イランのニュースから

イランで発行されている新聞の記事からの抜粋です

イラク国民による政府樹立についての大統領の意見表明

2006-06-21 12:53:20 | イランの新聞から
 アフマディーネジャード大統領は、イラクの前進のためにはイラクの政治グループの間の一致協力の継続と、イラクの人々のためには確固とした治安と福祉の確立が必要であると強調しながら、次のように述べた。
「イラクの政治的勢力の間での一致協力と相互理解が得られたイラクにおける民主的政府の確立は、歴史的見て非常に大きな出来事である」

 アフマディーネジャード大統領は、19日正午、イラク・イスラーム最高評議会議長のセイエド・アブドゥルアズィーズ・ハキーム師との会談の中で、イラクの人々の歴史と戦いの中におけるハキーム師の家系の役割を称賛し、イラクの人々に対する外国勢力の浸透と支配を防ぐため、団結を維持するようあらゆる面での努力を行う必要があると強調し、次のように述べた。
「イラクの民主的政府は、イラクの信仰深く聡明な人々の豊かな能力を利用することで、確固とした治安を確保し、問題を解決することで占領者たちをイラクから追い出すことができるようになるであろう」

 アフマディーネジャードは19日、トルコの文化・観光大臣、マグレブ外相との会談も行った。
                            19日付のSharq紙から

イランの神話とは誰のことか

2006-06-20 12:39:53 | イランの新聞から
 14日(水)付の一面のタイトルの中で、アリー・ダーイーについてのことが書かれていました。
 筆者は彼を「イランの神話」と呼び、アリー・ダーイー自身さえも、二年前に行われたSharq紙のインタビューの中で、イラン・イラク戦争時のホセイン・ファフミーデ氏が演じていた役割について触れ、自分もイランのサッカーにおいて彼と同じであると述べています。
 私はお聞きしたく思います。どうしてアリー・ダーイーに対して「神話」という言葉が使われるのでしょうか?
 これはアミール・キャビール(18世紀イランの名宰相)やタフティー(イランで最も高名なレスリング選手)、あるいはまたホセイン・ファフミーデ(イラン・イラク戦争で殉教した)のような人物が我が国の神話であって、彼ではありません。
 彼がイランのサッカーのために貢献し、アジアの大砲となることができたというのは確かですが、自分をイランの神話などと呼んではいけないと思います。また、我々も彼を神話と言ってはならないのです。
                        19日付Sharq紙の読者からの意見欄より

大学生は政党の代理人ではない

2006-06-14 23:54:02 | イランの新聞から
 イランのモハンマド・マフディー・ザーヘディー教育相は、大統領が行ったガズヴィーンへの視察旅行の中で、イマーム・ホメイニー国際大学の大学教授、大学生などを前に、次のように述べた。

「大学生は国外の政党や政治グループの代理人ではない。大学とは、学問追求の場だけではなく、我々は、大学生が自ら学問を完成させ、大学という環境と外界とに協会を設けることができるだけの聡明さを持っていると信じている」

外国人を父に持つ子供の国籍について

2006-06-02 16:20:24 | イランの新聞から
 国会はイラン人の母親と外国人の父親を持ち、現在も国籍などの問題に直面している子どもたちの国籍問題解決のため、緊急プログラムを可決した。

 このプログラムの可決により、1358年(西暦1979年3月21日)から現在までにイランで生まれた、外国人の父親とイラン人の母親を持つ子どもたちは、18歳が過ぎるまでに外国籍を捨てることでイラン人と見なされることになった。このプログラムに基づき、18才以下の子どもも、教育や医療、保険などのすべてのサービスを受けることができる。

 このプログラムは二週間後に国会の内部規定によりすぐさま公開議会において検討されるであろう。
6月1日付のSharq紙から

麻薬中毒患者夫婦が武器の密輸も

2006-05-30 09:37:48 | イランの新聞から
 覚醒剤の売買に際してに武器の密輸をしていた夫婦が、シャフリヤール(テヘラン南西部にある郡)の麻薬対策部の警官によって逮捕された。

 この夫婦の逮捕については、テヘラン州の警察が、ある人物が覚醒剤の売買に関わっている人物の報告をしたときに暴露されたものであった。

 シャフリヤール警察のキャリーミー大佐の命令により、シャフリヤールの麻薬対策部の警官がすぐにこれについての捜査を始めた。
 これによって、警察は、捜査の中で自白をした麻薬中毒の男性を逮捕した。その自白によると、その男は妻の協力によって、覚醒剤の売買と共に武器の密輸も行っていた。

