ベルト・バックル修理 革漉き・裁断 伊東金属製作所

革ベルトやバックルの修理、革漉き、革の型抜きその他、幅広く紹介して行きます。

Gucci ベルトお直し ベルト延ばし

2017-12-07 10:29:10 | グッチ修理

グッチのベルト延長依頼です。
まずは中間パーツ作成による延長から。

バックルの付け根に延長用中間パーツ取り付けです。
似たシュリンクの黒革を探すところから始めてますので、かなり拘り持って探して来て造りました。
艶感、シボの大きさと、見えない部分とは言え、できれば合わせてあげたいですからね。


もともとこのベルトはサイズ85なのです。


ベルトは5つ穴の中央で採寸します。
92.5センチまで伸びましたので、7.5センチ伸びたことになります。


延長部分の繋ぎ目が隠れるぎりぎりでの作業です。
これ以上だと、一気に格好悪くなります。


次はグッチベルトの革部分作成での延長です。
サイズは87希望です。


現在は75センチで、穴を一つ追加して使っていたようですが、それでも短いので作り直しのご依頼いただきました。
75センチから87センチだと12センチアップなので、作り替えで対応するしかありません。


ベルトとベルト通しのパーツを造りました。
ベルト通しが抜け落ちるので、脱落防止が欲しいとのご依頼でした。


希望の寸法に穴を開けて仕上げです。
剣先から13センチに最初の穴と言うのが指定です。
この部分、通常は10~15センチのものが多いです。
私は10センチが好みですが、人それぞれですね。


2.5センチピッチで3穴、トップ式のバックルですので、切り込みを入れます。
これやってなくて、バックルが壊れるベルトが多いのです。
それとご自分で穴を追加される方も、これをやらないのでバックル壊す原因になります。


さて、取り付けですが、このベルトは今回ここが最難関でした。
まず既存のベルトが貼りついていてはずれない。
この部分、、非常に壊れやすいので慎重に作業します。


無事はずれました。
貼りついていた痕です。


取り付けて完成です。
お客様から、「とてもきれいな仕上がりで本当にうれしです」と、
お喜びの言葉をいただきました。


修理受付は、メールかLINEで、画像送付の上、お申込みいただくようお願いしています。
修理依頼のお電話での問い合わせは、状態が確認できないので見積もり出来ません。
画像送付の無いまま実物を送って来られたもので修理できないものは、そのまま着払いで返品となります。
また、突然、持込でいらっしゃっられても、直せない、作れないものもありますので、必ず事前に画像を送ってからいらしてください。

おかげ様で毎月かなりの数の修理依頼をいただいております。
連日多忙のため、持込の場合は完全予約制とさせていただいております。
他のお客様の修理を途中で中断したくないのです。
ご理解、ご協力よろしくお願いします。



伊東金属製作所
info@itokinzoku.co.jp
東京都足立区足立2-34-2
LINE ID:itokinzoku


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 裁ち鋏が何本あるのか数えてみた | トップ | 超絶!雑な革包丁カバー »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

グッチ修理」カテゴリの最新記事