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「マンガで分かる形容詞・副詞」からネイティブの使い方を学ぼう

2021-10-21 16:48:54 | 英語学習
形容詞と副詞、日本語では同じような意味の単語が沢山ありますね。単に意味だけを覚えても、いざという時にどちらの単語を使えばいいか、その判断に迷う事はありませんか?
例えば、bigとlarge(大きい)、highとtall(高い)。
tall は「地面から上に伸びた距離、つまり背(身長)などが高い」イメージ。high は(地面から離れて)高いところにあるイメージ。このように言葉の持つ本質的な意味を理解すれば迷う事は無くなりますね。
それでは日本語では同じような意味でもニュアンスや使い方が異なるいくつかの形容詞・副詞をデビッド・セイン先生の「ネイティブはこう使う!マンガで分かる形容詞・副詞」本から選んで紹介します。

「マンガで分かる形容詞・副詞」本の紹介
  • ネイティブはこう使う!マンガで分かる形容詞・副詞
  • デイビッド・セイン著
  • 221ページ
  • 一通り読むのに2時間+-
目次
  • 第1章 基本の形容詞・副詞
  • 第2章 身近な形容詞・副詞 ①
  • 第3章 身近な形容詞・副詞 ②
  • 第4章 できると思われる!形容詞・副詞
およそ100ほどの形容詞・副詞のコアイメージを図解で掲載していますが、形容詞・副詞の意味と使い方を理解する上で非常に参考になります。
なお、全部で240ほどの形容詞・副詞を掲載。詳しい解説は本をご覧ください。
 
第1章 基本の形容詞・副詞
  
1.probably と maybe
 
「たぶん/おそらく/きっと」など、可能性を言い表す言葉だが、その度合いが違う。
  • probably 60%~80%
  • maybe    20%~50%
  • perhaps  20%~50%
  • possibly  10%~20%
 
例 
I’ll probably be busy next week.
来週はおそらく忙しいと思います。
Maybe George could help you.
もしかしたらジョージが手伝ってくれるかも。
(それほど期待できそうもない)
 
 
2.wise と clever
 
wise は「経験に基づいた人生の知恵」というニュアンスを含む「賢さ」を意味する。ある程度年配の人に使うのがぴったり。
clever は「巧妙な」「頭の回転がよい」という意味で、子供や若者に対して使われることが多い。ただ、100%の褒め言葉ではなく「ずる賢い」のニュアンスもある。
 
My grandfather isn’t educated, but he’s wise.
私の祖父は、教育は受けていませんが、頭のいい人です。
He invented a clever way to freeze food.
彼は食品を冷凍するうまい方法を発明した。
  
第2章 身近な形容詞・副詞 ①
 
1.Just と exactly
 
just は時間や数字を伴う時「たった」の意味
exactly は過不足のない「ぴったり/ちょうど」を表し、主に数字や時間が「どんぴしゃ」という意味。
 
Just 30 people came to the party.
30人だけパーティーに来ました。
The total cost is exactly 600 dollars.
総額はちょうど600ドルです。
なお、時間の「きっかり」を表すのは sharp
I’ll see you at 5:00 sharp.
5時きっかりにお会いしましょう。
  
2.final と last
 
final は「次がない/決定的に終わる」という意味の最後
last はある連続した順序の中の最後で「完結」を示してはいない。
 
This is the final deadline.
これが最終の締切りです。
This is the last lesson today.
今日は、これが最後の授業です。
 
3.sure と certain
 
sure はその根拠が主観的な「確信」で「 I hope~のニュアンスになる。
certain はその根拠が客観的な「確信」。医者が「すぐによくなるよ」と言えば、それは客観的な根拠に基づく発言なのでcertainが使える。
 
I’m sure I turned off the lights.
確かに電気は消しました。
I’m certain that this plan will work.
私はこの計画がいまくいくと確信しています。
  
第3章 身近な形容詞・副詞 ②
 
1.popular と famous
 
popular は有名だけでなく多くの人から好かれている意味
famous は人々に名前を知られている意味だが人気があるとは限らない
 
Shibuya is popular with foreigners.
渋谷は外国人に人気があります。
Sally is famous for her beautiful voice.
サリーはその美しい歌声で有名です。
 
2.seldom と hardly
 
seldom は「頻度・回数」を表し「発生が滅多にないこと」を伝える。
hardly は「量・程度」が少ないことを表す。
 
I seldom have time to go to the movies.
映画に行ける時間が滅多にありません。
When I was a child, we hardly spent any time together.
子どもの頃ほとんど一緒に過ごしてない。
 
第4章 できると思われる!形容詞・副詞
 
1.really と actually
 
really は事実をそのまま伝える表現
actually は「実は」と打ち明け話をするニュアンスがある。
 
I’m getting really bored with this movie.
この映画には本当に飽き飽きしています。
This is actually my first time to visit Japan.
実は今回初めて日本に来ました。
 
