ベルト・バックル修理 革漉き・裁断 伊東金属製作所

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Dsquared2とプラダのベルト修理

2017-12-19 17:08:30 | ベルト(他ブランド)

Dsquared2(ディースクエアード)のベルト修理と、プラダのベルト作り替えのご依頼をいただきました。
ホック壊れですね。
サイズが日本製のホックではないようです。
どれも合いませんでした。


上段右が付いていた頭、上段左が交換用に用意した頭です。
ちょっとだけ大きいですが、大きい分、下段のバネの穴が広がっていても留まりそうです。
ちなみに国内だと、この下のサイズだと、もっと小さくなってしまいます。
ホックは、頭、バネ、反対側のゲンコ、ホソの4パーツで構成されますが、バネがそのまま使えれば、ゲンコとホソは交換しないで済みます。


新しい頭、既存のバネの組み合わせで取り付けてみます。



うまく行きました。
何度かはずしたり付けたりしても、大丈夫です。


続いてプラダのベルトの帯作成です。
以前にどちらかで作り直してもらったようですが、どうも安っぽくて気にいらないとのことでご相談受けました。
写真がバックルについていたベルトです。
傷んではいますが、まだ使えないこともなさそうです。
造りも悪くないです。
でも気にいらないのじゃ使いたくないですよね。
ベルト屋さんで、ベルトを作る腕はあっても、雰囲気まで考えては造らないでしょうから、仕方ないと思います。
意図したわけではないですが、おかげ様でブランド物の修理の依頼が多い私から見たら、正直、ダンヒルっぽいですね?と言ってしまいました。
やや厚手で少し光沢がある革でというご相談でしたが、私から提案した革が気にいったようで、信頼いただけてのご注文でした。


じゃん!
これですね。
プラダっぽくないですか?
決してパチもん作っている訳ではないですが、作業柄、ブランド物の修理を多くしていると、それぞれのブランドに合った雰囲気と言うのがあります。
同じ黒の革でも、ブランドによって似合う革が違ってきます。
ブランド物の修理にとって、雰囲気って非常に大事だと思っています。
ただ、黒の革で作りました。では、やはりブランドの雰囲気が違ってしまいますし、次第に使いたくなくなってしまいます。
なんとなく気にいらないというのは、そういった雰囲気が自分のイメージとあっていないからだと思います。


プラダのバッグとかも、革パーツにこういった型押しの革使ってますよね。
ブランド物の修理作業も確かに多いですが、それだけご依頼いただくのは、やはり私自身、ブランド物が大好きなせいもあると思います。
サラリーマン時代には、プラダのPCケース持って、ブルガリの時計、エルメスの財布などなど、女子社員から密かに、「ブランド」というあだ名をつけられていたくらいですから。
休日はグッチのサンダルとか履いてましたね。


マットな質感の型押しで、傷も目立ちにくいです。
もちろん国産の牛革です。



出来が良かったので、パシャパシャ撮ってしまいました。


ベルト通しのご要望もいただいていたので造りました。


裏面もちゃんと脱落防止の措置を施してます。


修理受付は、メールかLINEで、画像送付の上、お申込みいただくようお願いしています。
修理依頼のお電話での問い合わせは、状態が確認できないので見積もり出来ません。
画像送付の無いまま実物を送って来られたもので修理できないものは、そのまま着払いで返品となります。
また、突然、持込でいらっしゃっられても、直せない、作れないものもありますので、必ず事前に画像を送ってからいらしてください。

おかげ様で毎月かなりの数の修理依頼をいただいております。
連日多忙のため、持込の場合は完全予約制とさせていただいております。
他のお客様の修理を途中で中断したくないのです。
ご理解、ご協力よろしくお願いします。


修理内容によりますが、年内修理は概ね12月20日到着分までとさせていただきますので、以降は年明けの発送となります。
よろしくお願いします。


伊東金属製作所
info@itokinzoku.co.jp
東京都足立区足立2-34-2
LINE ID:itokinzoku











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