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大いなる陰謀

2008年04月30日 20時42分24秒 | 映画 あ行
評価★★★


A級戦犯のブッシュに捧げる。


政治家の視点、前線に赴いた兵士の視点、大学教授の視点
異なる3つの視点から描いた、対テロ戦争映画だ。

将来の大統領への野望を抱く
上院議員アーヴィング(トム・クルーズ)は
世論の支持を得る戦略として、報道番組のジャーナリストの
ロス(メリル・ストリーブ)に言葉巧みに対テロ戦争の
情報を操作しながら売り込みをかける。

アーヴィングが仕組んだ戦略に従い戦地に赴いた2人の若者。
彼らは、アフガニスタンで、対テロ戦争に命をかけることを選択する。

その若者の恩師である大学教授(ロバート・レッドフォード)は
彼らの選択に誇りを感じながらも、戸惑いを隠せない。
その、戸惑いを今の教え子のひとりに自問自答の形で問いかける。

以上、オフィシャルサイトより


戦地に出向いた若者よ、何のために戦うのか!

ペーニャ君「まあ、報酬が良いからね」

マレー教授「このままでいけば大学院にも行けたのに?」

ペーニャ君「戦場では黒人もメキシコ人も皆兄弟!差別や格差もないからね」

マレー教授「でも、それは生きていてこそだろ?」

ペーニャ君「あぁ!でも、俺たちは死なないよ」

マレー教授「そう言い切れる理由は?」

ペーニャ君「上からの絶対の情報に基づいていけば安全なんだ」

マレー教授「ほんまかいな?」


ペーニャ君「あれ?今度の新作戦知らないの?」

マレー教授「知らぬが!」

ペーニャ君「アフガニスタンの雪山に砦を作るんだよ」

マレー教授「雪が解けてからで良いんでねえの?」

ペーニャ君「いやいや!奴らもココを狙っているからね。その前にするのさ」

マレー教授「それを指揮したのは?」

ペーニャ君「そんなの知らないよ。俺たちは上官の命令に従うだけ」

マレー教授「羊じゃなきゃいいけどね」

ペーニャ君「はん!なに言ってるんだよ!じゃあ行ってくる」

マレー教授「まぁくれぐれも気をつけて!忘れ物ないの?カバンは?定期は?」

ペーニャ君「ったく!戦地にそんなのいらねえの!」

マレー教授「君らはライオンのままで行きたまえ」

ペーニャ君「???」



アフガン司令部:
いつもお世話になります~!ヘリが攻撃されました!
兵士が2名行方不明とか言ってますけど~!
ココが安全だと言ったやつは、いったい誰なんだ!




ペーニャ君「イテテ!ヘリから落っこちちゃったよ」

相棒デレク「着地しろって言ったのにしないから、お前を追って飛び降りちゃった」

ペーニャ君「マジで!?オイラ左足が重症だすよ~」

相棒デレク「お前、ダルマみたいに落っこちて行ったし」(爆)

ペーニャ君「かっこ悪る~!100メートルはあったよな~」

相棒デレク「飛び降りた瞬間、お前の上に落下したらシャレにならんと思ったわ」

ペーニャ君「あはは~危ねえとこ」


相棒デレク「ヤバイ!周りは敵に囲まれたようだ」

ペーニャ君「撃つな!的の思う唾だ」

相棒デレク「それを言うなら思う壷だろ!」

ペーニャ君「救援は?」

相棒デレク「来るさ!俺たちを見捨てるはずがない」



ペーニャ君「あ!来た!伏せろ!」

相棒デレク「って言うか、さっきから雪に埋まって動けないんですけど」

ペーニャ君「掘れ!」

相棒デレク「あ~そっか!」

ペーニャ君「よせ!今は伏せろ!」

相棒デレク「ふう~ウザ」



ペーニャ君「敵は?全滅したのかな」

相棒デレク「・・さあ?・・・たぶん」



アフガン司令部:
すいませ~ん!今お話してても良いですか~?
モニターを見る限り、敵はまだ十数名居る模様ですけど・・
爆撃機をもういちど!何分後になる?
はい!19分掛かります!


