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成功するために必要なのは「根拠のない自信」と「負けず嫌い」
『世界を変えるITクリエイターの力』(武井信也著、幻冬舎)は、自らを「生粋のギーク(技術オタク)」だと認める著者が、「ギークたちのニーズ・ウオンツから生み出される技術が世の中を劇的に変化させ、主流を作りつづけている」IT業界の可能性について説いた書籍。
「ギークなITクリエイターに、ともに世界へ挑戦していただきたい」という思いから書かれたのだとか。そして、ITベンチャーが成功するために必要なものは技術力と推進力(テクノロジーとビジネス)であると定義づけてもいます。しかし、だとしたらクリエイターが成功するためには、なにか必要なものがあるはず。その点を探るべく、第3章内の「1.クリエイターとして成功するための探究力」からいくつかを引き出してみます。
ギークであれ、オタクであれ
著者がこの言葉に込めているのは、「好きな物事をとことん追求して、その道のプロになろうぜ」という思い。そして、たとえ内向的で無口なオタクであったとしても全然かまわないと断言します。理由は、「オタクである限り、頭の中には膨大な知識と独創的な考えが渦巻いていて、それをうまく開けてあげれば驚異的な仕事をすることが多いから」。つまり、ここでいうオタクとは、興味関心のある物事に没頭できるスペシャリストのこと。
ただし、情報を消費するだけのオタクにはなってほしくないとも主張しています。情報のインプットも大切だけれど、オタクであるからにはその後のアウトプット、つまりクリエイターとしてなにかをつくりあげることを目標にすべきだから。そしてそのためには、情報に振り回されるだけではなく、自分自身の芯を持つことが大切だという考え方です。(105ページより)
根拠のない自信を持つ
スティーブ・ジョブズやマーク・ザッカーバーグなどの起業家たちに共通しているのは、「自分自身に対する、時に傲慢なほどの信頼感と、それを裏打ちするようなへこたれなさ」ではないか。
彼らは経営者人生において何度も失敗しているけれども、決して自分に能力がなかったからだとか、バカだったからだとは考えない。失敗は失敗として謙虚に認めつつも、それは運や時期が悪かったり、時代を先取りしすぎたせいだと考え、さっさと頭を切り替え、次の戦略に向かうのだといいます。
起業家とは、ある打席で三振に終わったとしても、次のバッターが来なければそのままバッターボックスに居残り、次の打席も打とうとするような人たちばかり。その自信の源泉は、幼少時につちかわれた万能感かもしれないため、いつまでも残り続けて「自分はなんでもできるのだ」と思ってしまいがちです。
しかし他人に迷惑をかけなければ、自分自身に自信を持っていいと著者は断言します。錯覚であっても構わないから「これだけは絶対に他人には負けない」というものを見つけ、誰にも言わずに根拠のない自信を自分のなかで育てるべきだということです。(119ページ)
負けたくないという気持ち
起業家のほとんどが、かなりの負けず嫌い(負けず嫌いでなければ、わざわざハイリスク・ハイリターンの起業に手を染めないはず)。それに、企業で成功するということは、競争に勝ち続けることにほかなりません。
しかし、ある相手に対して勝ちたいと思うことは、どんなにばかげていてもひとつの目標の設定になるといいます。そして目標が設定されれば、自分と現状とのギャップが見えてくる。そのギャップがわかれば、落差がどんなに大きかったとしても、自分なりのやり方で埋める方法を具体的に考えることができる。具体的な方法がわかれば、あとはそれを実行していくことで、必ずなんらかの成長があるといいます。(132ページより)