
評価:★★★★☆【4.5点】
第三者から聞かされる真実ほど胸を突くものはない。
◇
八王子で残忍な夫婦殺人事件が起こるが、
犯人の行方は杳として知れず、整形して日本のどこかで
一般の市民に紛れて逃亡生活を送っていると見られていた。
事件から1年後、千葉・東京・沖縄に
素性の知れない3人の青年が現われる。
歌舞伎町の風俗店で働いているところを発見され、
千葉の漁港で働く父・洋平に連れ戻された愛子。
漁港にふらりと現われ働き始めた青年・田代と恋に落ちるが…。
東京の大手通信会社に勤めるゲイの優馬は、
クラブで出会った直人を気に入り家に連れ帰るが…。
母に連れられ、東京から沖縄の離島に引っ越してきた高校生の泉は、
無人島に1人で住みついている謎めいたバックパッカー田中に
心惹かれていくが…。
そんな中、TVでは1年前の事件に関して
逃亡中の犯人の情報を求める公開捜査番組が放送されていたのだが…。
<allcinema>
◇
なるほど~!こういう映画だったのね。
って、今さらながら観てきたわけだが、当初イメージしていた
ワタシの予想とは可なり違う内容に大満足したのだった。
何故、公開当初スルーしていたのか?
個人的に渡辺謙さん出演する現代劇が苦手だったこと。
彼の役になり切り過ぎる演技が、どうにも性に合わず
ことごとくスルーしてきたわけだが、その彼の演技が
本作の終盤辺りで、すごく生きてくることに唸ってしまった。
もしかしたら、単に食わず嫌いだったのかもしれないな。
まるでオムニバスのような3つのストーリー。
ひとりの逃亡犯が整形しながらそれぞれ一般市民と関わった
ドラマであると短絡的な思いを馳せていたワタシ^^;
テレビニュースを3つの物語で同時に見せることで
ここでようやく、この3つの物語は同時進行であることが判明する。
上手い!この巧みな演出に心が揺れ動くのが分かるし
さすがは『悪人』を作った李相日監督の事はある。
予告編で観た絶望的な演技は実は真逆の内容であったことも
さらに評価を上げる結果となった気がする。
【今週のツッコミ】
・宮崎あおいの演技もこれまた見事!
・広瀬すずちゃんの体当たり演技に早すぎない?と動揺したワタシ。
・映画と関係ないけど彼女の姉の広瀬アリスって
そのご尊顔パーツがフェリシティ・ジョーンズっぽい(ホント関係ないわ)
・3つのホクロが後付けなら宮崎あおいのパートがエピソード1で
妻夫木聡のパートがエピソード2、となれば広瀬すずのパートが最後だと。。。
って、そもそも間違ってました^^;
・坂本龍一の音楽が映画を極上の逸品に!ピアノの旋律が効果的。
-----------------------------------------------------------------
監督:李相日
脚本:李相日
音楽:坂本龍一
出演:渡辺謙/森山未來/松山ケンイチ/綾野剛/広瀬すず/佐久本宝/宮崎あおい/妻夫木聡/
『怒り』
第三者から聞かされる真実ほど胸を突くものはない。
◇
八王子で残忍な夫婦殺人事件が起こるが、
犯人の行方は杳として知れず、整形して日本のどこかで
一般の市民に紛れて逃亡生活を送っていると見られていた。
事件から1年後、千葉・東京・沖縄に
素性の知れない3人の青年が現われる。
歌舞伎町の風俗店で働いているところを発見され、
千葉の漁港で働く父・洋平に連れ戻された愛子。
漁港にふらりと現われ働き始めた青年・田代と恋に落ちるが…。
東京の大手通信会社に勤めるゲイの優馬は、
クラブで出会った直人を気に入り家に連れ帰るが…。
母に連れられ、東京から沖縄の離島に引っ越してきた高校生の泉は、
無人島に1人で住みついている謎めいたバックパッカー田中に
心惹かれていくが…。
そんな中、TVでは1年前の事件に関して
逃亡中の犯人の情報を求める公開捜査番組が放送されていたのだが…。
<allcinema>
◇
なるほど~!こういう映画だったのね。
って、今さらながら観てきたわけだが、当初イメージしていた
ワタシの予想とは可なり違う内容に大満足したのだった。
何故、公開当初スルーしていたのか?
