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旅行とサッカーとブログで「余生を楽しく」

なでしこジャパン、フランス旅行、ヨーグルト手作り、ホストファミリー体験談、英語・TOEIC、血糖値改善体験談などの紹介

セイン先生の「残念な英語 間違うのは日本人だけじゃない」

2021-10-16 09:41:00 | 英語学習
「せっかく英語力があるというのに、些細な間違いで話しが通じなかったり、誤解されたりすることで英語への苦手意識を持ってしまうのは非常にもったいない!」という思いで紹介したいのが、セイン先生の本書「残念な英語 間違うのは日本人だけじゃない」。
日本人に限らず非ネイティブは英語を間違えている。私たち日本人との大きな違いは、非ネイティブは「間違って当然」というスタンスで積極的に話す。間違いながら正しい英語を身につけている。
さらにネイティブが間違えた例も紹介している。間違えるのは全然恥ずかしい事ではないので、私たちも間違いを恐れずに英語によるコミュニケーションを楽しみましょう。
それでは間違いやすい英語表現をいくつか掲載する事で本書の紹介とさせていただきます。 

本書の紹介  
  • デイビッド・セイン著
  • 206ページ
  • 一通り読むのに1.5~時間
  • 中古本は200円 

目次
  • Chapter 1 日本人の残念な英語
  • Chapter 2 非ネイティブの残念な英語
  • Chapter 3 ネイティブの残念な英語 

概要
  • Chapter 1  「直訳しすぎ」「単語の選択」「カタカナ英語」「文化の違い」 などによる間違った英語表現例を紹介
  • Chapter 2  非英語圏での間違い例を紹介
  • Chapter 3  ネイティブのうっかり間違い例を紹介
詳しくお知りになりたい方は本をご覧ください。また、購入希望の方はこちらをどうぞ!  

直訳すぎて間違っている表現例
 
1.靴がダメになってしまった
X My shoes are broken.
 
broke は車や機械などが故障して動かない状態を表す時
worn out は洋服など消耗品がダメになって使い物にならない時
 
正解
My shoes are worn out.
 
My clothes are worn out.
私の洋服もうボロボロよ。
 
 
2.荷物を送るのを忘れてしまった
x I forgot sending the package.
 
動名詞(~ing)は「過去の行為を~した」という意味なので「荷物を送ったが、その事実を忘れた」という訳になる。
 
正解
I forgot to send the package.
 
I forgot to turn off the computer.
パソコンの電源切るのを忘れちゃった。
 
 
3.ここはどこでしょうか?
x Where is here?
 
Where is here? は地図に「Here」と書かれている場合に使う。地図を見せながら「(今いる)ここはどこですか?」と聞く時は、定番フレーズの
 
正解
Where are we?
 
Excuse me. Could you tell me where we are on this map?
すみませんが、ここはどこですか?
Let me see・・・ we're right here.
待ってくださいね・・・ここです。
  
単語の選択が違う表現例
 
1.スケジュールを調整しましょう
x Let’s adjust the schedule.
 
adjust は「一度完成したものをいじる」と言うイメージを持つ単語。
 
正解
Let’s arrange the schedule.
 
Let me arrange a meeting with Mr. White.
ホワイト氏との会議を調整いたします。
 
 
2.(観光客に)「日本はいかがですか」?
x How about Japan?
 
How about~? は「提案」なので日本旅行の感想を聞き出す表現としては適切でない。
 
正解
How do you like Japan?
 
You got a new car! How do you like it?
新車買ったんだね! どんな感じ?
 
 
3.彼は世界記録を打ち立てました
x He made a world record.
 
make とrecord を組み合わせて使う場合、make a record of ~にするのが一般的。
 
正解
He set a world record.
He broke the world record.
 
I’m going to set the record for holding my breath.
呼吸を止める時間の記録を更新するつもりです。
 
 
4.彼氏をつくりたいな
x I want to make a boyfriend.
 
make は友人をつくれるが恋人は作れない。
(I want to make new friends.は自然な表現)
 
正解
I want a boyfriend.
I want to find a boyfriend.
 
カタカナ英語に注意
 
1.クレームを受けました
x I received a claim.
 
claim は「主張」「要求」と言う意味。商品やサービスに関する「苦情」には使えない。
 
正解
I received a complaint.
 
There were so many complaints about that product. 
その製品へのクレームを多数受けた。
 
 
2.私はポジティブな性格です
x I’m positive.
 
I’m positive は質問に対して自信を持って答える時や「検査の結果陽性である」時などに使う。「前向きの」という意味で使うのは間違い。
 
正解
I’m a positive thinker.
 
I’ve never met a more positive thinker than my little sister.
うちの妹ほどポジティブな人は見たことがありません。
  
文化が違う表現例
 
1.彼の瞳は黒だよ
x He has black eyes.
 
black eyes は「目の周りの青あざ」
 
正解
He has dark eyes.
 
 
2.私は3人兄弟です
x I have three brothers.
 
これでは「自分以外に3人の兄弟がいる」と言う意味。
 
正解
I have two brothers.
 
 
3.父と母は旅行好きです
x My father and mother like to travel.
 
単語の順番が習慣的に違う。
 
正解
My mom and dad like to travel.
 
「白黒」black and white
「左右」right and left
「貧富」rich and poor
「正誤」true or false (日本語の順番と同じ)
 
非ネイティブは勿論ネイティブでも間違う
 
非ネイティブの残念な英語
 
1.韓国の洋服店の1Fにある案内
 
x Ladies may have a fit upstairs.
意図「女性は2階でご試着できます」
 
ところが、have a fit は「腹を立てる」「カットなる」「カンカンに怒る」等の意味がある。
通常「試着する」は try on ・・・ 使う。
 
適切な表現
Ladies may try on clothes upstairs.
  
2.中国のホテルのロビーで見た清掃中の注意書き
x Slip and fall down carefully!
 