ペーニャ君「もう、救援は来ないよ そうだろ?」

相棒デレク「うん、そう思う」

ペーニャ君「・・こんな時にカーンズ軍曹が ヒョイと現れてくれたらな~」

相棒デレク「その映画みたよ~チョットヤバイひとだったよね」

ペーニャ君「うん確かに目が逝っちゃってたけど、いいひとそうだったし」

相棒デレク「おまえ!もしかしたら、それで真似て志願したんだろ!?」

ペーニャ君「かもね、今は、また前線に就いたとか」

相棒デレク「じゃあ、ココには来ねえな」



ペーニャ君「残りの弾は?」

相棒デレク「もうないよ」

ペーニャ君「うわ!あかんやん! どうすんねん!」

相棒デレク「た、立てるか?」

ペーニャ君「え?何するの?痛くて無理!」

相棒デレク「猫首付かんでやるから」

ペーニャ君「おい!イテテ」

相棒デレク「弾無しだけど玉無しじゃねえんだ」

ペーニャ君「うん最後まで前を見て死のう」

相棒デレク「来い!やろうども!」

ペーニャ君「???あ!そういうことね 空の銃を向けるってことね」


アフガン司令部:
・・・。




アーヴィング上院議員!2番にお電話です!

アーヴィング「・・・そうか、分かった」
注1)

新作戦失敗なんでしょ?
何でニヤけているの?

雄弁なアーヴィングはこの新作戦の失敗を、表明せずに
言葉巧みに世論の同情を買うストーリーに書き換えるんでしょうね。

アーヴィング「エリートで●※△だったことを誤れと?」

この台詞にイラっと来ましたよ。


◇---◆

原題『LIONS FOR LAMBS』

脚本によれば、第一次大戦中にドイツ軍の兵士たちは
イギリス軍兵士たちの勇敢さを、どれだけ尊敬しているかについての
詩を作ったという。

それは、あの何十万人という兵士をひたすら無駄に死なせた
イギリス軍の最高指令者への嘲笑に等しかった。

あるドイツの将軍は次のように書いている。
「このような(愚鈍な)羊たちに率いられた、
このような(勇敢な)ライオンたちを、
私は他に見たことがない」


「この言葉はまさに今、かつてないほどに的を射たものとなっている。
ノリの利いたワイシャツに身を包んだ、この戦争を始め、そして今も
その指揮を執り続けている人々は、わが国で最も賢明というには程遠い―
彼らは違う世界に住んでいるかのようだ。
彼らは、10人とか12人の兵士たちが銃撃戦で吹き飛ばされてしまったら
こんなたわごとを言う人々なのだ。
『敵は我々に一撃を喰らわせた(鼻血を出させた)かもしれない。
だが、我々は間違いから学んでいくのだ』」
                    :マレー教授


オフィシャルサイトより

◆---◇



三谷幸喜の予告じゃないけど
「これは映画じゃねえな~」

マレー教授による『不都合な真実』とでも言えばいいのでしょうか。
秀才君に説く言葉に重みがありましたね。

ユタ州のパークシティに若手映画人の育成を目的として
サンダンス・インスティテュートを設立。
優秀なインディペンデント映画とその製作者を世に送り出すための
助言のように受け取ったのはワタシだけだったりして・・。


R・レッドフォードの92分間の講演を聴いているような映画だった。


注1)台詞は一部を除いて殆んど間違ったイメージです

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監督:ロバート・レッドフォード
脚本:マシュー・マイケル・カーナハン
撮影:フィリップ・ルースロ
音楽:マーク・アイシャム


出演:ロバート・レッドフォード/メリル・ストリーブ/トム・クルーズ/マイケル・ペーニャ/デレク・ルーク


『大いなる陰謀』

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2 コメント

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☆サンダンス・キッドマン君が・・☆ (TiM3)
2008-04-30 23:26:25
イモ判をせっせとこしらえ、ニセの指令書で軍隊を動かし、

戦地で窮地に陥ってる学生たちを助けるハナシかと思いました(⌒~⌒ι)

あ、それだと『スパイ・ゲーム2』じゃんか(×_×)
イモ判・・ (ituka)
2008-05-01 11:11:48
偽の指令書作成なら
本作の秀才学生のラストの表情から見て
やりそうな雰囲気でした^^

己の利益しか考えない政治家らにチャーリー・ウィルソンの
爪の垢を是非とも呑ませたい。

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