
評価★★★★
70年代の頃に映画館で観たようなレトロっぽい雰囲気を敢えてフィルムのキズやリールのコマ飛びなどで再現している。楽しい試みをしてタランティーノの中では傑作作品と言えます。
『当時、グラインドハウスでかかっていた低予算映画は、フィルムが多くても20本程度しかプリントされなかった。それが国中のグラインドハウスを巡って使い回され、しばらくするとプリントには派手な傷、飛び、ブレが生じ、酷い時にはリールごと紛失、などという事態も珍しくなかった。この映画を「体験」として送り出したいと考えた二人は、あえてこうしたダメージを映像に再現。映画が熱かった時代のキッチュな味わいを提供している。』
◆オフィシャル・サイトより◆
これは前半と後半の2部構成仕立てになっています。自称“スタントマン・マイク”という殺人鬼の異常ぶりに思わず身の毛もよだつホラー・カーアクション。
前半は異様な性癖でガールズ4人を一瞬で逝かせてしまう!ここのシーンは可也の衝撃でしたね。ご丁寧に何回もスローでリプレイされている。吹っ飛んだ片足がもう1本の映画『プラネット・テラー』への伏線なのかと思ったりもしました。
後半は14ヵ月後の設定で、数分のモノクロシーンを境に画面も綺麗になり、新しいガールズが登場。
スタントマン・マイクが匂いを嗅ぎ付け新たな獲物として、ストーカー行為をする。
だが、後半のガールズたちは違っていた。スタントマン・マイクに執拗に嫌がらせを受け恐怖を味わった分、一転して復讐に立ち上がる。
スタントマン・マイクって結構打たれ弱いのね~(笑)
後半ではシェビー・ノバSSからダッジ・チャージャーのマッスルカーに乗り換えたスタントマン・マイクだったが、彼女たちも負けずのダッジ・チャレンジャーだ。
しかもスタントウーマンということで、互角の戦いを見せてくれます。
まあ、彼女等の設定でボンネットに乗りたがる変な趣味は理解できませんでしたが・・・。趣味が高じて映画の中の映画のカースタントの仕事に就いたのかもしれません。(この辺りはレストランでの妙になが~い会話で出てきたのかな?)
グラインドハウスというB級臭さを前面に押し出しているから、ストーリーを突っ込むなんてことは考えない方が楽しめます。
スタントマン・マイクが「昔は実際の車で本当に危険なスタントを俺たちが俳優の代わりにしたものさ!」「今はCGに頼りすぎている!」などと言ってました。
そうです!昔はそれが観たくてワクワクしたものです。
70年代の傑作カーアクション映画「バニシング・ポイント」「バニシング・IN60」へのオマージュなんでしょうね。
そして、スタントマン・マイクは「バート・レイノルズ」をイメージしていたんだと思います。
映画の最後に「THE END」の文字!!!
そうでしたね~(笑)昔はどの映画もみんなそんな終わり方をしていました。
この映画、エンドロールの後も、まだ何かあるのではないかと思い、なかなか席を立つことができませんでした。
個人的に傑作お奨めカーアクション映画
◆「バニシング・IN60」(H・B・ハリッキー監督主演)
◆「トランザム7000」(バート・レイノルズ主演)
◆「ザ・ドライバー」(ライアン・オニール主演)
◆「ブリット」(スティーブ・マックイーン主演)
◆「激走!5000キロ」
-------------------------------------------------------------------
監督:クエンティン・タランティーノ
脚本:クエンティン・タランティーノ
撮影:クエンティン・タランティーノ
出演:カート・ラッセル/ロザリオ・ドーソン/ローズ・マッゴーワン/シドニー・ターミア・ポワチエ/ゾーイ・ベル/マイケル・パークス/メアリー・エリザベス・ウィンステッド/ヴァネッサ・フェルリト/ジョーダン・ラッド/トレイシー・トムズ/クエンティン・タランティーノ
『デス・プルーフinグラインドハウス』オフィシャル・サイト
http://www.grindhousemovie.jp/
70年代の頃に映画館で観たようなレトロっぽい雰囲気を敢えてフィルムのキズやリールのコマ飛びなどで再現している。楽しい試みをしてタランティーノの中では傑作作品と言えます。
『当時、グラインドハウスでかかっていた低予算映画は、フィルムが多くても20本程度しかプリントされなかった。それが国中のグラインドハウスを巡って使い回され、しばらくするとプリントには派手な傷、飛び、ブレが生じ、酷い時にはリールごと紛失、などという事態も珍しくなかった。この映画を「体験」として送り出したいと考えた二人は、あえてこうしたダメージを映像に再現。映画が熱かった時代のキッチュな味わいを提供している。』