意図「滑ったり転んだりしないように気をつけてください」 
ところが、こ英文では「気をつけながら転びなさい」と言う意味。
 
適切な表現
Be careful not to slip and fall.
  
3.モスクワのホテルの部屋のドアに書かれたサイン
x If this is your first visit to Russia, you are welcome to it.
 
意図「初めてロシアを訪れる人への歓迎の意を表したい」 
ところが、you’re welcome to it は自分が要らないものを誰かにあげる時の表現。
 
適切な表現
If this is your first visit to Russia, we specially hope you enjoy your stay.
  
ネイティブの残念な英語
 
ネイティブでも間違う表現例、間違いはどの部分?
 
1.ハリス・ヒルトンのツイッター
x The pool is as warm as bath water. Feels amazing. Loves it.
「プールはお風呂みたいに温かくて気分がいい。大好きだわ」
 
問題箇所
Loves it
 
正しい表現
Love it.
 
How is the aroma massage?
(施術者が)アロママッサージはどうですか?
(It) Feels great. (I) love it!
最高だったわよ。好きだな。
  
2.ある履歴書の趣味の欄
x Hobbies: Enjoy cooking Chinese and Italians
「趣味は中華料理とイタリアンをつくること」
 
問題箇所
cooking Chinese and Italians は「中国人とイタリア人」を料理すること。
 
正しい表現
Hobbies: Enjoy cooking Chinese and Italian food
 
3.ある企業に送られてきた履歴書
x I have attached my resume for you to overlook.
「履歴書を見てもらうために添付いたしました」
 
問題箇所
overlook は「事実などをうっかり見落とす」。
「~に目を通す」「~を見てもらう」なら look over~をつかう。
 
正しい表現
I have attached my resume for you to look over.
  
4.新聞の見出し
The average North American consumes more than 400 Africans.
「平均的な北アメリカ人は平均的なアフリカ人よりも400倍も消費します」
 
問題箇所
consumes more than 400 Africans だと「平均的な北アメリカ人はアフリカ人を400倍も消費する(食べる)」。
新聞の見出しは字数制限で不自然な英語が多いが、これは省略しすぎ。
 
正しい表現
The average North American consumes 400 times more than the average African.
 
おわりに
 
私たちはプライドが高いのか、間違いを極力避けようとする。ホームステイを始めた頃、ホストファミリーと話すのに、話したい事を頭の中で英訳し「文法的に間違いない」と確信してから会話した記憶がある。
これでは英作文をしているのと変わりない。会話が進まないのでやがて「間違いってもいいから英訳せずに話そう」と自分に言い聞かせた。そうすると、次第に反射的に英語の言い回しが口から出てくるようになり会話が続くようになった。
皆さん、本書はあくまで参考までに間違い例を紹介しただけ。本来の意図である「間違いを恐れずどんどん英会話しましょう!」を実践して下さいね!

「英語、苦手かも・・・?」と思った時におすすめしたい一冊  

2021-06-28 07:47:40 | 英語学習
デイビッド・セイン先生は来日して30年以上。日本での生活のほうが長くなってしまったそうだ。その間、英語に関する著書は400冊以上、累計部数は400万部以上。すごい実績を誇るバイリンガルの先生。
知らない日本語に出会うと「それ、どういう意味?」と目の前の日本人に聞いて覚えたそうだ。「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」、言語の習得はこれに尽きると言っている。
日本語習得の経験があるからこそ、セイン先生からの英語の苦手な方へのメッセージには重みと説得力がある。
それではセイン先生が「英語、苦手かも・・・?と思った時に読む本」で伝えたいメッセージや内容のほんの一部を紹介しましょう。 

「英語、苦手かも・・・?と思った時に読む本」
 
  • デイビッド・セイン著
  • 2019年11月30日初版発行
  • 197ページ
  • 一通り読むのに2時間
目次 
  • 0日目 英語が話せなくても、人生は楽しい・・・だけど?
  • 1日目 目指せ1割打者
  • 2日目 「間違えないように」は間違っていますよ!
  • 3日目 会話では学校英語を忘れよう
  • 4日目 「インプット」から始めよう!
  • 5日目 英語力レベルアップ 実践編

本書が伝えたいメッサージ
  • 世界で一番使われている言葉が英語
  • グローバルな言語ゆえに英語を知れば「人生の選択肢が増える」
  • 選択肢が増えれば人生が変わるかもしれない
  • 英語は比較的覚えやすい簡単な言語
  • やる気次第では誰でも人生を変えられる
「人生を変えたいが英語が苦手」と思っている方の為に、効果的な英語勉強法を紹介している。詳しくお知りになりたい方は本をご覧ください。
  

0日目 英語が話せなくても、人生は楽しい・・・だけど?
 
ポイント
  • 英語は世界で最も話されている言語
  • ノン・ネイティブを含めると15億人
  • 英語は人生の選択肢を増やせる「魔法の道具」

 
1日目 目指せ1割打者
 
スポーツと同様、本番では10%の実力が発揮できればいいほうだ。 自己流のカタカナ読みの音読を繰り返してもネイティブに通じる英語は身につかない。
*カタカナ英語は外国人には通用しない
  • コンセント ⇒ outlet / wall socket
  • フライドポテト ⇒ French fries
  • オランダ ⇒ Holland (ハゥラン)
 個人的にはメキシコ(メクスィコゥ)の発音は今でも苦手だ。
 
*実際の発音に即したカタカナ英語を作るべき
  • ウイルス ⇒ Virus (ヴァイラス)
  • エネルギー ⇒ energy(エナジィ)
 
 
2日目 「間違えないように」は間違っていますよ!
 
