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いのっちのブルースは絆

ブルースハープを吹きながら歌う「いのっち!」のブログです。音楽と関わりながら家族や友人達と楽しむ日々を綴ります。

ライブスケジュール

1月17日(土)13:00~14:00 新潟ジャズストリート          ふくわうち滋烈亭◆新潟市中央区西堀通3番町258       TEL025-229-6700                         料金◆1,000円(フリーチケット)

hisaの誕生日~

2012-06-27 14:37:08 | 日記・エッセイ・コラム

 5月29日、平日だったけれど会社の「NO残業DAY」に便乗してとっとと帰宅。贅沢にも須賀川ICから高速に乗って郡山南ICまで。そこからショッピングセンターMALLに急行して花束を買った。今日はhisaのお誕生日、食事に行く約束なのだ。
 居間の扉を開けて花束を差し出すと、彼女は「イノスケに花束貰ったの初めて!嬉しいー!」と思いの外喜んでくれた。そうか、初めてだったか。意外なことに気づかされて少し戸惑ってしまう僕。
 当初は「ホテルの鉄板焼きで極上のステーキ!」と豪語していたのだけれど、「家計が厳しいから高いとこじゃなくても良いよ。」と言う彼女の言葉に甘えて「三国」でもいいかなぁ。」と切り出してみる。すると一瞬彼女の表情が曇り、一息飲み込んでから「いいよ~。」と答えが返ってきた。やはりホテルの鉄板焼か、そうだよなぁ。改めて「やっぱりホテルにしようか?」と訪ねると、「いいから、それは来月の結婚記念日までとっておこうよ。」と固辞する。そんな押し問答の末に振り出しに戻って「三国」に落ち着いた。
Pict0002 日和田ジャスコの近くにある洋食レストラン三国は、十数年前から利用させて貰っている。高級店ではないものの、手抜きのない美味しい料理を提供してくれる。例えばコーンポタージュ。これほど濃厚で甘いコーンは他にない。更にハンバーグのデミグラスソース。赤ワインが良く利いて何処までも深い味わいを醸し出す。テレビ東京の『開運!なんでも鑑定団』のレギュラーにして鑑定士の中島誠之助流に言えば「良い仕事してますなぁ~。」ということである。

Pict0004 近頃ファミレスなんかに押されてすっかり目立たなくなってしまった街の洋食屋さん。侮る事なかれ。近代日本の夜明け、文明開化の足音と共にこの国の食文化の革新をリードし続けたのは正しく彼らの仕事。そして老舗ホテルの血統を受け継いでいるのも実は彼らなのだ。カレー、オムレツ、クリームコロッケ、カツレツなど日本人の舌を捕らえて放さない定番メニュー。今時流行りのイタリアンにばかりうつつを抜かしていてはだめよ~。
 そんな能書きをたれている間に料理が届いた。hisaが大好きなステーキセット。存分に召し上がれーっ!


安積永盛に注目!!

2012-06-27 09:38:26 | 日記・エッセイ・コラム

 5月18日、週末の金曜日と云うことで、そそくさと帰宅。先だってテレビで見かけた安積町のレストランへ。ここのところ夕飯作りに奮闘してくれているhisaへのささやかなねぎらいの気持ち。国道4号を南インター線で折れて線路を跨ぎ旧国道を安積永盛駅付近へ。沿道を伺いつつ進むと、少々道を外れた三叉路の角に古い建物を改装したお店を発見。

Dsc_0020_2 路肩に車を止めて、恐る恐る引き戸を開けてみた。むむっ、どうも違うらしい。それでもこじゃれたカフェの様子。されば!せっかくなので店内へ。 「お2階の席へどうぞ。」厨房のすました若いお兄さんに促されるまま木造の階段を上がる。Dsc_0024_2年代物の倉庫をそのまま利用したような屋根裏部屋を思わせるフロア。 剥き出しになった柱が不規則に空間を間仕切り、それぞれのコーナーには個性の異なる掘り出し物の照明が吊されていた。その下に手作りで設えたテーブルには、少し懐かしい香りのする椅子達。

Dsc_0025 僕たちは奥の壁際の席に腰掛けて、自分はカフェオレ、hisaは紅茶をオーダーする。そうして空きっ腹を押してひとしきり寛いでみた。流れるBGMは不可思議ながら癒される現代音楽。店主の静かな想像世界が広がっていた。店の名は「ニジョウヒビン」。近頃流行りのカフェがここにもあった・・・。

