映画1ヵ月フリーパスポートもらうぞ~

映画でシミュレーションしておけば何処かで役立つはず

アイ・アム・レジェンド

2007年12月29日 15時13分58秒 | 映画 あ行
評価★★★★


昼間ならニューヨーク市内のものは全部自分のもの!

これって男の憧れですよ。

・・・女性もでしょうか^^



冒頭、テレビに映る女性科学者が
新薬を開発したとインタビューに答えている。

それによると、
はしかウィルスのDNAに細工をして善玉ウィルスにするという
まったく新しい発想から生み出したガンの特効薬であった。
患者数万人に投与し完治した数は全員だった。
エマ・トンプソン(クリピン博士)の鼻息も荒くなるわけだね。


・・・3年後。

廃虚となったニューヨークの全景。

そっちも、こっちも、あっちも、まさにゴーストタウン。


遥か上空からの空撮に、1台の車が勇ましいエキゾーストを響かせて走っている。

カメラはゆっくりパンして全速力で疾走する真っ赤なマスタングをローアングルで映しだす。


(フォードマスタングマッハワン・GT500)ラインロックかよ!^^

 
いいね~!この雰囲気!
『マッドマックス』みたいじゃん^^
車内にカメラは移動すると、ライフルを持ったウィル・スミスだ。
助手席には愛犬が座っている。

するといきなり大きな衝撃音がしてフロントガラスに何かが映った。
急ブレーキをかけ停止する。


ワタシ「なんだこれは?…ヴェロキラプトルかと思ったわ」

違った!すごい数の鹿の群れだ!!!

動物園から逃走した動物たちが繁殖したってことか?


ネビル(ウィル・スミス)はタイヤスキープを響かせ急発進!
鹿を仕留めようとライフル片手に街中をアクセル全開で突っ走る。

これって物資調達ということですかね。


今一歩のところまで追い詰めるも、
先客のライオン家族に先を越された感じで結局取り逃がす。

まさに、大都会でのサバイバル映画ですね。


自宅に帰ると玄関周りにペットボトルの水を撒く謎の行為のネビル。
匂いを消すため? なんで? 誰が来るの?

腕時計は何故か夕方5時25分にアラームセットされている。
日没少し前の時間ですね。

ビルの一角を自宅にし、窓にはDIYで後付けした鋼鉄のシャッターを閉める。
さらに頑丈なカンヌキでロックをする。
出入り口になるところは完全に塞いでしまいシェルターに変貌する。


昼間の優雅な猟ゲームが一変し、
夜には、とてつもなく恐ろしいことが起きることが想像されます。

空の浴槽で愛犬サムと抱き合って床に就くが
未明の暗騒音のなかに紛れ汲む悲鳴にも似た音が不気味さを増幅させてくれます。


ここで3年前に起こった事故がフラッシュバックされる。





シーンは切り替わり、昼間は安全安心、毎朝の運動から始まり
サウスパーク・シーポートに出かけ希望を求めて無線放送をする。

「私はロバート・ネビルだ。
ニューヨークで生き残っている。
食料もシェルターも提供する。
私と居れば安全だ。

この放送を聴いているなら
・・・応えてほしい」

これが彼の毎日の日課なんですね。


ある日、ファントム戦闘機の尾翼で
ゴルフで遊んでいたら、愛犬サムが鹿を発見!

物資調達に絶好の獲物だ。
愛犬サムが猛ダッシュで追いかける。
その後方からネビルが走りながら「サム!待て!」

鹿は何処かの倉庫に逃げ込む。
サムもそのまま倉庫に入り込んで行く。
「行くな!戻って来い!サム!」


遅れて倉庫に辿り着くも、すでに物音ひとつしない。
中は真っ暗だ。

ライト付きライフルの明かりだけで、ゆっくりと静かに進んでいく。


小声で「サム、サ~ム!」

私「なんで小声なの?例のシェルターと関係が?怖いね・・」


普通ならこの辺りで空き缶などを知らずに蹴飛ばしてしまうのが恒例ですが
今回はそういうドジはなかったですね。

2階にゆっくり上がっていくと

先ほどの鹿の死体が!

ネビルのこころの声「やばい!」
(ウィル・スミスの恐怖で緊張しながらサムを探す演技が秀逸!)


更にゆっくりと進んでいくと
そこに見たものは、暗闇に生息する“ダーク・シーカーズ”という群れが潜んでいた。
十数体がサークルになり頭を垂れてなにかをしている。

この不気味さは『サイレントヒル』のナース・クリーチャーみたいだ。


で、ここで緊張感がマックスに!!!

瞬間的にライトを消したので、まだこちらには気付いていない。逃げろ!

「サム!そこに居たのか」
「何を怯えている?ん?俺の後ろ?」

ゆっくり振り返ると・・・・


ここまでが超A級サスペンスホラーとして高く評価できる
前半でのすばらしい演出だったと思います。

ここまでなら
今年のナンバーワン映画『ボーン・アルティメイタム』を
凌駕していた可能性がありました。

後半でダークシーカーズの狂犬らに襲われ重症を負った愛犬サムが
自宅で治療を受け、ネビルに抱かれている。
ところが、次第にサムの外観が変わっていく。

ここで、画面はネビルの嗚咽をこらえる顔のアップと
画面下ではサムの苦しそうな呼吸音と足をバタつかせる音に
場内からすすり泣きが聞えてきましたよ。

このサムとの別れのシーンがこの映画のクライマックスという言いかたもできます。

このシーンって『幸せのちから』のなかの
公衆トイレで一夜を明かす惨めさに不憫な息子を抱き涙していた、
あのシーンにそっくりだと思いました。

ウィル・スミスは本当に演技が上手くなったと思います。



久しぶりにもっともっと観ていたくなる映画でしたね。




☆捕獲したダーク・シーカーの少女のアニマトロニクスが怖い
 あの心拍数は尋常でない。

☆ダーク・シーカーズは軍隊なみの統制があったので変だ。


☆もっと、ネビルがニューヨーク街を好き放題している映像があっても
 良かったと思う。個人的には、それだけで1本の映画にしてもいい。

☆私もマネキンを有効利用すると思いますね(笑)


本作は今も映画館は満席状態です。
いったいどうなっているの?
チケットが買えずに2回も出戻りした映画って初めてです^^

今回、SF映画でありながらシリアスな演技で評価が上がったウィルですが
次回に控えている新作は『ハンコック』という
スーパーアンチヒーロー的なSFアクションコメディです。

米国版アップルサイトの『HancocK』予告編

-----------------------------------------------------------

監督:フランシス・ローレンス
脚本:マーク・プロトセヴィッチ/アキヴァ・ゴールズマン
撮影:アンドリュー・レスニー
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード


出演:ウィル・スミス/ウィロウ・スミス/アリシー・ブラガ/ダッシュ・ミホク/チャーリー・ターハン/サリー・リチャードソン/エマ・トンプソン


『アイ・アム・レジェンド』






コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« サーフズ・アップ | トップ | ナショナル・トレジャー/リ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画 あ行」カテゴリの最新記事