30日、岡山市東区瀬戸の図書館に設置された太陽光発電の見学に行きました。
NPO法人「おかやまエネルギーの未来を考える会(エネミラ)」が岡山市と協働で行っている市民共同発電所の第4号機です。
会長の廣本悦子さんに案内していただきました。
かまぼこ型の屋根の上に21枚のパネルが取り付けられています。
図書館の外壁には、通る人に見えるようにメーターが置かれています。
この時の発電量は1.8~2.2kwh、3月の発電量は366kwhでした。
エネミラは、2000年、主婦約10名で発足。これまでに市民共同発電所3基の設置やペレットストーブ・太陽熱温水器の導入拡大、照明のエコ化など、直接、二酸化炭素排出の削減を進めるとともに、普及啓発事業として自然エネルギー学校の開校、公民館講座等への講師派遣、学校へ出向いての出前授業、講演会や環境イベントの企画・運営等々を行っています。
自治体(岡山市)と協働しての市民共同発電所づくりは全国初の取り組みで、2009年に設置された経済産業省及びNEDO(独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「新エネ百選」に選定されたそうです。
3号機までは半分は国の補助で残りを寄付で設置。4号機は3分の1が市の補助、残りを寄付で設置したそうです。
市の補助は今年度で終わるので、5号機を設置する資金繰りを考えておられました。
しかし、NPO法人にはなかなか銀行が融資してくれないなど、簡単ではないそうです。
廣本さんは「自治体がしっかりバックアップをしてくれれば銀行の融資もしやすいのでは」と話しておられました。
岡山県は2020年までに、40基の設置目標を持っているそうです。
こうした市民のとりくみを推進・発展させていくためにも、自治体の支援の在り方を考える必要がありそうです。