 最終的に、23日にこの麻薬中毒患者の男の妻を逮捕した。
 この二人の家を捜査したところ、多くの麻薬と、15丁の短銃が150発の弾丸と共に発見された。

 この夫婦はこれらの武器を、ケルマーンシャー州のキャンガーヴァルからオートバイによってシャフリヤールに運んでいたと自白した。
                               29日付のSharq紙から

イランはアラブではない

2006-05-29 14:08:07 | イランの新聞から
 EUのハビエル・ソラナ共通外交・安全保障政策上級代表は次のように述べた。
「アラブの国ではないイランは、歴史上初めて中東地域の指導者の立場を手にしている国である。」

 スペインの報道によると、ソラナ上級代表は、バルセロナで行われた経済会議において、スペインの企業経営者が集まる中、次のように述べた。
「こうしたことから、イランにおけるウラン濃縮計画に対する緊張は、「爆撃」によってではなく「知性」によって解決され、この危機は政治と対話によってのみ取り除かれるであろう」

 ソラナ上級代表は、イランが中東地域における最大の力を持つ国であるということを強調し、次のように述べた。
「イランはパワー・ゲームの中で(世界における)第一級のパワーの一つとなるであろう切り札を手にしている。イランは今や、核、イラク、アフガニスタンといった切り札を持っているのだ」
                                              28日付のSharq紙から

ワールドカップに関する調査

2006-05-28 11:39:05 | イランの新聞から
 イラン大学生調査センターは、2006年ワールドカップ・ドイツ大会におけるイラン代表チームの出場について興味深い調査を行った。

 最新の調査によると、72パーセントのテヘラン市民が、ワールドカップ出場のための代表チームの親善試合が足りなかったと見なしている。

 5月15日に行われたこの調査においては、15才以上のテヘラン市民が回答をした。そこでは、親善試合が十分であったと回答した市民は27.2パーセントしかいなかった。また、57.3パーセントが親善試合の相手が弱く、適当ではなかったと答え、27.7パーセントが適当であったと答えている。

 43.4パーセントが、代表チームが一次リーグを勝ち抜く可能性が低いと考え、29.7パーセントが突破できると見なしている。

 この統計は、2月に行われたものと比べて、ワールドカップが近づくにつれ、代表が一次リーグを勝ち抜く可能性があると答えた人が減っている。この時は、34.4パーセントが勝ち抜けないだろうと回答し、27.7パーセントが分からない、21.9パーセントが勝ち抜けるとしていた。

 この調査の結果は、36.4パーセントの人が準備は十分であるとし、32.3パーセントがまあまあ、31.3パーセントが不足していると評価している。同じ質問を2月の調査結果と比較してみると、27.2パーセントが十分である、23.6パーセントが不足していると答えていた。

 回答者の多くが、代表は難しいグループに入ったと考えている。これについては、54.9パーセントが難しいグループと、36パーセントが普通、9.1パーセントだけが楽なグループであると見なしている。多くの回答者(57.3パーセント)が、ワールドカップにおける代表への政府の支援が十分であると、24.3パーセントがまあまあとみなしており、18.5パーセントが政府の支援が不足していると回答している。
                                             27日付のSharq紙から

退職者のクラブの増加

2006-05-27 11:42:05 | イランの新聞から
 社会保障庁の退職者クラブの数が、79年(西暦2001年)の7つから今年の144へと増加したことから、同庁の年金受給者や退職者の問題の一部を解消するため、230億リヤール(約250万ドル)を国内各州の社会保障庁の退職者クラブの無利子銀行への貸付金解いて支出することとなった。

 社会保障庁の広報室と国際局の報告によると、同庁は、社会保障庁の各退職者クラブへ毎年、巡礼や観光旅行を希望する年金受給者や退職者への金銭的援助を行うために予算を割いており、今年も460億リヤール(約500万ドル)を巡礼や観光旅行を希望する1万5千人以上のために支給することになっている。

 この報告によると、社会保障庁は毎年、アーバーン月22日(西暦11月12日頃/地食者と賢者の日)に退職者や年金受給者とその配偶者を選んで、コインや盾を贈り、彼らを顕彰している。
                         5月25日付のSharq紙から

