精神世界の旅

精神世界のいくつかの領域を探求します。

覚醒・至高体験:島田明徳01

2007年05月13日 | 覚醒・至高体験の事例
今回からは、再びサイト、臨死体験・気功・瞑想の「覚醒・至高体験事例集」の中ですでに取り上げた事例に戻る。今日から何回かは、気功家・島田明徳氏の事例である。といっても、そのまま掲載するのでなく、必要に応じて解説部分を改訂しながらの連載である。

気功と覚醒との関連は、このサイトの重要なテーマのひとつである。以前に取り上げた「掲示板」での対話にも関係する。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

サイト「臨死体験・気功・瞑想」のテーマのひとつは、気功と瞑想、気功と覚醒の関連を問うことである。ここでは「気」の修練が「悟りへの道」と深く結びついていると思われるひとつの体験例を見てみよう。 

「『対極の理』実践会」を主催する気功家・島田明徳氏の体験である。彼は、修行のために富士周辺に「山ごもり」したときに、仙道の師に出会って弟子となった。師は、中国で仙道を修行したが、文化大革命で母国を追われ、日本に住みついた陳驢春(ちんろしゅん)老師であった。

島田氏は、本格的な「気」の修練を、仙道の練丹行からはじめている。練丹というのは、下腹部(下丹田)に全身の「気」を集めて「丹」(「気」の固まり)をつくるという仙道の修練法である。彼は、陳驢春老師のもとでこの行を続け、素晴らしい進歩をとげたという。下丹田の熱気が強まり、「何やら液体状に感じはじめ、続いて粘土を腹の中でこねているような感じになり、さらに続けているうちに、その粘土状の物が腹部で振動してきた」というのだ。さらに、「気」の固まりが上下左右に動き出すように感じられてきた。

次の修練段階は、練丹でつくった「気」を意識の力で体内に巡らす小周天である。「気」を下丹田から会陰(肛門の1センチ前あたり)を通して尾てい骨へ、そこから背骨を通して頭頂(百会)まで上げ、さらに顔の前面から身体の前面を通して下丹田まで下ろしていくのである。そのとき、熱気をもった液体状のものが虫が這いずるような感じで移動するという。とくに気が会陰から尾てい骨に移動するときには、まるで焼き火鉢を当てられたような熱さだったという。  

島田氏の場合、練丹を開始して六年目に「丹」ができ、その後まもなく小周天ができるようになった。そして、小周天ができるようなって数日たったある日、島田氏はつぎのような強烈な体験をした。