イランのニュースから

イランで発行されている新聞の記事からの抜粋です

新聞

2005-12-12 07:03:43 | 日本でのニュースから
 まずは最初にイランの新聞事情についてお話ししておこうと思います。

 イランの新聞は基本的に宅配をしてくれません。特別料金を払わなくては宅配はされず、キヨスクあるいはダッケと呼ばれる道ばたのスタンドで買うのが普通です。そして金曜日はほとんどの新聞がお休み。祝祭日も新聞は休刊日です。それから、正月期間も一週間くらいはほとんどの新聞が休刊になってしまいます。

 イランの新聞は、朝刊紙と夕刊紙に分けられます。日本のように一社が朝刊と夕刊の双方を発行するということはありません。

 朝刊紙の方が種類は多く、その政治的なスタンスも色々で、それぞれの人が自分の好きなスタイルの新聞を選んで買っています。値段は400~1500リヤール(約5~20円)。スポーツ新聞や各種情報誌もあり、よく読まれているようです。

 イランの新聞は全体的に、自社取材が少なく、大抵はイラン国内二社と海外の各種通信社の配信を利用しただけのものが多いのが欠点の一つで、また、体制に反対するようなことを書くと発禁処分を食らうこともあるので、体制に批判的な記事はほとんど見られません。

 それでも、新聞の片隅には、イランの「今日」がかいま見える記事があったりします。いわゆる三面記事的な事件だったり、市民からの苦情だったり、論説の一節だったり。音楽や映画などの文化情報だったり。

 朝の出勤時間帯、街角のキヨスクには新聞を買い求める人たちが次々とやって来ます。こうした様子を見ると、テレビや衛星放送、インターネットが普及して来つつあるとはいえ、新聞はまだ大切な情報源なのだということが感じられるのです。



 朝、キヨスクで新聞を買い求める人たち。


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