◆オフィシャル・サイトより◆
これは前半と後半の2部構成仕立てになっています。自称“スタントマン・マイク”という殺人鬼の異常ぶりに思わず身の毛もよだつホラー・カーアクション。
前半は異様な性癖でガールズ4人を一瞬で逝かせてしまう!ここのシーンは可也の衝撃でしたね。ご丁寧に何回もスローでリプレイされている。吹っ飛んだ片足がもう1本の映画『プラネット・テラー』への伏線なのかと思ったりもしました。
後半は14ヵ月後の設定で、数分のモノクロシーンを境に画面も綺麗になり、新しいガールズが登場。
スタントマン・マイクが匂いを嗅ぎ付け新たな獲物として、ストーカー行為をする。
だが、後半のガールズたちは違っていた。スタントマン・マイクに執拗に嫌がらせを受け恐怖を味わった分、一転して復讐に立ち上がる。
スタントマン・マイクって結構打たれ弱いのね~(笑)
後半ではシェビー・ノバSSからダッジ・チャージャーのマッスルカーに乗り換えたスタントマン・マイクだったが、彼女たちも負けずのダッジ・チャレンジャーだ。
しかもスタントウーマンということで、互角の戦いを見せてくれます。
まあ、彼女等の設定でボンネットに乗りたがる変な趣味は理解できませんでしたが・・・。趣味が高じて映画の中の映画のカースタントの仕事に就いたのかもしれません。(この辺りはレストランでの妙になが~い会話で出てきたのかな?)
グラインドハウスというB級臭さを前面に押し出しているから、ストーリーを突っ込むなんてことは考えない方が楽しめます。
スタントマン・マイクが「昔は実際の車で本当に危険なスタントを俺たちが俳優の代わりにしたものさ!」「今はCGに頼りすぎている!」などと言ってました。
そうです!昔はそれが観たくてワクワクしたものです。
70年代の傑作カーアクション映画「バニシング・ポイント」「バニシング・IN60」へのオマージュなんでしょうね。
そして、スタントマン・マイクは「バート・レイノルズ」をイメージしていたんだと思います。
映画の最後に「THE END」の文字!!!
そうでしたね~(笑)昔はどの映画もみんなそんな終わり方をしていました。
この映画、エンドロールの後も、まだ何かあるのではないかと思い、なかなか席を立つことができませんでした。
個人的に傑作お奨めカーアクション映画
◆「バニシング・IN60」(H・B・ハリッキー監督主演)
◆「トランザム7000」(バート・レイノルズ主演)
◆「ザ・ドライバー」(ライアン・オニール主演)
◆「ブリット」(スティーブ・マックイーン主演)
◆「激走!5000キロ」
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監督:クエンティン・タランティーノ
脚本:クエンティン・タランティーノ
撮影:クエンティン・タランティーノ
出演:カート・ラッセル/ロザリオ・ドーソン/ローズ・マッゴーワン/シドニー・ターミア・ポワチエ/ゾーイ・ベル/マイケル・パークス/メアリー・エリザベス・ウィンステッド/ヴァネッサ・フェルリト/ジョーダン・ラッド/トレイシー・トムズ/クエンティン・タランティーノ
『デス・プルーフinグラインドハウス』オフィシャル・サイト
http://www.grindhousemovie.jp/
結局、車のカタに置いて行かれた女の子はどうなっちゃったんだろうと思いましたが、そんなことどうでもいいじゃんとばかりにエンドマークががーんと出るともう何も言えません。ノックアウトされました。
何か『ブレーキ・ダウン』を連想しちゃいそうですね(・ω・)
>個人的に傑作お奨めカーアクション映画
ワタシは『RONiN』や『ボーン・アイデンティティー』の中で
展開されるカーアクションが好きでしたね。
間違いなく『ブリット』の演出は後年、スタロ~ンの『コブラ』に継承されたんだと、ひとり妄想しております(=^_^=)
ボンネットに乗るとダダをコネた時点で、それはアカンだろ~!ボンネットが凹むし、すり傷が付くじゃん!と思って観てました。日本と感覚の違いなんでしょうね(笑)
写真のチアガールの子・・・心配ですよね(笑)
それと、バイヤーの男の声質が『スリング・ブレイド』の知的障害者役「ビリー・ボブ・ソーントン」へのオマージュかと思ってしまいました。
そうそう!最近のカーアクションはカメラを車内に持ち込んで観客にもリアル体験させてしまうということなんでしょうかね(笑)
CGなしで迫力を出す斬新な方法なのでしょう^^
飛び散るガラスや変形する車体を間近で見るとスタントマンは凄いな!って思います。
『ボーン』シリーズもリアリティ溢れる演出で大好きです(笑)