２ガンズ

評価：★★★☆【３，５点】



出演者全員のキャラがとてもよく生かされた拾い物映画。

オープニングの列車映像に思わず『アンストッパブル』かい＾＾
その列車を踏切で待つのが70年型ダッジ・チャレンジャー！
もうここだけで心持って行かれましたよ（爆）

“汚れた40億円、誰のモノ!?!?
DEA vs 海軍 vs CIA vs マフィア”

◇

ボビー・トレンチは、
麻薬組織に潜入中のＤＥＡ（麻薬取締局）捜査官。
ところが、彼がコンビを組むマイケルも
正体を隠して組織に潜り込んだ海軍情報部の将校だった。
ボビーはマイケルと共に証拠となる
ボスの金＝300万ドルを押収すべく銀行を襲う。
しかし、強奪した金はなんと4000万ドル（約40億円）もあった。
しかもその大金はマイケルの裏切りで忽然と消えてしまう。
一方マイケルもまた裏切りに遭い、お尋ね者となってしまう。
実は、その金はＣＩＡの裏金だったのだ。
そこでボビーとマイケルは再び手を組み、
消えた4000万ドルの行方を追って捜査を開始するが…。
＜allcinema＞

◇

冒頭からのノリはどことなくR・R（ロバート・ロドリゲス）か
Q・T（クエンティン・タランティーノ）作品を匂わせる。
埃っぽく乾いた映像や画像もワザと微妙に荒く撮っている。
主演のお二人の会話にも無駄話がやたら出てくるところなんて
タランティーノのガールズトーク並だった。

本作のバルタザール・コルマウクル監督の前作が
あの『ハード・ラッシュ』ってことからも
なるほど納得という感じだ（笑）

これまったく予備知識なしの鑑賞が良かったのかな（笑）
マークとデンゼルのコンビ二人が互いの正体を知らずに
潜入捜査絡みでマフィアのアジトを訪問をするくだりは面白い。

その後の銀行強盗の下見とかチョイと緊張感あり～の
会話の内容もボケとツッコミのようで可笑しいし
やたら仁義にこだわるマークの律儀な態度や
デンゼルのクールでいて人情派な人間像は彼のキャラまんま。

銀行襲ったら想像以上の大金だったから、さあ大変！（爆）

その大金はCIAの裏金とかなんとか、、、
そして大金はなぜか消えてしまう。

4000万ドルの行方はいったいどこへ？

久しぶりに見たビル・パクストンの存在感がすばらしい！
まるで『イングロリアス・バスターズ』のランダ大佐こと
クリストフ・ヴァルツを彷彿させる勢いだったからね（笑）
彼を見るだけでも損はないと思われます。


【今週のツッコミ】
・互いに正体隠して同じ任務に就くという件は
　『Mr.&Mrs. スミス』夫婦に近いものを感じた。
　マークがブラピでデンゼルがアンジーでよろしいかと（笑）

・生首入ったカバンが無造作にテーブルの横に置かれ
　普通にポーカー（？）やってるマフィアらのインパクトは
　アレだけで十分凶悪さが伝わってきた＾＾；

・地面から顔だけ出す鶏を狙い離れた場所から射撃練習するマフィア。
　鳥の虐待だ！と怒るマークの口には美味なフライドチキン。

・獣医が切羽詰った人間の外科手術ってよくあるパターン。
　

・CIA長官（？）のパクストンが好んでやりまくってる
　ロシアンルーレット、自分のコメカミならいざ知れず
　口を割らせようと相手の眉間に構えるスタイルは
　リボルバー式拳銃の場合、弾倉が相手に丸見えなんですが＾＾；

・デンゼルの元カノのスタイルが抜群だった！
　下着姿だけでも肉付きのいい下半身はそそられる＾＾；

・米海軍基地に突入した二人を追いかけるネイビーシールズ。
　マフィアから始まって麻薬取締局、米海軍、CIAと
　よくもこんなに食材集めたもんだな（笑）

・ラストの軽い爽快感が心地よかった。
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監督：バルタザール・コルマウクル
脚本：ブレイク・マスターズ
撮影：オリヴァー・ウッド
音楽：クリントン・ショーター


出演：デンゼル・ワシントン/マーク・ウォールバーグ/ポーラ・パットン/
　　　　ビル・パクストン/ジェームズ・マースデン/フレッド・ウォード/
　　　　エドワード・ジェームズ・オルモス


『２ガンズ』