窓辺びより

毎日が平凡だなんてとんだ勘違い。カーテンを開けよう。ほら、今日も窓辺びより

ある雑貨屋にて

2009-11-20 20:43:51 | 雑記
閉店間際のある雑貨屋。
お店の人が、売上げ記録をゆっくり眺めている。

「今の所はねぇ、まだ売れてないみたいだねぇ」
「やっぱりそうですか……」
「詩とか文章とかってね。どうしても、なかなかね」
「そうですよね。絵だとそのまま直感でいいなぁ、とか感じますけど」

「でもね、うちの店には本当に色んなお客さんが来るからね。ざーっとしか見ない人もいるけど、一つ一つ手にとって見る人もいるから」
「うん……別に売れなくても、誰か見てくれている人はいるんじゃないか、って。そう思うんですよね」
「それはそうよ。この本とかだってなかなか売れないけど、でもやっぱり買っていく人はいるのよね。読みたい人がいるのよ」
お店の人は別の棚においてあった本を手に取り、ほほえんだ。

「あなたもまだ、もう少しここで頑張ってみたらいいんじゃない?」
「はい」


……


家に帰ってきてから、色んなことを考えた。
昔は小説家になるのが夢だ、なんてことを本気で思っていた。
今はそうでもない。別に諦めた、というのではないけれど、昔に比べて興味のあるものが増えてきて、物書き以外にも素敵なものがいっぱいあるなぁ、と思うようになってきた。それは別に、悪いことではないと思う。
でもどうなんだろうね。
今の僕は、夢についてライソンたちに偉そうなことを言わせられるような立場にあるだろうか。



……なんてね。難しいことはどうでもいいのかな。今はただ、今やるべきことをやるだけ。今やりたいことをやるだけ。



 本物のライソンは劇中とは打って変わっての働きようで自社の駒場支店の開店準備を整えたようです。お疲れさま。そして準備に関わった皆さんもお疲れさまです。あ、授業で来られなかった人たちももちろんお疲れさまです(笑)。明日から駒場祭ですね。寒いけど、寒い分スープは売れるさ!

 3日間頑張りませう(^人^)
 体調にはくれぐれも気をつけて!

ミュージカルバンド。

2009-11-20 07:02:50 | ミュージカル
 通しのコメント……
 いくらなんでも長すぎだよね。
 「これはないわ」って思ってる人大勢いそうだけど……
 でも読んで欲しいな。目を通して欲しい。


 今回はちょっと通しのコメント小休止。

 水曜日にミュージカルバンドを見てきました@高田馬場。そのご報告。

 その内容は、ディズニーやレ・ミゼラブル等の劇中歌を小さなライブハウスで歌うというものでした。そのライブハウスの規模は月見のボイスファクトリー程度。

 ミュージカルの曲ってストーリーの中に存在するものだけど、曲だけで逆に前後のストーリーがどんどん作り上げられていく感じがしました。なんと言えばいいんだろう、圧倒された、と表現すれば多分それが一番正しい。

 レミゼのOn My Ownが良かったです。せつなさ、というのがとても伝わってくるけど、そのせつなさが単なるせつなさじゃなくて揺るがない感情だった。私の今の境遇はこうだ、今私はこう感じているんだ……私の声を聞いてくれ!そうやって歌われる歌だから、最初から終わりまで歌い手から目を反らすことは許されないような感覚がしたんです。

 なんか言葉でつらつら書いたって批評っぽくってつまらないね。実際に見てみるといいよ。今回のライブとは関係なく、舞台で演じられたレ・ミゼラブル(後で追加:本当の劇中と言うわけではないようです)から「On My Own」。Youtubeだけど。英語だけど。細かいことは気にしないっ

http://www.youtube.com/watch?v=cuS1cCnG8xc

特に歌を聞いてみて。

(訳詩がこちらのページの下の方に載ってました。
http://ameblo.jp/m-suu-san/day-20091004.html
勝手にリンク貼ってごめんなさい)

 歌うって、考えてみたらすごく強い意志だと思う。言葉をただ発するよりも何倍も強い意志がいる。伝えたい、聞いてくれ、そういう思いがあるから歌うんだよね。

 それはMもCも、そしてBも同じで、もっと大きく言えば定演開催の動機そのものだと思います。ただ定められた公演日程に発表する、というんじゃなくて、12月12日に自分はこういう事を伝えるんだって、そんな意志を持って小岩に集まれたら素敵だと思う。