない仕事を手伝い、
あんな目撃!!!!すごい!!
序盤からがっつり引き込まれました。
それにしても、足を折るシーンから、痛いシーン続出でした、はい。
痛さ満載でしたね(笑)
バレエダンサーのヒロインの大腿部が太いことは突っ込んではいけません(爆)
序盤の展開観て意外と普通の女の子からスタートするのが
意外といえば意外でしたが、なので上映時間が長いわけですね。
ハニートラップは女スパイの定番ですが、あれは訓練されてできること初めて知りました。
にしても、第4学校のハニートラップ授業は「キミ、前に出てやって」なんて言われたら最悪ですよね^^;
ジェニファー・ローレンスがなかなかのハマリ役でした。
オチがわかったうえでもう一度観ても楽しめそうですよね~見落としあるかも!
こういう静寂なノワール系も大人の雰囲気があっていいですよね。
これまさか最初から出来上がってるものと思ってたので
養成学校に入学するのを知ってびっくりでしたよ(笑)
「え~!シロウトかよ」みたいな^^;
もう一回観てもいいかなとワタシも思ってます。
ロシアは恐ろしい国…肉親でもなんでも利用して、陥れて、のしあがっていく…
なーんて、プロパガンダにはうってつけの作品なのでは?と思いました。
ラストの終わり方、私は好きです。悲劇と悲恋と第どんでん返し。きちんと状況を見て答えたネイトは立派でした(笑)。あそこで、「いや、あいつは俺のモグラじゃない…」なんて言った日にはねぇ…まずその場にいた全員が死亡でしょうな。
ネイトの地に足の着いたキャラクターはよかったですよね。
最後も望み通りのセリフを吐き硬派な印象をそのまま残してくれましたし(笑)
ワタシ、バレリーナのジェニファーが足を折られた後、シャワールームで二人を撲殺(だったっけ)したところで
なんという気性の荒い女の子なんでしょう!でしたよ。
なので、この時点でしっかりスパイになってるものとばかり思ってました^^;