  • 英会話は中学英語で十分(これは体験済)
  • 英語は間違えて上手くなるのに、日本では「上手くできたら楽しい」というよりも、スポーツと同じで「間違えたら X、ミスをしたら怒られる」という意識が先立ってしまう。「英語は間違えて当たり前」の意識で取り組もう

日本人がつい間違えて使ってしまう英語
 
正しいのはどちら?

「ちょっと手を貸して」と頼むなら?
A.Help me, please.
B.Can you give me a hand?
 
有名人に「サインをもらえますか?」と頼むなら?
A.Can I have your autograph?
B. Can I have your sign?
 
正解は順にB、A

あいづちフレーズ

  • 英会話はもっとも「いい加減で大丈夫!」
  • 会話で大事なのは「聞かれたら、即、答える姿勢」
  • 直ぐに言葉がでなければあいづち表現で返す
  
何にでも使える空極のあいづちフレーズ

1.Oh!(オー!)ビックリして言う驚きの表現
2.Oh…(オー…)残念そうに言う同情の表現
3.Oh?(オーウ?)しり上がりに言えば質問
4.Oh.(オウ)普通に言えば「へえ!」
 
 
3日目 会話では学校英語を忘れよう
 
  • 先生の話を聞く「受け身の授業」では英語を話せるようにはならない
  • 英会話は上下関係でなく「フォーマル、カジュアルか」で話し方を変えよう
 
カジュアル(上段)v  フォーマル(下段) 
 
窓を開けてもらいたい場合、
Can you open the window?
Could you open the window?
 
辞書を使っていいか訊ねる場合、
Can I use this dictionary?
May I use this dictionary?
 
 
4日目 「インプット」から始めよう!
 
  • 英検・TOEICなどの検定試験は速読力が求められる
  • 「スピード」を上げるにはスピードリーディング(シャドーイング)
  • 英文は頭から読む 
  • テスト結果に縛られないこと
 
正解はたくさんある

学校のテストだと、答えは一つ(採点しやすいような問題作り)なので英語嫌いを増やすが、実際はたくさんの表現がありどれも正解だ。
例えば、
トイレに行きたくなったら、英語でどういいますか?
  • I want to go to the restroom.
  • I need to go to the restroom.
  • I need to excuse myself.
  • Excuse me, can I use the bathroom?
  • May I use the restroom?
  • Where’s the restroom?
どれも正解だ!
私は公の場所では最後のフレーズをよく使った気がする。
今度チャンスがあったら I need to excuse myself.を塾の先生に言ってみたら? 即、理解できたらすごいと思う。英語圏での生活経験があるのかも!
 
好きこそ物の上手なれ

動画・音楽・映画・スポーツ、何でもいいから好きなものを英語で見聞きして大量のインプットをすれば自然で正しい英語の習得を効果的に行える。
我が家に来るヨーロッパからの日本語留学生は、ほとんどこのパターン。アニメを見て日本語を覚えたのだ。
 
 
5日目 英語力レベルアップ 実践編
 
  • 会話では難しい単語はほぼ使わない(中学英語で十分)
  • 単語で大事なのは「使い方」
 
基本動詞を使いこなそう

基本動詞 have の「使い方」はこんなにある。
「私は犬を飼っています」
  • I have a dog.
「私には妹がいます」
  • I have a sister.
「私は学校があります」
  • I have school.
「私は時間があります」
  • I have time
「パーティーを開こう」
  • Let’s have a party.
「夕食を取ろう」
  • Let’s have dinner.
「楽しもう」
  • Let’s have fun.
 
ネイティブは句動詞を多用

句動詞は暗記しようとせず、前置詞や副詞そのものが持つニュアンスを感覚的に身につけよう。 
代表的な句動詞をチェック、意味はどうなるでしょう?
  • break down
  • call off
  • carry out
  • come across
  • come up with
  • get over
  • look up to
  • make out
  • put off
  • set out 
意味は上から順に、
  • 故障する
  • 中止する
  • 実行する
  • 出くわす
  • ~を思いつく
  • 克服する
  • ~を尊敬する
  • 理解する
  • 延期する
  • 出発する
 
冠詞の違いで意味が変わる

ネイティブは名詞と冠詞をセットにして覚える。そうすれば自然に身につき、迷わなくなる。

a は「どれでもいいひとつの個体」に使う
 a cat どれでもいい一匹の猫

the は「改めて説明しなくともわかることを、一括りにまとめるため」に使う
 Pass me the salt. 「(あなたのすぐ目の前にある)その塩、取って」

無冠詞は「数えられない不定形のもの」に使う
 国・数字・曜日・季節・スポーツ・食事・液体・粉末など
 a hamburger ⇒ ハンバーガー
 hamburger ⇒ ハンバーグ
 
短縮形にするとニュアンスが変わる
  • 短縮形は日常会話や文章で使う。通常は短縮形を使いましょう
  • 大げさに言う必要がある場合や演説では、短縮形は使わない。因みに、2016年7月23日の大統領候補に指名されたトランプ氏の受諾演説の最初の1000文字をチェックしたが、短縮形は一つもなかった。
I am a student.(私は学生であります)
I’m a student. (私は学生です)
 
I do not like English(私は英語を好きではないのだ!)
I don’t like English. (私は英語を好きじゃない)
 
  
おわりに
  
「なぜ英語を学ぶのか?」という問いは、今は無意味な時代。グローバルなコミュニケーションの手段として知っておいて損はない。

しかし、日本では生活や仕事に直結していないので「英語が苦手」なら学ぶ必要はない。一方、多くの国では「英語は人生を変える手段」。一部の人には「趣味を極める手段」。

フィリピンではテレビチャンネルの半数以上が英語放送。誰でも24時間英語に触れられる。子どもはアニメが大好きなので英語放送をたくさん見る。そんな環境なので英語を習っていない子供でさえ幼稚園に入ると英語を話しだす。