個人的に渡辺謙さん出演する現代劇が苦手だったこと。
彼の役になり切り過ぎる演技が、どうにも性に合わず
ことごとくスルーしてきたわけだが、その彼の演技が
本作の終盤辺りで、すごく生きてくることに唸ってしまった。
もしかしたら、単に食わず嫌いだったのかもしれないな。
まるでオムニバスのような3つのストーリー。
ひとりの逃亡犯が整形しながらそれぞれ一般市民と関わった
ドラマであると短絡的な思いを馳せていたワタシ^^;
テレビニュースを3つの物語で同時に見せることで
ここでようやく、この3つの物語は同時進行であることが判明する。
上手い!この巧みな演出に心が揺れ動くのが分かるし
さすがは『悪人』を作った李相日監督の事はある。
予告編で観た絶望的な演技は実は真逆の内容であったことも
さらに評価を上げる結果となった気がする。
【今週のツッコミ】
・宮崎あおいの演技もこれまた見事!
・広瀬すずちゃんの体当たり演技に早すぎない?と動揺したワタシ。
・映画と関係ないけど彼女の姉の広瀬アリスって
そのご尊顔パーツがフェリシティ・ジョーンズっぽい(ホント関係ないわ)
・3つのホクロが後付けなら宮崎あおいのパートがエピソード1で
妻夫木聡のパートがエピソード2、となれば広瀬すずのパートが最後だと。。。
って、そもそも間違ってました^^;
・坂本龍一の音楽が映画を極上の逸品に!ピアノの旋律が効果的。
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監督:李相日
脚本:李相日
音楽:坂本龍一
出演:渡辺謙/森山未來/松山ケンイチ/綾野剛/広瀬すず/佐久本宝/宮崎あおい/妻夫木聡/
『怒り』
けっこう犯人は誰?と言うサスペンス要素もあって
ほんとうに見ごたえのある作品でした。
わたしも、スルーの予定だったんですが、
友人から今年一番良かったのメールに、
見る気になりました。見てよかったと思いました。
妻夫木君を改めて見直しました。
悪人より、すごかった気がします。
>渡辺謙さん出演する現代劇が苦手
わたしも、それ、ちょっと・・・あります。
ていうか、彼の出る邦画やドラマが苦手。
ケンイチくんとブッキーが出る時点で鑑賞は決めていましたが、
他の俳優さんもみな素晴らしく、
見入ってしまった作品でした!
:李監督作品はいつも感情がえぐられる思いですが、
自分も:坂本龍一の音楽がとてもシーンに合っていたたと、
なのに記事に書き忘れていたわ!
今考えると、どのパートもきっちり描かれていて
誰が犯人であっても納得させてしまう監督さんのセンスが凄いです。
ワタシがこの作品に食指を動かされなかった理由は
渡辺謙、宮崎あおい、妻夫木聡と苦手な俳優が3人もいたこと^^;
でも、この作品のお陰で、そんな思いは消えてしまいました(笑)
ということで公開当時は完全スルーでしたが
ただ今1ヵ月フリーパスの真っただ中なので観ましたが
それでも上映時間が長いので迷ってはいたんですよ。
でも、観てよかったわ!(笑)
松山ケンイチと綾野剛はお気に入り俳優なので
彼らの演技に、これまた心揺さぶられました。
にしても、日本映画界は演技派が多いですね。
監督の演出指導がいいのかな?
『タンポポ』や『ラヂオの時間』は好きなんだけどなぁ(チョイ役過ぎ・笑)
>ひとりの逃亡犯が整形しながらそれぞれ一般市民と関わったドラマ
私もてっきりそうだとばかり。
同時進行だとわかった瞬間、やられた~!と思いました。
とても直視することが出来ませんでしたし
その他の映画も予告編でスルーすることが多かったです。
たぶん、あの血走った目が苦手なのかも(笑)
チョイ前の王貞治監督と微妙に被っていると思いました(爆)
本当にやられた~!ですよね(笑)