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ジャーヘッド

2006年02月13日 11時40分31秒 | 映画 さ行
原題:『JARHEAD』

監督:サム・メンデス
原作:アンソニー・スオフォード
撮影:ロジャー・ディーキンス
音楽:トーマス・ニューマン

出演:ジェイク・ギレンホール/ピーター・サースガード/クリス・クーパー/ジェイミー・フォックス

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全米で大絶賛されたノンフィクション・ベストセラー『ジャーヘッド/アメリカ海兵隊員の告白』20歳の志願兵アンソニー・スオフォードが湾岸戦争の記録を綴ったものを映画化。

海兵隊に志願し入隊した青年の見た戦争はそれまで想像していたものと程遠いものだった。私たちも最初はこのスオフォードと同じイメージを抱いていたはずである。半年間現地のサウジアラビアの砂漠で過ごしたキャンプ生活はゆっくり流れる時間との戦いであった。とにかく何もすることがないのである。

海兵隊員への憧れ、苦悩、挫折、孤独が入念に描かれている。スオフォードは期待いっぱいで飛行機のタラップを降り立った。ここで流れる音楽がまさにそのままシーンにピッタリとマッチしていた。狙撃の腕が良かったことからスオフォードら8名は斥候狙撃隊としての任務を与えられる。

『斥候狙撃隊』とは敵の状況や地形などを探ること。また、そのために部隊から派遣する少数の兵士のことである。

この湾岸戦争のときも兵士の士気を高めるためにビデオ鑑賞のテープは「地獄の黙示録」であった。爆撃用戦闘ヘリの編隊がベトナムジャングルに総攻撃を仕掛ける有名なシーンで音楽は実際の攻撃のときにも使われてたワーグナーの『ワルキューレの騎行』、確かに見てるこちら側もアドレナリンが湧き出てくる。

アドレナリンといえば「トップガン」のテーマ曲の方が断然ストレートに血が沸騰するような気がするのは私だけではないと思います・・・

人間ドラマ中心で戦闘場面のない非常に珍しい戦争映画である。だが「地獄の黙示録」の後半部分のような息苦しく難しいテーマはなくひとりの若者の苦悩を描いた青春映画として見ればラスト近くの少し胸が熱くなるシーンにこの映画のテーマが見えてくる。一発も撃たずに空虚な気持ちで帰還してきた彼らのバスに乗り込んできたひとりの男。彼の熱い台詞に戸惑いを隠せなかった兵士たちだったがその意味の深さに気が付く。

エンドロールに流れる音楽が最高でした!カニエ・ウェストの「ジーザス・ウォークス」(2006年グラミー賞8部門にノミネートされ3部門受賞)
因みに今年の夏に公開される『ミッション・インポッシブル3』のテーマ曲をプロデュースするらしい。


評価:★★★

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