いぬくそ看板の向こう側

いぬくそ看板の背景に存在する「人間ドラマ」を紹介するブログです。

フィアットパンダ その2

2020-04-04 21:15:00 | 背景はクルマ
いぬくそ看板物語(1)
2009年3月9日、岡山県赤磐市の山陽団地にて。
これは、私がいぬくそ看板を意識的に撮った最初の看板である。この写真とクルマには切っても切れない関係があって、初めてのマイカーであるフィアットパンダで行った初めてのドライブで撮ったものだ。

当時、私は姫路に住んでいた。職場での成績が芳しくなかったため、僻地に飛ばされた結果である。

郊外の生活なので、普段の足としてクルマが必要になった。中古の安車で済ませても良かったのだが、欲を出して外車にした。ボディカラーは大好きなイエローと決めた。左遷の憂さ晴らしにもなると考えたからだ。本当は初代パンダにしたかったけど、マイナートラブルにビビって新車のニューパンダを選んだ。

マイカー生活は楽しかったが、悲しい出来事が2つあった。ひとつは、駐車場で犬のフンをよく踏んだこと。家の駐車場でもスーパーの駐車場でも、古本屋に立ち読みに行った時も、クルマから降りるときに何故か踏んでしまった。自分の足で踏まなくても、やたら臭い時は大抵タイヤハウスがクソまみれだった。

もうひとつの悲劇は、このクルマを3ヶ月で手放すことになったことだ。姫路での会社員生活は過酷を極め、耐えられずに退職してしまったのだ。何も考えずに会社を辞めたので、次の職の事など考えているはずもなく、そのまま無職に。結局ローンが払えず、買取業者の手に渡った。

ニューパンダを街で見かけると、未だに悲しい気持ちになる。いぬくそを踏んだ日々を思い出して……


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