イラン系の名前に対する軽視

2006-05-25 10:48:54 | イランの新聞から
 残念ながら近年、テレビ番組などが制作されるとき、その中でいつも、イラン系の名前や、シャーナーメ(王書=イランで最も有名な英雄叙事詩)の中で目にするような名前が、悪人や麻薬中毒者といった、悪役の名前として使われていたり、コメディアン、道化役といった人の名前がすべてイラン系の名前なのです。
 私はどうしてこう言うことになるのか分かりませんし、放送局の番組制作者たちが、こうしたことの結果を全く考えていないのでしょうか?歴史から得るものを全てが嘲笑の対象となっており、我々の歴史ある名前が価値のない者と見なされているのです。我々はイランのアイデンティティをイランの若者から手にし、誇りに思うようにと若者に手渡すものは何もないのです。
 今やこのアイデンティティを持たない若者が、どうやってこの国の未来を作ることができるでしょうか?その時、ペルシア湾をアラビア湾と書いた雑誌を読んだときに、あるいはカタールのアミールがテヘランで歴史を否定したときに我々は悲しみ、怒り、我々の国の放送局がまさしくこうしたことを行っているということに気付かないと宣言することになるのです。
                             24日付のSharq紙から

国内の重要河川の汚染調査

2006-05-25 01:02:52 | イランの新聞から
 環境庁の水質土壌汚染調査局のソルーシュ局長は、国内の9つの重要河川の汚染状況の調査を始めると発表した。ソルーシュ局長は次のように述べている。
「国内の重要河川の汚染減少総合計画のために、セフィード・ルード、カルヘ川、スィーミーネ・ルード、ザリーネ・ルード、ホッレ川、ゴルガーン・ルード、ハラート、それからオトラク川とアラス川の二つの国際河川の汚染状況の調査を開始した」

 局長はこの計画の開始に当たっての政府支出金を、60億から70億トマーン(約660万ドルから770万ドル)と発表した。
「これらの河川の一部の調査は一年で済むであろうが、セフィード・ルードのような大きな河川は二年計画で行う予定である。
 国内の重要河川の汚染状況が明らかになることで、汚染度や河川の汚染地点、汚染除去の方法、汚染に関連している企業などの義務を明らかにすることができるであろう。
 調査の終了後、河川の汚染測定基地を設置し、それを中央センターと結び、定期的に観測を行い、何か変化が起こったときに速やかな行動が取られるであろう」

                             24日のSharq紙から

風刺画に対するタブリーズ市民の抗議

2006-05-24 03:33:20 | イランの新聞から
 何千人もの人々がタブリーズの通りに繰り出し、テヘランの朝刊紙の中でも最大の発行部数の新聞の一つであるイラン紙に掲載された風刺画に抗議を行った。

 タブリーズ発のイルナー通信によると、イラン紙に掲載されたアーザリー・トルコ語を話す人々への侮蔑混じりの風刺画に関して、タブリーズの何千人もの市民が通りに繰り出し、アーザリー・トルコ語使用者たちの名誉回復を訴えるスローガンを掲げた。
 このデモ行進は月曜日の午後4時から市内の何カ所かで始まり、次第に人数を増やし、東アゼルバイジャン州庁舎へと向かった。他にも大学生たちもまたこの動きに加わり、タブリーズ大学に向かって抗議のスローガンを掲げてアーザリー・トルコ語使用者たちの権利の保護を訴えた。

 こうした人々の動きは広がり、市内の二方向からの行進は一つとなりつつあったが、警察がそれ以上の抗議活動を阻止した。

 記者たちの報告によると、タブリーズのバーザールは休日であったにもかかわらず、商人たちもこの動きに加わり、若者や大学生たちと共にアーザリー・トルコ語使用者たちに対する侮辱に遺憾の意を示した。

 市内二カ所で始まった抗議デモの合流が阻止され、市内の中心部に集まった人々は東アゼルバイジャン州庁舎とタブリーズ知事公邸の方へと向かった。
 デモ行進の参加者たちはアーザリー・トルコ語使用者たちへの侮辱に対する抗議のプラカードを掲げて東アゼルバイジャン州庁舎前に集まり、この風刺画への抗議を行った。

 この事件の発生について、内務省のレザヴィー治安局長官はイルナー通信記者のインタビューに対して次のように述べた。
「タブリーズで起こったことは、侮辱への抗議を超えているように思われる」
 そして、この抗議デモが許可なく、不法に行われたものであることを強調し、次のように意見を表明した。
「不法にこうした集まりを行った人々、この人々をならず者の集まりにしてしまった人々は法的観点から言えば、不正な行為を実行したものであり、この問題は捜査されるであろう。警察とそこにいる人々は自らの法的な義務を実行することで事態を沈静化するであろう。内務省における我々にとって基本となるものは、市民権法に従うことであり、不法な行為によって人々の権利を侵害するような事柄を許さないであろう」

