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しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス

2018年03月10日 16時42分36秒 | 映画 さ行
評価:★★★★【4点】



芸は身を助く!習わずとも好きで描いてた絵がまさかの…



カナダ東部のノバスコシア州。
小さな町で叔母と暮らしていたモードだったが、
幼い頃からリウマチを患い、手足が不自由なために
両親が他界した後は、一族から厄介者扱いされ、
孤独な日々を送っていた。
束縛の厳しい叔母との生活に辟易し、早く自立したいと考えていた。
そんなある日、買い物先で家政婦募集のビラを目にしたモードは、
住み込みで働くことを決意する。
募集を出した男は、町外れの小さな家でひとり暮らしをしているエベレット。
孤児院育ちの無骨な彼は、いきなり押しかけてきたモードに戸惑いつつも、
彼女の熱意に押されて雇うことに。
しかし理不尽で暴力的なエベレットとの同居生活は案の定トラブル続き。
それでも自由を手にした喜びを噛みしめ、
大好きな絵を家のあちこちに描き始めるモードだったが…。
<allcinema>



余りに不憫だったヒロインがあれよあれよと有名人に。

幼少期からリウマチを患っていて
しかも両親は早々に他界したため、叔母の家で辛い言葉を受けつつ
ひっそりと暮らしていた。

『シェイプ・オブ・ウォーター』のオスカー4冠受賞で
興奮冷めやらぬ今現在、またもこの作品でアウトサイダーを演じた
サリー・ホーキンス。

今度は話はできるがリウマチで手足が不自由ときたから、さあ大変!

どうも序盤の彼女を見る限り、知的障害も少しあるのかなと
そんな風に思えたのは気のせいだったのか。

叔母と暮らすモード(サリー・ホーキンス)は
兄と叔母の会話を聞いてしまい、自分の居場所がないことに気づき
ついに叔母の元を飛び出してしまう。
そしてそこから彼女が世界的に有名な画家になるまでを
丹念に描き、観るもの誰もが彼女を応援することになる。

家政婦で雇われ、無骨な雇い主の暴力を受けながらも
現実を忘れさせる唯一のより所が空いた時間に粗末な用具で描く絵だった。

そしてその絵を偶然見つけたある富裕層が一枚売ってほしいという。
ここからこの富裕層との繋がりが彼女のその後を変えていくのだった。

これはモード・ルイス、カナダの有名な画家が如何に誕生したか
後に夫となる雇い主との愛の物語である。



【今週のツッコミ】

・夫の行商の顧客である富裕層がいなかったら、画家モード・ルイスは
 誕生していなかったかもしれない。
 つまりはすべてが運命であったということですね。

・画家モード・ルイスの波乱の半生を描いているが
 軸になるのは夫となるエベレット・ルイス(イーサン・ホーク)の
 成長物語ではなかろうか(笑)

・無骨なエベレットを見事に演じたイーサン・ホーク。
 見た目が優男なので心配したけれど、なかなか上手かったです。

・家政婦初日に雇い主から「使えね、いらね!」と追い返されたモード。
 しかしどこにも行く当てがない彼女は次の日またやってくる。
 どこで夜を明かしたんだろう(エベレットの車を勝手に宿代わり?)

・サリー・ホーキンスってこういう役をやらせたら天下一品。
 もはや頭一つ抜けている(←その後ろは誰ですか?)

・リウマチが徐々に進行し筆も握るのも危うい状態にも関わらず
 必死に描こうとする姿に勇気がもらえる。 

・一族から赤ん坊は障害持ちで死産だったと聞かされていたが
 実は兄が富裕層へ売っていたというショッキングな話。
 この話が後に生きてくるわけだが、成長した娘をこっそり覗く姿が
 変質者と紙一重だった(←おいこら)
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監督:アシュリング・ウォルシュ
脚本:シェリー・ホワイト
音楽:マイケル・ティミンズ
出演:サリー・ホーキンス/イーサン・ホーク/カリ・マチェット

『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』

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Unknown (daisuki-johnny)
2018-03-10 21:43:43
サリー・ホーキンス、この役も物語も
ちょっと切ないのですが上手いですね~~!

二人は小さな幸せで充分だったのでしょうね♪
確かに!イーサン・ホークが演じる夫の成長物語!(笑)
クスっと笑える所もありましたね♪

私は、すみません~、お風呂は何処?って探しました(笑)
エンドロールの写真で涙が出ました。。。
あの奥様との出会い、ホント良かったです~
返信する
daisuki-johnnyさんへ (ituka)
2018-03-11 00:05:13
ホント、なにもかも切なかったですよね。
なにか人より劣っている部分もあるけど一芸がある。
これって凡人のワタシからすればすごく羨ましいです。

>二人は小さな幸せで充分だったのでしょうね♪
まったくその通りだとワタシも思いました。
5ドルの攻防で十分だったのに、副大統領まで出てきましたもんね(笑)

あの夫は読み書きが出来ないんだな~と思ってましたが
新聞の記事を見せられ普通に「フフッ本当だ」とか言ってましたね。
あれって写真もなかったからやはり文字を読んでいたのかな^^;

あ、確かにお風呂が一切出てこなかったですね。
モードも初めの方で臭うとか言ってました(笑)
いい映画でしたね!そしてサリー・ホーキンスが好きになりました^^
返信する
お久しぶりです~ (kira)
2018-03-18 14:22:15

今週のツッコミ、
>成長した娘をこっそり覗く姿が変質者と紙一重だった
あのねー!ト云いながら私も
泣きながらふとどこかで「そだね~」だった

>あれって写真もなかったからやはり文字を読んでいたのかな
時の経過が解りにくかったけど、モードに教わったのかな~と
勝手に解釈しました(笑)

返信する
kiraさんへ (ituka)
2018-03-18 14:53:28
小粒ながらも強くたくましく生きる女がお似合いの
サリー・ホーキンスは見た目のイメージからピッタリですよね(笑)
この時代、まだまだ人種差別や貧富の差が激しくてしかも障害持ちだから
普通に生きるのも大変でしたね。
最終的に画家として大成したから円満解決したけど
そうでなかったら、いったいどうなっていたのかと考えるだけでゾッとします(笑)

>時の経過が解りにくかったけど、モードに教わったのかな~と
そこはやっぱりそうですよね~!
妻が教え夫が学ぶ姿を想像するだけですごく微笑ましいです^^
返信する

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