ベルト・バックル修理 革漉き・裁断 伊東金属製作所

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DIESELバックル修理 ベルト

2011-03-31 12:48:34 | ディーゼル修理

弊社で一番修理依頼の多い、DIESELのベルトのピン折れです。
取り付け部が折れているということは、
取り付けられて出荷された時にはすでに強度が落ちていた可能性があります。
亜鉛は曲げると極端に折れやすくなります。
DIESELのベルトは出荷量も多いので修理も多いのだと思いますが、
多い時には月に10本くらいはDIESELのベルトの修理依頼がきます。

今回のDIESELのベルトのようなピン折れ修理代金は2100円(税込み)です。
各種メッキのピンを揃えているので、ほとんどは違和感なく、交換修理ができます。

ピンの在庫は、太さ、形状、長さ、メッキといろいろありますが、
大まかに500種類くらいはあると思います。
数にするとそれぞれ500本ずつくらいはあるので、25万本!
この数字はメッキの付いたピンだけの数字で、メッキしてない状態の在庫はこの数倍あります。
弊社はピンの交換修理が本職では無いですが、これだけ持っているところはなかなか無いと思いますよ。

ですので、代金はほとんど技術料です。
長さとか取り付け部の大きさとか、取り付け具合とか、形状の微調整とか、
取り付けにはいろいろ調整が必要なんです。
(これを怠るとすごく使いにくいベルトに仕上がっちゃいます。)

ネットで他の修理屋さんなんかの価格を見ると、6000円とか8000円とかとなってますが、
1点物でピンを作ったり探したりの手間が弊社にはありませんから、すべて2100円でやってます。
それにそんな値段だったらベルト買えちゃうだろうし。

ちなみにピンの原価って、1本あたり数十円くらいです。
もちろん1本じゃこの値段で作れませんが、
1種類で何千本も弊社では作ってもらうので、1本あたりにするとこのくらいになります。

でも1本だけだったらメッキ屋さんでメッキしてもらうだけでも数千円は取られますし、
何より嫌がられます。
プレス屋さんだって、型をプレス機にセットするのが仕事の大半で、
セットしてしまえばあとは自動機が仕事するので、量産すればこんな価格なのですが、
1本だけだったら絶対断られると思います。
ちなみにピンを作る金型って、何十万円もするんですが、それを持っているのが前提での話です。

そう考えるとピンの在庫なしに数千円で修理するって、ほとんど不可能に近いと思います。
たぶん、どこかで探してくる手間がほとんどなんでしょうね。

伊東金属 修理受付


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