ラフサンジャニー最高評議会議長は献身とジハードについて語った

2006-05-17 19:45:20 | イランの新聞から
 ラフサンジャニー最高評議会議長は現在は西洋の報道機関による例のない精神的な戦争が始まっているが、イラン人はそれに耐え、イラン。イラク戦争時のように敵に対して厳しく対峙する。人生は続き、人々は恐れることなく耐えるはずだと発言した。
 そして殉教者は我々イラン民族に対して大なる権利を持ち、殉教者の選んだ道を全ての人が歩むようにするつもりだと加えた。(saeidreza 5月16日のetemade melli紙から)

地下鉄火災の原因は煙草の吸い殻

2006-05-02 23:01:29 | イランの新聞から
 テヘラン消防庁は、日曜日(4月30日)に、地下鉄ダルダシュト-レサーラト間で起こった火災の原因を発表した。

 火のついた煙草の吸い殻を可燃物の上に投げ捨てたことが、日曜日の早朝5時30分に、ダルダシュト-レサーラト間の地下鉄掘削現場と給油台で起こった火災の原因になった。

 この火災で、19区、71区、72区の消防士たちが火災現場に駆けつけ、その延焼を食い止め、それ以上の被害が広がらないようにした。

 この火災は最終的に、これら三区の消防士たちの努力により午前7時には鎮火した。

 この火災で人的被害はなかったが、2千5百万リヤール相当の被害が生じた。

                           2日付のSharq紙から

両親への復讐

2006-05-02 13:16:40 | イランの新聞から
 ケルマーンシャーに住む女性が、年の離れた男生徒の結婚を強要されたことに対して、両親に復讐を行い、その結果、母親を殺害、父親にけがを負わせることになった。

 ケルマーンシャーで口論の声が上がっているという知らせを受けた警察は、電話を受けてすぐに、サアディー16区の警官を送り、これについて必要な調査を始めた。
 警官が争いのあった現場に到着したときには、二人の男女が負傷するに至っており、二人は病院へと運ばれいた。

 警察は病院へ向かい、負傷者の一人である女性の方が既に死亡していることを知った。
 続いて警察は捜査を行い、被害者の娘が刑事から取り調べを受け、次のように自白を行った。

「二人の男女が、トイレを貸して欲しい、茶を飲ませてくれと言って家に入ってきて、何分かしてから、突然、女が酢の瓶と金属の台を投げつけて、私の両親にけがをさせました。そして金を奪って逃げたのです」

 この証言によって、警察はこの家から周辺を捜査したが、この証言が疑わしいことに気付いた。捜査の中で家の中で目撃したことについての二人の娘の言葉に、捜査員が疑いを抱き、もう一度娘を取り調べたところ、次のような自白が得られた。

「私とはとても年の差がある男性の求婚に対して、両親が私に結婚して身体を与えるようにと圧力をかけたのです。二人がこの結婚を臨んで圧力をかけてきたとき、私の兄弟も姉妹もいないことを利用して、始め、開花で寝ていた父に何度も金属の台を打ち付けてけがをさせ、上の階で寝ていた母も激しく殴打し、殺しました。私の両親を殺した後、家具を荒らし、作り話を考えて、近所の人に助けを求めたのです」
                          1日付のSharq紙から

麻薬問題

2006-05-02 02:01:32 | イランの新聞から
80パーセントのテヘラン市民が、テヘランの最も大変な問題を麻薬であると見なしている

 麻薬対策室長は、次のように述べた。
「80パーセントのテヘラン市民が、テヘランの最も大変な問題を麻薬中毒患者であると見なしている。三千年期に入った今日の世界は危機的状態に突入しており、麻薬中毒患者の問題は、社会的な危機の一つであると言うことができる。各種の麻薬をはじめとする薬がイランに入り、若者たちの手に容易に手に入っているということが、イランの麻薬中毒患者の統計が上昇する原因となっており、非政府組織や市民団体は、患者の治療の前の段階で、麻薬との戦いのための分野を確立するように努めなくてはならない。
 現在、イラン国内で麻薬との戦いの分野で400の団体が活動しており、それらが各種政府組織を助けることで、この活動センターを増やすことができるのである」

 麻薬対策室長は、もし麻薬との戦いに関連して使われている国家予算の10パーセントが民間部門に振り分けられていることについて指摘し、次のように述べている。
「内務省、情報省、警察間の協力のための連絡が形成されており、我々としては、関連諸機関の側からの委員会が設立されることで、この分野においてより一層の硬貨があるように願っている」

                           1日付のSharq紙から