我が家にくる欧米からの留学生で来日前に正規に日本語を学んだ学生さんは少ない。大好きな日本アニメを見て学んだ学生さんの方がはるかに多い。

いずれにせよ、日本でも英語教材となり得る情報はネット上に溢れている。英語を話せるようになるかどうかはセイン先生と同じく「学習に掛ける費用」でなく「個人のやる気」次第であると思う。ただ、学ぶ時間は限られているので学習方法は選ばなければならない。

今回もセイン先生の「英語、苦手かも・・・?と思った時に読む本」を紹介しましたが、苦手意識を少しでも取り除くことができたなら幸いです。

クイズ de ネイティブの英語表現の使い分けをおさらい

2021-06-26 11:00:45 | 英語学習
これまでデイビッド・セイン先生の本をたくさん紹介してきましたが、特に日本人の間違いやすい英語表現についておさらいできるよう7冊の本からリストアップしました。 
皆さんの良く知っている間違いやすい英語表現ばかりをクイズ形式で紹介。使い分けのポイントもつけていますのでおさらいにちょうど良いと思います。 
本記事で紹介する表現以外にもたくさんありますが、リストに加えられないのが残念。詳しくお知りになりたい方は、セイン先生の本をご覧ください。


「日本人の知らないネイティブ英会話 130 のルール」より
 
質問1
 
ホストに「パーティーは楽しかった」と伝えるのにどちらがより適切な表現でしょうか?
 
I had a great time at your party.
I had a good time at your party.
 
質問2
 
友人に「妻は料理がいまい」と言うのにどちらがより適切な表現でしょうか?
 
My wife is a great cook.
My wife is a good cook.
 
ポイント
自分や身内には 謙遜の goodを使う。
相手をほめる場合は greatや fantastic を使う。
 
正解
順に great、good
 
 
質問3
 
What are you doing?(何しているの?)と尋ねて、
次のどちらの返答をもらったら話しかけても大丈夫?
 
Watching TV.
Just watching TV.
 
ポイント
Just があると「話していいよ」という気遣いが込められている。
 
正解
Just watching TV.
 
 
質問4
 
ちょっと具合の悪そうな同僚をみて声をかけるとしたらどちらの表現が適切?
 
What’s the matter?
What’s the matter with you?
 
ポイント
with youをつけると「おまえ、一体何やってんだ?」「何考えているんだ?」を表す。
 
正解
What’s the matter?
 
 
質問5
 
上司から
Do you think you’ll be able to finish by Friday?
(金曜日までに終えられそうかな?)
と訊かれて返答する時のより適切な表現は?
 
I’ll try.
I’ll do my best.
 
ポイント
I’ll try. には「ムリだと思うけど」というネガティブな結果予測を含む表現。
 
正解
I’ll do my best.
 
 
質問6
 
電話が鳴っているので「自分がでる」と伝えたい。適切な表現は?
 
I will get it.
I’ll get it.
I am going to get it.
 
ポイント
I will は強い意志、I’ll は今決めたこと、I am going to は前もって決めていることに使う表現。
 
正解
I’ll get it.
 
 
質問7
 
ディナーに招待され、珍しい料理をみて言う場合、どちらの表現が適切でしょう?
 
What’s that?
What’s this?
 
ポイント
that を強調して言うと「それは何?」ではなく、「それ、何!? なんか気持ち悪い~」というニュアンスに使われることが多い。
 
正解
What’s this?
 
 
「英会話 その勉強ではもったいない!」より
  
質問8
 
「その電車に乗ることができた」の適切な表現はどちら?
 
I was able to catch the train.
I could catch the train.
 
ポイント
過去に可能であった能力を表す場合には could、一度きりの可能な動作は was / be able toで表す。
 
正解
I was able to catch the train.
 
 
質問9
 
「(たとえ嫌でも)3時までにこのレポートを仕上げなくてはいけない」に適した表現は?
 
I must finish this report by 3:00.
I have to finish this report by 3:00.
I need to finish this report by 3:00.
 
ポイント
mustは最も強い義務や必要性を表す、have to は外的要因により「・・・せざるを得ない」と嫌がるニュアンス、need to は「・・・しなくては」という一般的な義務を表す。
 
正解
I have to finish this report by 3:00.
 
 
質問10
 
「前もって飛行機を予約したほうがいい」と軽いアドバイスをするのに適した表現は?
 
You should book your flight in advance.
You’d better book your flight in advance.
 
ポイント
had betterは「・・・したほうがいいぞ(さもないと大変なことになる)」と警告に近いニュアンスをもつ。
 
正解
You should book your flight in advance.
 
 
質問11
 
食事の席でお酒をすすめられて断るのに適した表現は?
 
No, thank you.
I’m fine.
 
ポイント
No thank you.は強い拒絶に聞こえる。やんわり丁寧に断れる表現は I’m fine.
 
正解
I’m fine.
 
 
質問12
 
上司に訊かれて「もう少しで終わりそうです」と答えるのに適切な表現は?
 
I almost finished.
I’m almost finished. 
 
ポイント
I almost finished. は「もう少しで終わりそうだったのに(終わらなかった)」という意味。
 
正解
I’m almost finished.
 
 
質問13
 
「ハンバーガーいかがですか?」と尋ねるのに適切な表現は?
 
Would you like a hamburger?
Would you like hamburger?
 
ポイント
a hamburgerは「1個、2個と数えられる」が hamburger は冠詞がないので「数えられない不定形」のハンバーグを指す。
 
正解
Would you like a hamburger?
 
 
「英文法、ネイティブがもっと教えます」より
   
質問14
 
「どうぞお座りください」と言う場合の適切な表現は?
 
Please sit down.
Please have a seat.
 
ポイント
Please sit down はかなり高圧的で相手をけん制するようなイメージ。have a seat は控えめで冷静・客観的な視点での表現。
 
正解
Please have a seat.
 
 
質問15
 
恋人に「昨晩、君の夢を見たよ」と言うのにふさわしい表現は?
 
