グッチのベルト延長依頼です。
まずは中間パーツ作成による延長から。
バックルの付け根に延長用中間パーツ取り付けです。
似たシュリンクの黒革を探すところから始めてますので、かなり拘り持って探して来て造りました。
艶感、シボの大きさと、見えない部分とは言え、できれば合わせてあげたいですからね。
もともとこのベルトはサイズ85なのです。
ベルトは5つ穴の中央で採寸します。
92.5センチまで伸びましたので、7.5センチ伸びたことになります。
延長部分の繋ぎ目が隠れるぎりぎりでの作業です。
これ以上だと、一気に格好悪くなります。
次はグッチベルトの革部分作成での延長です。
サイズは87希望です。
現在は75センチで、穴を一つ追加して使っていたようですが、それでも短いので作り直しのご依頼いただきました。
75センチから87センチだと12センチアップなので、作り替えで対応するしかありません。
ベルトとベルト通しのパーツを造りました。
ベルト通しが抜け落ちるので、脱落防止が欲しいとのご依頼でした。
希望の寸法に穴を開けて仕上げです。
剣先から13センチに最初の穴と言うのが指定です。
この部分、通常は10~15センチのものが多いです。
私は10センチが好みですが、人それぞれですね。
2.5センチピッチで3穴、トップ式のバックルですので、切り込みを入れます。
これやってなくて、バックルが壊れるベルトが多いのです。
それとご自分で穴を追加される方も、これをやらないのでバックル壊す原因になります。
さて、取り付けですが、このベルトは今回ここが最難関でした。
まず既存のベルトが貼りついていてはずれない。
この部分、、非常に壊れやすいので慎重に作業します。
無事はずれました。
貼りついていた痕です。
取り付けて完成です。
お客様から、「とてもきれいな仕上がりで本当にうれしです」と、
お喜びの言葉をいただきました。
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