37です。30代もかなりのDeep Zoneに達した感が否めません。
「吾十有五而志於学。三十而立。四十而不惑。五十而知天命。六十而耳順。七十而従心所欲、不踰矩。」
四十にして惑わず、だけど惑わずというよりもそもそも惑う選択肢が年々減っていくのを実感してますなぁ。
またアイダあいて、1週間ぶりになってしまいました。まさに平凡な休日をお伝えするだけのBlog。
この土曜日はなんだか急にConey Islandに行くことに。かつて繁栄を誇ったNY郊外のアミューズメント・アイランド。遊園地とか水族館とかがある。今や往時の規模はなく細々、ですが。
でここには1927年稼動、全米最古級という木造のジェット・コースターが。早い話がNY版「浅草花やしき」、ですね。
11時ちょい前に着いたところ想像どおりというかいい感じに鄙びてて…と言うか最寄の高架駅から見たとこ、何もアトラクションが動いてない。「やってねーじゃん」。
Coney Island駅前にあるNathan's。毎年Hot Dog Eating Contestが行われるところです。
信号もこんな感じ。昔はほんと、夢のように華やかだったんでしょう。
えーと思いつつもやむなく近づいたら、あと50mってあたりでやおら遊園地が稼動。11時スタートだったのか(事前にWeb調べようにもなんかちゃんとしたサイトがなかった)、やる気ねーなぁ。「すごーくよく解釈すると夢の遊園地、近づけた人にだけ営業開始って感じ」? と無理やりいい方向に持ってく妻。
実際朧気な童話な夢に出てきそうな、動いててもやっぱりしっかり鄙びた遊園地。ちなみに入園はタダ。ちょっと歩くと敷地突っ切ってそこはビーチ。なんか知らんが妙にビーチバレーが盛んだった。風も冷たいし水温もけっこう低いが、泳いでいる人もいる。さすがアメリカ人、タフ。
ぶらっと一回りしたらすぐ把握できてしまった。なんか隣接の水族館は妙に行列が出来ている。まこれは後で、ってことででは幾つか乗り物に。
我が家はというか主に我が妻は絶叫系アトラクション好き。私自身もそりゃ楽しいんだけど、恥ずかしながらここ10年ほどは正直若干高所恐怖症(になった理由は自分ではわかっている)。でもまぁ、男の面目にかけて妻が「乗る」と言ったらつきあわないわけにもいくまいて(<小さい)。
ウォーター・スライダー: よくあるやつ。見た感じはこじんまりしているのだが、下りの勾配がなにげにきつい。なかなか楽しい。
観覧車: なんか一部のコンパートメント(?と言うのかな)は随所でスイングする。観覧車のおっきな円の内部のレールをぐわーっと移動する。自然落下にまかせて。これがちょっとスリリング。でも、たいしたことはない。
ここまでは良かった。
メイン(たぶん)、木製コースター: 実は最初に近づいたとき、頭上トンテンカンとレールを修理する係員の姿が。つまり入り口行くと「1時から」とクローズド。んーいい感じに不安感を盛り上げてくれる。ただの定期メンテナンスだよなと思いたい。
でオープンした頃行ってみると、あらけっこう並んでいる。やはり人気らしい。
乗る。…キッつい。スピードもカーブやアップダウンの楽しさも十分、というかかなり速いし角度も凄い。でそれはいいんだけどなんというか、イタい。木製レールにペタッとしたシート、つまり上下するたびに体じゅうがあちこちあたって痛くてかなわん。私は最初のダウンで早くも脳震盪気味で、もーあとは頭痛との闘いだった。あなどれません、コニー・アイランドのその名も「サイクロン」。ちなみに勾配を上がっていくときの「カタカタ」頼りない木の音もかなりグー。なにがグーだ。
どう見ても、木だ。まぁよく考えたら木だろうがNASA謹製カーボン・ファイバーだろうが、造り悪きゃしょーもないわけだが。
まったり駆け上がるサイクロン。3秒後に彼らを激痛が襲うこととなる。
トドメ: 最後にするつもりはなかったが、フライング・カーペットとかいうんだろうか。3列に並んだベンチがぐるぐる天地回転とか逆さまでスイングとかする、これも遊園地によくあるヤツ。
よくあるんだけど、これが我が家にはまさかのトドメとなった。まずもって、稼働時間が長い。計ってたわけではないが絶対3分じゃきかないあれは。そして何より、イタい(またかよ)。クッション性とか一切なく粗末な椅子にむき出しのバー、私も妻も帰って見たら痣だらけ(誇張なし)。
怖いとかなんとか言うよりも、リアルでこれ拷問なんで「お願い降ろしてください」と…。体がなるべく装置にあたらないようにと思いきり手足踏ん張らざるを得ず、体力的にも結構ヘビー。最初のうちは必要以上に「ゥワオー」「ギャオー」(<決して「きゃー」じゃない)はしゃいでた隣の女の子グループも、後半は見事に静かになってた。チラと見ると、若干白目がち。うーむ。
私はそれでも「ああ疲れた」で済んだが妻は気分も悪くなり、まさにヘロヘロ。予定ではこの後水族館に向かったりするつもりが、あえなくリタイア、帰路へ。
なんか途中まではけっこう楽しかったんだけど、最後は散々でした。まいったまいった。
教訓:「アメリカ人仕様のアトラクションには十分な注意を。」
仕事なかないがやる気も起きず、といって他になんかアクティブなことする気もなく、セントラル・パークに行って本を読む。
好天、陽射しは強いが木陰は涼しい。
さっさと飽きてお茶でもと歩き出す。と、ある街路でどうやらロケ。暇に任せて一連のショットを。
若者が彼女?と会話後タクシーつかまえる、とのシーンだが待機してたタクシーの前にふーっと他のクルマがとまって視界遮ったり、それが幸いほどなく去ったら今度は撮影にまったく気づいていない上半身裸(よくいる)の男性が堂々と彼らの目の前歩きすぎたり、と何かと意図した流れじゃなかったのでは。
おまけにようやく乗ったタクシー、撮影機材が邪魔してすらっと出ること出来ず。なかなかにのほほんとやっておられ、ほほえましいですなぁ。どう見ても構えはプロの方々なんだが。
カフェ。E.A.ポーゆかりの店。知らなかったが、ポーは40才で亡くなったとある。随分な早逝です。
Fairwayという庶民的スーパー。我が家においては生鮮系の店(らしい。ロウワー行ったらもちろんチャイナタウン)。すぐ近くのちょっと高め、Zabar'sではチーズとかサーモンとか、ごく一部の食材しか買わない…。
終わり。