Last night, I dreamed about you.
Last night, I had a dream about you.
 
ポイント
「have a xxx」は控えめで冷静・客観的な視点での表現。
 
正解
Last night, I dreamed about you.
 
 
質問16
 
テーブルの上にあるお茶をすすめるのに適した表現は?
 
Do you want a cup of tea?
Would you like a cup of tea?
 
ポイント
Would you like~? は仮定法なので、おそらくテーブルの上には何も用意されていない状況がイメージされる。目の前にお茶が入ったティーポットが置かれていて「あとは注ぐだけ」の場合は Do you want~?
 
正解
Do you want a cup of tea?
 
 
「もしもネイティブが中学英語を教えたら」より
  
[rakuten:rakutenkobo-ebooks:13951493:detail]
 
質問17
 
富士山の高さを訊く場合、どちらが適切でしょうか?
 
How high is Mr. Fuji? 
How tall is Mt. Fuji?
 
ポイント
「How high・・・」はネイティブにはぽっかり浮かんだイメージ。即ち、(地面から離れて)高いところにあるイメージ。一方、tallは「背(身長)が高い」というイメージ。
 
正解
How tall is Mt. Fuji?
 
 
質問18
 
「英語を話しますか」と訊くのに適切な表現は?
 
Can you speak English?
Do you speak English?
 
ポイント
Can you・・・? は実は相手の能力に言及している失礼な言い方。能力でなく習慣として話すかを尋ねるならば、現在形の Do you・・・? を使う。
 
正解
Do you speak English?
 
 
質問19
 
「私は宿題をやらなければいけない」と言う場合、どちらが適切でしょうか?
 
I have to do my homework.
I must do my homework.
 
ポイント
must は自主的に「~せねばならないのだ」。 外的な要因で何とかしなくてはいけない場合、have to を使うと「嫌々な感じ」が出せる。
 
正解
I have to do my homework.
 
 
質問20
 
「私はとてもおなかがへっている」と言う場合、どちらが適切でしょうか?
 
I’m very hungry.
I’m really hungry.
 
ポイント
客観的な very、主観的な really。考えや感想を述べる際にreallyを使う。
 
正解
I’m really hungry.
 
 
質問21
 
「いい旅でしたか?」と尋ねる場合、どちらが適切でしょうか?
 
Have you had a nice trip?
Did you have a nice trip?
 
ポイント
「まだ動作が完了していない」なら現在完了形に。「動作が終わったあと」なら過去形。
 
正解
Did you have a nice trip?
 
 
「マンガで分かる形容詞・副詞」より
 
質問22
 
「彼は食品を冷凍するうまい方法を発明した」と言う場合、どちらが適切でしょうか?
 
He invented a clever way to freeze food.
He invented a wise way to freeze food.
 
ポイント
wise は「経験に基づいた人生の知恵」というニュアンスを含む「賢さ」。clever は「巧妙な」「頭の回転がよい」という意味。
 
正解
He invented a clever way to freeze food.
 
 
質問23
 
「今日は、これが最後の授業です」と言う場合、どちらが適切でしょうか?
 
This is the last lesson today.
This is the final lesson today.
 
ポイント
final は「次がない/決定的に終わる」という意味の最後。last はある連続した順序の中の最後で「完結」を示してはいない場合の使い方。
 
解答
This is the last lesson today.
 
 
質問24
 
「映画に行ける時間が滅多にありません」と言う場合、どちらが適切でしょうか?
 
I seldom have time to go to the movies.
I hardly have time to go to the movies.
 
ポイント
seldom は「頻度・回数」を表し「発生が滅多にないこと」を伝える。hardly は「量・程度」が少ないことを表す。
 
正解
I seldom have time to go to the movies.
  
 
「英文法、ネイティブが教えるとこうなります」より
 
質問25
 
「手伝おうか?」と言う場合、どちらが適切でしょうか?
 
Do you need some help?
Do you need any help?
 
ポイント
some は「ある」という肯定的な返事を予期、any は「ない」という否定的な返事を予期して使い分ける。any を使うと冷たいやつと思われる。
 
正解
Do you need some help?
 
 
質問26
 
「今年は新しいことにチャレンジするぞ!」と言う場合、どちらが適切でしょうか?
 
I will try something new this year.
I will challenge something new this year.
 
ポイント
日本語と違い「新しいことに挑戦する」には try を使う。challenge は「異議を唱える」「抗議する」という挑戦的な言葉。
 
正解
I will try something new this year.
 
 
「ざんねんな学校英語」より
 
[rakuten:book:19239988:detail]
 
質問27
 
「彼はなぜお坊さんになったの?」と訊く場合、どちらが適切でしょう?
Why did he became a monk?
How come he became a monk?
 
ポイント
Why~?は否定的なニュアンスを含むので、失礼な印象になることもある。ただ、尋問には Why を使う。会話の中で尋ねる時は、What makes や What brings、 How come などを使う。
 
正解
How come he became a monk?
余談:今でも思い出す。18歳、高校レスリング代表(親善試合)の日本選手団に潜り込んでアメリカ初入国。入国審査官に「Why did you come to USA?」と訊かれたが、聞き取れなかった。私を見て審査官は「こいつレスラーじゃないな」と感じて問いただしたのだろう。同僚が質問の意味を教えてくれたので助かった。
 
 
質問28
 
「これを速達で送りたいのですが」と伝える場合、どちらが適切でしょう?
I want to send this by express.
I'd like to send this by express.
 
ポイント
I want to~は人に頼むためのフレーズではなく、「私は~したい」と言う自己発信的な表現。 I 'd like to~は、「~したい」と伝えつつ、相手に暗に対応をお願いする表現。
 
正解
I'd like to send this by express.
 
 
質問29
 
名前を訊きたいとき、どちらが適切でしょう?
(名乗ってから訊きましょうね)
What's your name?
Could I have your name?
 