2.ill と sick
 
ill は「病気」、それも重い病気を表す。
sick は「体調不要」や「気分の悪さ」を表す。
 
My grandmother has been ill for three months.
祖母は3カ月もの間病気です。
Sally got sick on the airplane.
サリーは飛行機で気分が悪くなりました。
 
3.finally と eventually
 
finally は長い時間を掛けて起きたことに対して「ついに/やっと」を表す。
eventually は紆余曲折を経てその結果に至った(至る)場合を表す。
 
I finally finished the report.
ついにレポートを書き終わりました。
I eventually got a response from everyone.
最終的には全員から回答をもらいました。
 
おわりに
 
日本語では同じような意味の形容詞・副詞のいくつかをデビッド・セイン先生の「ネイティブはこう使う!マンガで分かる形容詞・副詞」本から選んで紹介しました。
高校英文法である程度習ったことと思いますが、この本を読んでフレッシュな感覚で形容詞・副詞の同意語の使い方を理解できたような気がします。
一方で、良く知っている単語でもその本来の意味・ニュアンス・使い方を意外と知らずに何となく使っていたことに驚いています。
例えば、冒頭で取り上げたが説明しなかった big と large(大きい)。big は程度が大きい意味。例としては a big mistake。large はある基準を超えて大きい意味で、基本的には数量を表す場合に使うそうです。
いかがでしたか? 少しでもお役に立てたなら幸いです。

参考:英語・英会話学習に役立つ記事

デイビッド・セイン先生の書籍を紹介していますので、ご興味のある方は、こちらにアクセスください。



TOEIC

セイン先生の「残念な英語 間違うのは日本人だけじゃない」

2021-10-16 09:41:00 | 英語学習
「せっかく英語力があるというのに、些細な間違いで話しが通じなかったり、誤解されたりすることで英語への苦手意識を持ってしまうのは非常にもったいない!」という思いで紹介したいのが、セイン先生の本書「残念な英語 間違うのは日本人だけじゃない」。
日本人に限らず非ネイティブは英語を間違えている。私たち日本人との大きな違いは、非ネイティブは「間違って当然」というスタンスで積極的に話す。間違いながら正しい英語を身につけている。
さらにネイティブが間違えた例も紹介している。間違えるのは全然恥ずかしい事ではないので、私たちも間違いを恐れずに英語によるコミュニケーションを楽しみましょう。
それでは間違いやすい英語表現をいくつか掲載する事で本書の紹介とさせていただきます。 

本書の紹介  
  • デイビッド・セイン著
  • 206ページ
  • 一通り読むのに1.5~時間
  • 中古本は200円 

目次
  • Chapter 1 日本人の残念な英語
  • Chapter 2 非ネイティブの残念な英語
  • Chapter 3 ネイティブの残念な英語 

概要
  • Chapter 1  「直訳しすぎ」「単語の選択」「カタカナ英語」「文化の違い」 などによる間違った英語表現例を紹介
  • Chapter 2  非英語圏での間違い例を紹介
  • Chapter 3  ネイティブのうっかり間違い例を紹介
詳しくお知りになりたい方は本をご覧ください。また、購入希望の方はこちらをどうぞ!  

直訳すぎて間違っている表現例
 
1.靴がダメになってしまった
X My shoes are broken.
 
broke は車や機械などが故障して動かない状態を表す時
worn out は洋服など消耗品がダメになって使い物にならない時
 
正解
My shoes are worn out.
 
My clothes are worn out.
私の洋服もうボロボロよ。
 
 
2.荷物を送るのを忘れてしまった
x I forgot sending the package.
 
動名詞(~ing)は「過去の行為を~した」という意味なので「荷物を送ったが、その事実を忘れた」という訳になる。
 
正解
I forgot to send the package.
 
I forgot to turn off the computer.
パソコンの電源切るのを忘れちゃった。
 
 
3.ここはどこでしょうか?
x Where is here?
 
Where is here? は地図に「Here」と書かれている場合に使う。地図を見せながら「(今いる)ここはどこですか?」と聞く時は、定番フレーズの
 
正解
Where are we?
 
Excuse me. Could you tell me where we are on this map?
すみませんが、ここはどこですか?
Let me see・・・ we're right here.
待ってくださいね・・・ここです。
  
単語の選択が違う表現例
 
1.スケジュールを調整しましょう
x Let’s adjust the schedule.
 
adjust は「一度完成したものをいじる」と言うイメージを持つ単語。
 
正解
Let’s arrange the schedule.
 
Let me arrange a meeting with Mr. White.
ホワイト氏との会議を調整いたします。
 
 
2.(観光客に)「日本はいかがですか」?
x How about Japan?
 
How about~? は「提案」なので日本旅行の感想を聞き出す表現としては適切でない。
 
正解
How do you like Japan?
 
You got a new car! How do you like it?
新車買ったんだね! どんな感じ?
 
 
3.彼は世界記録を打ち立てました
x He made a world record.
 
make とrecord を組み合わせて使う場合、make a record of ~にするのが一般的。
 
正解
He set a world record.
He broke the world record.
 