Dsc_0027_2 さて、いよいよお腹の虫が鳴き出して、改めて彼のレストラン探しを再開。hisaの提案で駅の方角に戻ってみる。すると駅前にほんのりと光が点る場所を発見。ガラス戸越しにシンプルだがこだわりを感じさせる店内が垣間見える。

Dsc_0028_2 仏食堂トータス(tortoise)、とてもカジュアルなフレンチ。テーブル席が2つ、奥座敷にローテーブルが2つ、残りはカウンターというこぢんまりとしたお店。カウンター頭上の黒板に書き連ねられたメニューはどれも馴染みのない名前だった。そこで、若いお兄さんにひとつひとつ説明して貰って、僕はコンフィ、hisaはシュークルートを所望した。
Dsc_0033_2 コンフィとは鶏肉を油脂の中ででじっくり加熱した一品、そしてシュークルートはザワークラウトをソーセージとベーコンとともに煮て茹でたジャガイモをつけ合わせたもの。ザワークラウトとはご存じドイツ料理定のキャベツのすっぱい漬け物で、僕の苦手な食材なのだけれど、ポトフのように煮込むと酸味が抑えられてまろやかな美味しさに変わる。Dsc_0031_3 二品ともに今まで口にしたことのない深いこくと味わいがあった。付け合わせのフランスパンとも相性抜群。食わず嫌いな筈のhisaも、喜んで初体験の味覚を楽しんでいた・・・。
 夜も更けて店を後にする僕たちを件のお兄さんと厨房が出てきたお兄さんが揃って送り出してくれた。珍しく当世の若者の気概を感じさせられる心豊かなひとときだった。
 聞けば先程の「カフェ ニジョウヒビン」の向かいにも新たにギャラリー&カフェがオープンするという。この界隈には日大工学部や帝京安積高校などもあって学生が多い。なるほど、どうやら今、安積永盛が篤いらしい!


ラーメンと魔法のランプ~

2012-06-26 13:52:18 | 日記・エッセイ・コラム

 5月12日、目先を変えて2人で白河に行ってみた。先ずはラーメン。白河は知る人ぞ知るラーメンの街。そうは言っても喜多方のようにメジャーではない。お味はと言うと栃木の佐野ラーメンに似てさっぱりとした醤油味。いわゆる支那そばだ。それでも各店思い思いの一品で個性を出している。
 僕は以前お客様に連れられて行った「カネダイ」が好みだったので、真っ先に覗いてみると、いつの間にか立派な店構えになっていた。・・・あのころ看板もない民家の縁側から上がり込んで、畳部屋の座卓を囲んであぐらをかいて食べたものだった。奥からラーメンを運んできたおばあちゃんに「何というお店なんですか?」と尋ねるたら「ふふふ、別にないよ。」と照れくさそうに返してきた。そんな隠れ家のような店・・・。

Pict0001  とうに2時を過ぎていたので「まだやっていますか?」と声を掛けると「すいませ~ん。終わったんですぅ~。」とカウンターの奥からやんわりと断られた。やはり出発するのが遅かったな。仕方ないので町内の「英」に回ってみた。そこは営業中だったのだけれど、肝心のhisaの感想は「普通だなぁ。」だった。たしかに普通。郡山は安積町荒井の「ケラン」のように際立った味が好みの彼女には物足りないのだろう。厨房には年配のオヤジに代わって若いお兄さんが2人。にやにやしながらお喋りしている。以前に比べてキレ味が落ちたか・・・。
 その後、南湖公園沿いに車を走らせる。見事に晴れ渡った気持ちの良い季候。木々の若葉が瑞々しい。ネットで検索したカフェを探してみる。“Lamp Cafe”というそのお店は、重厚な明治の洋風建築の中にあった。扉を開けるといきなり目の前に古風なカウンター。老舗ホテルのコンシェルジュが待ち受けていそうな趣。おもむろに白いシャツにハンチングを被ったの眼光の鋭い男が現れて案内してくれた。店内には古き良き時代を偲ばせる家具調度に混じって、最近流行りのモダン・レトロなテーブルとソファーが設えてある。僕たちが席に着くなり、彼は低い声を更に押し殺してメニューを説明した。
Pict0005 う~む。この静まりかえった図書館のような重々しい空気は何だ。寛ぐどころか返って緊張が高まっていく。独り読書に勤しむならまだしも、複数でお喋りを楽しむにはかなり厳しい。しかし、こんなときに限っていたずら心が働いて、ついバカなことを囁いてしまう。すかざず「やめてよ~。聞こえるじゃない。」とhisaがたしなめる。テーブルに置かれ香り立つカプチーノのカップ。ミルクの泡の上に描かれた熊さんがピエロのように哀愁を誘って見えた・・・。

