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キャッシュの香り

2023年07月11日 22時34分44秒 | 映画 か行
評価★★★★【4点】(Netflix)



お気楽鑑賞に持って来いのフランス犯罪映画。



世の中の不公平と割に合わない仕事に
うんざりしていた工場勤めの青年が、
富裕層の鼻を明かしひともうけしようと、
工場で扱っている高級ブランドの香水を横流しする悪だくみを
思いつく。
<allcinema>



高級な香水を生産する会社が今回の舞台となってます。

この映画、ノリが軽くてサクサク進むテンポのよさが好印象だ。
安い時給で不公平感を持っている主人公が意外にも賢くて
工場の管理体制の死角に付け込んでひと儲けする映画。

ハッキリ言えば、自社製品の横流しをするわけだが
大量生産するなかで1パーセント以内なら在庫が合わなくても
管理システムが警報を出さないところに目を付けた主人公。

最初は仲間二人だけで上司の目を盗み横流し製品をネットで販売し
小遣い稼ぎ程度だったが、会社の売却絡みで昇進を切られた
女性幹部の背任行為も手伝い、従業員数十人体制のチームとなる。

表向きには真面目に働き、裏では横流しをし一大ビジネスとして
急成長させていくプロセスが爽快すぎて思わず笑ってしまう。
フランス映画もときどきこういう粋な作品を製作するから
決して侮ってはいけませんね。

ラストに向かって会社社長、買収会社と主人公それぞれの思惑が
ネタバラシしていく過程が見事です。
『オーシャンズ11』のような爽快感が味わえるいい映画でした。



【今週のツッコミ】

・序盤の主人公のチャラ男ぶりに平均以下の頭と思ったら
 こいつがまさかの頭脳派だった。

・昇進する約束を却下されたら復讐心が芽生えるらしい。

・でも、この女性幹部の情報があったからこその裏ビジネス。

・相手の情報を得るため雇った潜入スパイの最期が哀れ。

・全体生産数の1.1パーセント以内までなら在庫が合わなくても
 問題視はしない管理体制は日本ではまず考えられないけどね。
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監督:ジェレミー・ロザン
脚本:ジェレミー・ロザン
音楽:ダヴィッド・シュタンク
出演:ラファエル・クナール、アガト・ルセル、イゴール・ゴーツマン

『キャッシュの香り』





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