I’m going to set the record for holding my breath.
呼吸を止める時間の記録を更新するつもりです。
 
 
4.彼氏をつくりたいな
x I want to make a boyfriend.
 
make は友人をつくれるが恋人は作れない。
(I want to make new friends.は自然な表現)
 
正解
I want a boyfriend.
I want to find a boyfriend.
 
カタカナ英語に注意
 
1.クレームを受けました
x I received a claim.
 
claim は「主張」「要求」と言う意味。商品やサービスに関する「苦情」には使えない。
 
正解
I received a complaint.
 
There were so many complaints about that product. 
その製品へのクレームを多数受けた。
 
 
2.私はポジティブな性格です
x I’m positive.
 
I’m positive は質問に対して自信を持って答える時や「検査の結果陽性である」時などに使う。「前向きの」という意味で使うのは間違い。
 
正解
I’m a positive thinker.
 
I’ve never met a more positive thinker than my little sister.
うちの妹ほどポジティブな人は見たことがありません。
  
文化が違う表現例
 
1.彼の瞳は黒だよ
x He has black eyes.
 
black eyes は「目の周りの青あざ」
 
正解
He has dark eyes.
 
 
2.私は3人兄弟です
x I have three brothers.
 
これでは「自分以外に3人の兄弟がいる」と言う意味。
 
正解
I have two brothers.
 
 
3.父と母は旅行好きです
x My father and mother like to travel.
 
単語の順番が習慣的に違う。
 
正解
My mom and dad like to travel.
 
「白黒」black and white
「左右」right and left
「貧富」rich and poor
「正誤」true or false (日本語の順番と同じ)
 
非ネイティブは勿論ネイティブでも間違う
 
非ネイティブの残念な英語
 
1.韓国の洋服店の1Fにある案内
 
x Ladies may have a fit upstairs.
意図「女性は2階でご試着できます」
 
ところが、have a fit は「腹を立てる」「カットなる」「カンカンに怒る」等の意味がある。
通常「試着する」は try on ・・・ 使う。
 
適切な表現
Ladies may try on clothes upstairs.
  
2.中国のホテルのロビーで見た清掃中の注意書き
x Slip and fall down carefully!
 
意図「滑ったり転んだりしないように気をつけてください」 
ところが、こ英文では「気をつけながら転びなさい」と言う意味。
 
適切な表現
Be careful not to slip and fall.
  
3.モスクワのホテルの部屋のドアに書かれたサイン
x If this is your first visit to Russia, you are welcome to it.
 
意図「初めてロシアを訪れる人への歓迎の意を表したい」 
ところが、you’re welcome to it は自分が要らないものを誰かにあげる時の表現。
 
適切な表現
If this is your first visit to Russia, we specially hope you enjoy your stay.
  
ネイティブの残念な英語
 
ネイティブでも間違う表現例、間違いはどの部分?
 
1.ハリス・ヒルトンのツイッター
x The pool is as warm as bath water. Feels amazing. Loves it.
「プールはお風呂みたいに温かくて気分がいい。大好きだわ」
 
問題箇所
Loves it
 
正しい表現
Love it.
 
How is the aroma massage?
(施術者が)アロママッサージはどうですか?
(It) Feels great. (I) love it!
最高だったわよ。好きだな。
  
2.ある履歴書の趣味の欄
x Hobbies: Enjoy cooking Chinese and Italians
「趣味は中華料理とイタリアンをつくること」
 
問題箇所
cooking Chinese and Italians は「中国人とイタリア人」を料理すること。
 
正しい表現
Hobbies: Enjoy cooking Chinese and Italian food
 
3.ある企業に送られてきた履歴書
x I have attached my resume for you to overlook.
「履歴書を見てもらうために添付いたしました」
 
問題箇所
overlook は「事実などをうっかり見落とす」。
「~に目を通す」「~を見てもらう」なら look over~をつかう。
 
正しい表現
I have attached my resume for you to look over.
  
4.新聞の見出し
The average North American consumes more than 400 Africans.
「平均的な北アメリカ人は平均的なアフリカ人よりも400倍も消費します」
 
問題箇所
consumes more than 400 Africans だと「平均的な北アメリカ人はアフリカ人を400倍も消費する(食べる)」。
新聞の見出しは字数制限で不自然な英語が多いが、これは省略しすぎ。
 
正しい表現
The average North American consumes 400 times more than the average African.
 
おわりに
 
私たちはプライドが高いのか、間違いを極力避けようとする。ホームステイを始めた頃、ホストファミリーと話すのに、話したい事を頭の中で英訳し「文法的に間違いない」と確信してから会話した記憶がある。
これでは英作文をしているのと変わりない。会話が進まないのでやがて「間違いってもいいから英訳せずに話そう」と自分に言い聞かせた。そうすると、次第に反射的に英語の言い回しが口から出てくるようになり会話が続くようになった。
皆さん、本書はあくまで参考までに間違い例を紹介しただけ。本来の意図である「間違いを恐れずどんどん英会話しましょう!」を実践して下さいね!