ポイント
What's your name?(名前は何だ?)は感じの悪い言い方で Who are you?(誰だ?)と同じくらい失礼な表現。
 
正解
Could I have your name?
 
 
質問30
 
「どういたしまして」と伝える場合、どちらが適切でしょう?
You're welcome.
My pleasure.
 
ポイント
 You're welcome. は冷たい響き。 
 
正解
My pleasure.
 
 
おわりに
 
いかがでしたか?これまで紹介した記事をお読みいただきた方には、簡単だったかもしれませんが、少しでもプラスになったなら幸いです。
「間違いやすい英語表現を間違えてはいけない」という事ではありません。英会話で一番大事なのは「トライ」する事。間違いを恐れずにトライして下さい。
もし、自分の英語表現が気になったときは「Did I say it right?」と尋ねれば、たいてい、丁寧に応えてくれるでしょう。頑張って下さい!
 
 
参考:英語・英会話学習に役立つ記事

デイビッド・セイン先生の書籍を紹介していますので、ご興味のある方は、こちらにアクセスください。



紹介:TOEIC Part別オンライン無料問題集
 
   
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英文法を手っ取り早く復習できる本(第2弾)

2021-05-27 09:51:24 | 英語学習
「英文法を手っ取り早く復習できる本」でデイビッド・セイン氏の「英文法、ネイティブが教えるとこうなります」の本を紹介。英文法への苦手意識を少しでも払しょくできたなら幸いです。大変読みやすい本なので未だの方、是非、読んでみて下さい。
本記事ではその続編を紹介。英文法は会話では必須とは思いませんが、知っていると会話に役に立つことは間違いありません。 
そこで主に英会話に役立つ表現を「英文法、ネイティブがもっと教えます」本の中からいくつか紹介しましょう。

「英文法、ネイティブがもっと教えます」本の紹介
 
  • デイビッド・セイン、森田修共著
  • 202ページ
  • 一通り読むのに2時間
  • 中古本なら200円ほど
 
目次
  • 第1章 代名詞
  • 第2章 形容詞・副詞
  • 第3章 接続詞・接続副詞
  • 第4章 動詞・不定詞・動名詞
  • 第5章 前置詞
  • 第6章 時制・仮定法
  • 第7章 否定・疑問文
 
特徴 
目次から分かるように高校で習った文法が復習できる本。この本から英会話で使える表現に絞って紹介。例えば、類似表現 AとB のニュアンスの違いや会話シーン毎により適した表現など。
本書も前編と同じく分かりやすく解説していますのでとても読みやすい。なお、 詳しくお知りになりたい方はこちらをご覧ください。

英文法、ネイティブがもっと教えます やり直し教養講座 (NHK出版新書) [ ディビッド・セイン ]
 
第1章 代名詞より
 
that と this は「陣地」が違う
 
ニュアンスの違いを考えてみましょう。
A.That’s a difficult question.
B.This is a difficult question.
 
意味は、
A.それは難しい問題ですね。
B.これは難しい問題です。
 
ニュアンスの違いは、
A.客観的な立場から「それは難問だ」
B.そうそう、そうなんだ。これって我々にとって、大問題なんだよ
 
まとめると、
that は「自分の領域外」
this は「自分の領域内」
 
第2章 接続詞・接続副詞より
 
1.however と but どう違う?
 
正しい英文はどちら?
A.I want to go, however I am busy.
B.I want to go, but I am busy.
 
意味は、
AもBも「行きたいんだけど、忙しくて・・・」。
 
答えは、
A ×
B 〇
 
文法的違いは、
however は接続副詞。(接続)副詞は文をつなぐことはできない。
  
2.in case と if の使い分け
 
ニュアンスの違いを考えてみましょう。 
A.If it rains, let’s cancel the party.
B.In case it rains, let’s cancel the party.
C.In case of rain, let’s cancel the party.
 
ニュアンスを含めた訳は、
A.もし雨が降ったら、パーティーを中止しようか。
B.万一雨が降ったら、パーティーは中止ね。
C.まず降ることはありえないと思うけど、その場合は、パーティーを中止しよう。
 
違いは、話者が「雨が降る」と思っている度合。
  • If it rains ⇒ 50%
  • In case it rains ⇒ 10%
  • In case of rains ⇒ 5%
 
第4章 動詞・不定詞・動名詞より
 
1.「ちょっと~する」感じの have
 
ニュアンスの違いを考えてみましょう。
A.Please sit down.
B.Please have a seat.
 
ニュアンスの違いは、
A.立ち上がらないで!
B.どうぞお座りください。
Please sit down はかなり高圧的で相手をけん制するようなイメージ。
「have a xxx」は控えめで冷静・客観的な視点での描写ができる。
 
例えば、
「昨晩、君の夢を見たよ」
A.Last night, I dreamed about you.
B.Last night, I had a dream about you.
 
イメージの違いは、
A.好きな人や恋人のことを夢で見るイメージ。
B.単に「夢に出てきた」イメージで、誰にでもニュートラルに誤解なく用いることができる。
ただの友達に I dreamed about you last night. とは言わないように!
 
2.「目的」を表す to 不定詞のニュアンス
 
ニュアンスの違いを考えてみましょう。
A.I went to Mito to see her father.
B.I went to Mito and saw her father.
 
意味は、
A.彼女の父親に会うために水戸に行った
B.水戸に行き、彼女の父親に会った。
 
違いは、
Aの「to 不定詞」には「したかどうかわからない」ニュアンスが隠されているため、こんなやりとりの会話になったりする。
I went to Mito to see her father.
Did you get to meet him?
お父さんに会えたの?
 
Bのほうは、100%「会った」という意味なのでこういう会話なる。
I went to Mito and saw her father.
Oh, you did? What did you say to him?
そうなの? お父さんにはなんて言ったの?
 