Pict0006 確かに素敵なお店だけれど、やけに敷居が高い。僕たちが勘定を済ませてお店を後にすると、入れ替わりに3人のおばさま達がやってきたが、ドアを少し開けてみただけで、逃げるように去っていった。そうなのだ、そう言うことなのだよ店主殿・・・。お隣にある本家「ちいさなケーキ屋魔法のランプ」の方はいたってカジュアルで可愛らしいのにねぇ・・・。


お花見~

2012-05-08 15:01:16 | 日記・エッセイ・コラム

Photo_2 4月22日、郡山の桜もそろそろ満開になる。ということで、母親の外出にあわせてHisa共々五百渕公園まで。この時期まだ風が肌寒い。昨年までは桜並木づたいに池を一週したものだが、今回は諦めた。
 ベンチ脇に車椅子を寄せて、池の台の平田屋で仕入れた団子を、喉に詰まらせないように小さくちぎって食べさせた。母は何も言わなかったけれど、みたらし、ごま、小豆あん、桜あん、それぞれ旨味を分かって貰えただろうか・・・。

 午後からは、Hisaと2人で開成山公園に行ってみた。市内で一番混み合う名所、ダメもとで大神宮向かいの駐車場に入る。案の定空き待ちの渋滞、しかし上手い具合に出る車。間髪入れずに滑り込んだ。たまには良いことがあるものと、ご機嫌な面持ちで出店が立ち並ぶ境内下まで歩く。

 空きっ腹だったので、焼きそばとお好み焼き、唐揚げとフライドポテトを買い込んで、休憩所でいただいた。混雑を承知でここまで来てみたけれど、思えば幼少の頃以来になる。行き交う人々が皆家族や友人と連れだって東北の遅い春を満喫している様子。僕達は、ほんのささやかな楽しみを今更ながらに実感していた。何のことはないお花見という当たり前の行事。昨年はあの大地震の直後で、ゆっくり鑑賞する余裕もなかった。少しずつ気持ちを前に向かわせてきた、そして夫婦になった、また春が巡ってきた・・・。

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 Hisaは厄除けのお守りを買い換えたいという。表門の敷居を跨いで、本殿脇の古いお守りの供養箱まで。それから本殿に移って賽銭を投げ手を合わせる。更に社務所で新しいお守りを購入した。こんなに手順通りに参拝したのは初めてだ。女性は、本当に占いとパワースポットに目がない。「イノスケありがとう。」そう言って後厄のHisaは憑き物が落ちたようにさっぱりとした顔で微笑んだ。そんなゆっくりとしたひとときを過ごした・・・。


お気に入りのパスタ!

2012-04-28 11:52:10 | 日記・エッセイ・コラム

320x320_rect_88369351  4月15日、今日は細々とした所要があったので、近所のノースカフェで昼食。ここのパスタは市内でも指折りのお味。当初外見の色気のなさに興味を持たなかったのだけれど、Hisaに誘われて行くようになった。店内はテーブルが6卓ほどの小さな間取りだが、シンプルな中にお洒落心が垣間見えて、とても落ち着く。そして今まで食べたパスタやピザ、スウィーツがどれも美味しかった。

 Hisaはベーコンとキノコのクリームソースがほとんどで、僕は魚貝系が多い。今はカキにはまっていて、今回はトマトソースにした。別にクリームソースもあって、どちらも新鮮で肉厚のぷりんぷりんしたカキが本当に旨い。『カキは海のミルク』なんて言うけれど、ここで食べるまでまったくピンと来なかった。

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 このあとスタジオに練習に行く前にお買い物をするので、Hisaはご機嫌だった。帰りしな「ありがとうございます。」とそろって声を掛けてくれる厨房の若い店主と、フロアを仕切る奥様らしい女性の声がとても優しい。そんな癒しの空間・・・。

※外観の写真はリンク『食べログ』から拝借しました。