※ちゅうい:この記事のカテゴリは「空想」です。
……センター街の路面で踏みつけられていたメモ用紙の一片
優しい言葉なんて欲しいとは思わない 欲しいだなんて口が裂けても言わない 君に弱みを見せてるんだものね それで差し伸べられる手なんて所詮 優越感で汚れて握れやしない 「これくらいしてやれば十分さ」 テキトーにあつらえた言葉と行動で 今宵わたしが涙を浮かべて喜ぶのを 君は三日も前からシュミレーション 少ない手間ひまで愛情の見返り? 一体何様のつもりなんだ 自分と他人のポテンシャルを見比べて あの子は自分の勢力圏外 この子は自分の勢力圏内 はじめからなんとかなりそうな子に声を掛けて 君は勇者気取り すがられるのを待っていた 「もう、あなたしかいないの!」 いい加減気付いてるんだけど 虫が好かないとか腹が立つとか そんな事言いたいんじゃない こういう戦略もう飽きた 他の手を使いなよ たくさん用意してるんでしょう? わたしよりポテンシャルの高い君 今宵はうんと期待している |
……センター街の路面で踏みつけられていたメモ用紙の一片
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