第5章 前置詞より
 
1.about と on の違い
 
どちらが自然な文でしょうか?
A.We had a conversation about politics.
B.We had a conversation on politics.
 
答えは、
A。on という前置詞はマルチタレントで on の後に何がくるのか一瞬の戸惑いを感じてしまう。about なら「戸惑う」余地がない。
 
戸惑う具体例
We had a conversation on Sunday.
We had a conversation on the roof.
We had a conversation on the phone.
会話では、「~について」は on よりも about が「安全」。
  
2.「他動詞」にご用心
 
文法的にどちらが正しいでしょうか?  
「その問題について2時間話し合った」
A.We discussed this problem for two hours.
B.We discussed about this problem for two hours.
 
「僕と結婚してくれませんか?」
A.Will you marry with me?
B.Will you marry me?
 
「5時に駅に着いた」
A.We reached to the station at 5:00.
B.We reached the station at 5:00.
C.We got to the station at 5:00.
D.We got the station at 5:00.
 
答えは、
順にA、B、B、C。
他動詞は後ろに直接目的語をとる(前置詞は不要)。
get は自動詞なので前置詞 to が必要。
  
第6章 時制・仮定法より
 
Would you like~? と Do you want~? の違い
 
ニュアンスの違いは分かりますか?
「お茶を飲みませんか?」
A.Do you want a cup of tea?
B.Would you like a cup of tea?
 
違いは、
Would you like~? は Do you want ~? の丁寧バージョンではない。
Do you want ~? は「現実」について言及。つまり、目の前にお茶が入ったティーポットが置かれていて、「飲みますか?」とストレートに聞くイメージ。
Would you like~? は仮定法なので、おそらくテーブルの上には何も用意されていない状況で「もしよろしかったらお茶を準備しますよ」のイメージ。
「あとは注ぐだけ」の場合は Do you want~? を用いましょう。
 
ネイティブは英文法を知らない!?
 
英会話においては「英文法」は必須とは思わない。何故なら、英文法を習ったことないような非ネイティブと普通に会話できているから言える。
さらに、セイン先生は、別の本で「ネイティブは英文法を知りません。もちろん5文型など習っている人はいません」と語っている。でも話せる。ネイティブだから当たり前、でも、どうしてでしょう?
彼らは、日常、聞いたり、書いたり、話したり、読んだりして正しい表現を自然に覚えていくから。仕事に例えれば、まさしく、OJT(On the Job Training)を通して英文法を覚えるわけです。
「間違いうのが恥ずかしい」と思う私達日本人に必要なものは「英文法」ではなく、「英会話する勇気」。これがないとOJTは始まりませんね。しかし、勇気があれば、文法的な間違いは気にせず、どんどん英会話を楽しめるので上達も早い。そして自然に正しい英語表現が身につきます。 
  
おわりに
  
デイビッド・セイン先生の著書「英文法、ネイティブがもっと教えます」から、類似表現でも意味・ニュアンス・使い方等の違い、状況次第では不適切・誤解を招きやすい表現など、紹介しました。
いかがでしたか?
どれも会話の中で時々耳にすることになるでしょう。また、使う機会もでてくるでしょう。そんな時に思い出せればしめたもの。実践を重ねるに従って自然に正しい英語表現ができるようになると思います。
ただ、英文法を知っておいて役に立たないことはありません。僅かの時間を作ってこの本を読んでみてはいかがでしょうか。文法の復習になるばかりか、「文法って意外と面白い」と感じる事でしょう。
英会話レベルアップを目指す方に少しでもお役に立てたなら幸いです。

英文法を手っ取り早く復習できる本(第1弾)

2021-05-25 16:54:53 | 英語学習
多くの方は「今さら、英文法は勉強したくない」と思っていらっしゃるでしょう。これでもか、これでもかとルールや例外を押し付けられ、いつの間にか「英語は難しい」「英会話は無理」と思うようになった。
そのため私たちは「正しい英語を話せる自信がない」、さらに「みんなの前で恥をかきたくない」などの理由でなかなか実戦で試せない。
しかし、とても読みやすく2時間足らずで復習できる英文法の本で英会話実践に前向きに取り組めるかもしれません。そこで英文法を手っ取り早く復習ができるデイビッド・セイン先生の「英文法、ネイティブが教えるとこうなります」を紹介したい。 

「英文法、ネイティブが教えるとこうなります」本 
 
  • デイビッド・セイン、森田修共著
  • 204ページ
  • 一通り読むのに1.5時間
  • 中古本なら200円ほど
 
目次 
  • 第1章 冠詞と名詞
  • 第2章 前置詞
  • 第3章 時制
  • 第4章 助動詞
  • 第5章 不定詞・動名詞・分詞
  • 第6章 受動態・否定・疑問文
  • 第7章 語法
 
特徴 
目次から分かるように高校で習った文法を復習できる本。使い方や違いを理解しないまま覚えてしまった助動詞などをネイティブの目で分かりやすく解説していますのでとても読みやすい。英語で言えば、「This book reads well」ですね。
 
第1章 冠詞と名詞より
 
1.特定できる the、特定できない a
 
違いが分かりますか?
A.Layla is the girl that George knows.
B.Layla is a girl that George knows.
 
意味はどちらも「レイラはジョージが知っている女の子だ」。でもどうちがうのでしょう?
A.ジョージには女性の知り合いはレイラ1人しかいない
B.レイラはジョージの知り合いの女の子の1人だ
 
もし友人に Is Layla the girl you know? と言ったら友人はどう思うでしょうね?
 
2.some とany の使い分け
 
違いが分かりますか?
A.Do you have some money?
B.Do you have any money? 
 
意味は、
A.いくらかお金持っていますか?
B.(持っていないだろうけど)お金持ってる?
 
