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Mistral Blue

Manhattan Breeze!? 改め。
NY生活/音楽/シゴトその他。

「真珠の耳飾りの少女」

2006-06-21 | 【紀】 Europe '06
そしてこの旅最大の目的かもしれない「Het meisje met de parel」、別名「青いターバンの少女」。 Johannes Vermeer、画。

いや良かったです。モナリザ見たときのなんだか重たい波(人類とか叡智とか永劫の記憶とかご大層な言葉がよぎる)とはまた異なる、柔らかく包まれるような温かい感動。
なるほどこれも唯一無二の画才なんだ。

同館にはレンブラント「テュルプ博士の解剖学講義」も。あのアホな展示のせいを除いても、こちらのほうが「夜警」よりも好きだ。他、特別展でターナー他にもいいものが。

しかし私は、何と言ってもフェルメール。素晴らしい。
ターバンの青の陰影の重ね方、眼のまわりの微妙な柔らかさ、唇の瑞々しさ、素晴らしい。光ってそうか粒子でもあるんだよなーとか。文章力のなさ、語彙の乏しさがつくづく情けなくなる。

彼の風景画2枚のうち「デルフトの風景」も所蔵。街の門、その前の水面、などこれも輝かせ方が絶妙。風景画ももそっと残してくれればと勝手なこと思う。
ちなみにもう1枚は、例のオランダ国立美術館にある「小路」。

あそう言えばルーブルのとこで書くの忘れてたけど、「ダ・ヴィンチ・コード」商売はご当地でも盛り上がってましたよシッカリ。

(06/06/06)

ニシン…

2006-06-18 | 【紀】 Europe '06
残念ながら、楽しみにしてたハリング(鰊)の屋台なるものはほとんど見かけず。
1店だけあったが閉まってた。

替わり?に多いのはアメリカン・ホットドッグのベンダー群。
この後やたら歩き回ったブリュッセルでも、フリット屋は2店しか見かけなかった。
たかだか1、2年前に書かれたと思われる情報とも、変わってしまっているのだろうか。
あるいは本当はそれだけで売ってるものではないんだろうか。


地元の人からして見ればアメリカナイズが勝つ、そういうもんかもな。
オランダ、ベルギー、さらにはフランスでさえも、ファストフードと言えばアメリカン(ホットドッグにマック、バーガー・キング)かピザ屋って感じ。
そうだ、イタリア系もハバきかせている印象。

仕方ないのでスーパーで鰊の酢漬け、瓶詰め買って帰る。
ホテルで飲むさ。

(6/5/06)

今日はオランダ料理

2006-06-18 | 【紀】 Europe '06
料理も素晴らしい。
クロケットというクリーム・コロッケが美味しかった。いろんなとこで何回も食べてしまった。皮がカリカリと硬くて塩気も独特。
ソーセージもいい。

ビールは(酒屋行っても)ベルギー産が多いようだが、どれも美味。
本国ハイネケンも生が飲めるし、そのブラウンも実は初めて。思ったより甘い。

(6/5/06)

行くな

2006-06-17 | 【紀】 Europe '06
しかし次に向かったオランダ国立美術館で感傷から一転、怒りに。

目玉は同国最大の巨匠、レンブラントの「夜警」。
なのだが展示コース半ばではたと並ばされ、やっと入ったその部屋では。

暗い室内、映画のスクリーンのようにしつらえられた「夜警」。
おお と思うまもなく、何やら絵の上にレーザーと効果音によるわけわからん演出が。
要は「天才レンブラントの眼は光をどのように捉え、どのように再現していったか」を表したいらしいのだが、まったくもって大きなお世話。
雨まで降り出し、雷鳴って画面全体が「どどーん」とか輝いた日には開いた口が塞がらん。
「笑うせぇるすまん」かよ。

自分らで作品の価値を貶めながらやたら「No Flash」とわめいたり(そりゃそうなんだけど)こんな馬鹿げた展示のためにわざわざ並ばせたり、のアホなスタッフに一言ぶーと言ったところ、さすがに期間限定のパフォーマンスらしいんだが…それにしても腹立たしいやら呆れるやら。

この美術館には行くな。行かないほうがいい。
私が遭遇したバカ・イベントはテンポラリにしても、きっと常にこんな感じだ。

(6/5/06)

ゴッホ美術館

2006-06-17 | 【紀】 Europe '06
さほど興味ある画家ではなかったが、ご当地出身でしっかりした美術館があると言うので訪問。
画風の変遷が順をおって展示されており、大変わかりやすかった。
不勉強にも初めて知ったが、彼の画家としての活動期間は僅か10年あまり。
うちいわゆるゴッホ的な色彩と筆致が弾けるような絵は、アルル以降の4年間で描かれている。
友人を失い自らを傷付け精神病院から出たのも束の間に自殺に至る、ほんの短い間に代表的な作品が生まれた。

意外にも繊細で美しかったのがこの「Almond Blossom」。
画廊を営み経済的にも精神的にも支え続けてくれた、弟テオの長男誕生祝いに描かれた。
前後の作品と比べるとあまりに異なる、静謐なる生命感。
少しくも心の平安を取り戻した時期だったのだろうか。
弟一家のため、よほどの努力で生み出したのだろうか。
しかし。

5ヵ月後、テオはゴッホ死の床に駆けつけ最期を看取る。
才能を信じ、支えてきた兄自殺のショックから立ち直れず自らも半年後に死去。
今あるゴッホの名声を確立させるべく力を尽くしたのは、テオの未亡人とゴッホの名を授かった甥、フィンセントだという。
なんだろうナミダガトマラナイヨー。

(6/5/06)

初オランダ

2006-06-15 | 【紀】 Europe '06
あまりのタイム・ラグにもはやBlogの体をなしていませんな。

運河の町、首都アムステルダム。
細長い家屋が並ぶ。
かつては運河に面した幅に応じ課税されたそうです。だから。
それはともかく、写真ではわからないけどどれも妙に歪んでいるのはナゼ。