ベルト・バックル修理 革漉き・裁断 伊東金属製作所

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裁ち鋏が何本あるのか数えてみた

2017-12-06 14:14:27 | 刃物
弊社では革包丁よりも、裁ち鋏を良く使います。
どれが誰用ではなく、各所に何本かみたいに置いてあります。
行くところどこでもすぐ使えるようにです。
革の裁断は、もちろん大型の裁断機もありますが、ちょっと切るには革包丁よりも重宝します。
基本的に8寸の裁ち鋏が多いですが、一体何がどのくらいあるのか、数えたことなったので数えてみました。


まず4本、いずれも何度か砥がれていると思います。
よく切れる鋏、そこそこ切れる鋏、あんまり切れないけど、まあ我慢できる鋏と色々です。
作業場所によって、どうしても良く切れる鋏が必要な工程や、そうでもない工程がありますから、そこそこ切れるものでもまだまだ使います。


大政 極上の銘です。


マルシューすばらしい切味の銘です。
どちらも兵庫県小野市にある、マルシュウ刃物製です。
抜き型の製作を依頼している、岩田屋工具店さんで購入するので、特に拘りが合ってというものでもありませんが、切れ味も良いので、何十年もの間でマルシュー刃物製の鋏がどんどん増えてきました。


続いて3本。
こちらは、大政 特上、すばらしい切味の銘です。


砥ぎ上がりのストック5本。
使っている裁ち鋏が切れなくなったらここから出します。


こちらも、マルシューすばらしい切れ味の銘です。


細工鋏3本、一番右が、私の一番のお気に入りです。
めちゃ使いやすいです。
このサイズの裁ち鋏は、革切り鋏と呼ばれたりしますね。
握りが通常の裁ち鋏と同じで、刃先が短いので力が入りますし、厚い革でも切りやすいです。
超お勧めです。
砥ぎに出した時の替えが無いので、もう1本欲しいくらいです。
一番使いやすく、一番頻度も高いので、次はこのサイズで少し拘りを持って選んでみたいですね。
総火造りの細工鋏とか欲しいです。
ただ、総火造りだと4万くらいしますので、なかなか買えませんけどね。


マルシュー 別上の銘


こちらもマルシュー別上


細工鋏の曲がり刃です。
ここまでで16本ありました。


さらに裁ち鋏1本と、左用の裁ち鋏が出てきました。
昔は左利きの職人さんがいて、その方用に用意しました。
いまは使われていません、てか、使う人がいません。


左用の鋏は修次作の銘です。
マルシュー刃物製ですが、修次の銘は確かランクが上だと思います。
高かったのだけ覚えてます。


もう一本、きれいめの大政が出てきました。
これで19本。


ちょっと小さい裁ち鋏です。
これ、力が入らなくて、使いづらいです。
これだけ、重光の銘です。

合計20本ありました。
自分でもこんなにあるとは思っていませんでした。
せいぜい10-15本くらいかと。
探してみると、出るわ出るわで、結局20本でした。
1本一万円はしませんが、近い値段はするので、結構な金額ですよね。
これもこの1年2年で増えたものではなく、弊社の歴史の中で徐々に増えたものなので、増えたと言う感覚すらありませんでしたから、こうやって数えてみると、ビックリします。

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