私達は「肯定文は some、疑問文・否定文は any を用いる」と習った。
ところがネイティブは、
some は「ある」という肯定的な返事を予期、any は「ない」という否定的な返事を予期して使い分けしている。
 
もう1例、「手伝おうか?」では、
A.Do you need some help?
B.Do you need any help?
 
もうお分かりですね。正解はA。
Bの表現を使ったら冷たい人と思われてしまうでしょうね。
  
3.可算名詞と不可算名詞
 
意味は分かりますか?
A.He had a lot of experience.
B.He had a lot of experiences. 
 
不可算名詞扱いの experience は主に「仕事の経験」。
可算名詞扱いの experiences は「1つ1つの具体的な出来事」。
意味は、
A.彼は仕事の経験が豊富です。
B.彼はいろいろなことを体験してきた。
英語での面接の際は、気を付けてくださいね。 
  
コラム3より
 
日本語と異なる try と challenge
 
「今年は新しいことにチャレンジするぞ!」という意味になるのはどちら? 
A. I will try something new this year.
B. I will challenge something new this year. 
 
日本では「新しいことに挑戦する」意味でチャレンジを使いますね。ところが英語では try を使う。英語の challenge は「異議を唱える」「抗議する」という挑戦的な言葉。
正解はお分かりですね。A。間違わないようにしましょう。
  
第4章 助動詞より
 
1.have to、need to の使い分け
 
意味は「早く帰らないと」ですが、ニュアンスの違いは分かりますか?
A. I have to go home early.
B. I need to go home early.
 
have to は「誰かに無理やりやらせられる」というニュアンス。
need to は「止むを得ず」というニュアンス。
ニュアンスを含めて訳すと、
A.「本当は帰りたくないんだけど、帰れってうるさいから、帰んなきゃいけないんだ・・・」
B.「何かの用事があるので、止むを得ず早く帰る」
確かに経験からしてもパーティーの帰り際に聞くのは「have to」ですね。
 
2. can と be able to の違い
  
「この車はとても速く走れます」、どちらが正しい英文?
A.This car can go really fast.
B.This car is able to go really fast. 
 
can の用法はとても広いが、be able to は「人」以外の「もの」に対して使えない。
よって正解はA。can を使った方が無難そうですね。
 
3. willとbe going toの違い
 
電話が鳴ったときに「僕がとるよ!」、どちらを使いますか?
A. I’ll get it.
B. I’m going to get it. 
 
will の基本イメージは「最近決めた」「その場で決めた」。
be going to は「既に(予定として)決めている」。
よってネイティブはAを使う。正解はA。
 
もう1例、「何を食べる?」では、
A.What will you have?
B.What are you going to have?
 
もうお分かりですね。
Aはメニューを見てあれこれ悩んでいる相手に「ねえ、何にするの?」。Bはもう注文を済ませた相手に「何を注文したの?」と聞く感じ。
Aの話を聞いたらきっとウェイターがやってきますね。試してみては?
  
4.must とshould の「推量」の違い
 
意味の違いは?
A.He must be home.
B.He should be home. 
 
must は「事実に基づく推量」なので、確信の度合いが高い。
should も強い推量を表すが「あくまで推量の域を出ない」。
 
もう1例、「彼は3時までに戻ってくるはずだ」では?
A.He must be back by 3:00.
B.He should be back by 3:00.
 
ちょっと難しいが、
未来については確実なことは言えないので must を使うと「強い推量ではなく義務」の意味にしか解釈できない。should はあくまで推量ですから未来に関する推量にも用いることができる。
  
第5章 不定詞・動名詞・分詞より
 
仮想の to do と実際の ~ing
 
「・・・・私は本を読むことが好きです」の意味の違いは?
A.I like to read books in my free time.
B.I like reading books in my free time.
 
Aの不定詞 to read は「時間があるときに何をするのが好きかと言えば、読書ですね」と「仮想」の出来事をイメージさせる。
Bの動名詞 reading は「暇な時に読書するのが好きです」という一般的な事実をそのまま表現するニュアンス。
 
もう1例、「百聞は一見にしかず」でどちらが多く用いられますか?
A. To see is to believe.
B. Seeing is believing.
 
Aは不定詞なので仮定の話、Bの動名詞は「一般的な出来事」なので「一般的に言って「見るということは信じるということと同じだ」という内容を表すため、慣用句では動名詞が用いられる。
  
第7章 語法より
 
使役動詞 make、have、 let
 
「彼にプロジェクトを担当させます」のニュアンスの違いは?
A.I’ll make him work on the project.
B.I’ll have him work on the project.
C.I’ll let him work on the project. 
 
make には「したくないことを(無理やり)させる」という意味が含まれる。have には「無理やり」のニュアンスはない。let は「そうすることを望んでいる人に対して、~させ(てあげ)る」という意味。 
A.彼にプ無理やりプロジェクトを担当させます
B.彼にプロジェクトを担当させます
C.彼にそのプロジェクトをやらせてあげよう 
やる気のある部下がいたらCを使ってあげましょう。 
   
おわりに
 
デイビッド・セイン先生の著書「英文法、ネイティブが教えるとこうなります」のほんの一部を紹介しましたが、いかがでしたか?
私はこの本を読んで「need to と have to」、「must とshould」、「will と be going to」などの違いを正しく理解でき、雲間から青空が見えてきたような感じを覚えた。そして「次の機会には敢えて使ってみよう」と思う。
たった2時間かけることであいまいに理解している英文法がクリアーになり、自信を取り戻せるかもしれません。とにかく読みやすい本なので、皆さん、時間を作って読んでみてはいかがでしょうか。


参考:英語・英会話学習に役立つ記事

デイビッド・セイン先生の書籍を紹介していますので、ご興味のある方は、こちらにアクセスください。



紹介:TOEIC Part別オンライン無料問題集
 
   
紹介:外資系企業では採用決定権は現場の部門長にあり!