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いのっちのブルースは絆

ブルースハープを吹きながら歌う「いのっち!」のブログです。音楽と関わりながら家族や友人達と楽しむ日々を綴ります。

ライブスケジュール

1月17日(土)13:00~14:00 新潟ジャズストリート          ふくわうち滋烈亭◆新潟市中央区西堀通3番町258       TEL025-229-6700                         料金◆1,000円(フリーチケット)

夏の終わりのミーティング!

2011-09-09 00:06:33 | ともだち

20118207_edited  東京のAゆみちゃんから打診があり、彼女の帰省に合わせて久々にチームの飲み会があった。チームとは、バイクのツーリング・チームのことで、かつてのBar VACANCYから発祥した気さくな仲間達のこと。大方は一家の大黒柱、はたまた逞しい母となって現在にいたっている。今回は事実上僕の結婚お披露目会で、事の馴れ初めから肴にされると言うわけだ・・・。

 8月20日、嫁のひいちゃんを連れて、大槻の居酒屋へ。驚くことに広いフロアが満席状態。週末にしても、これは駅前よりもはるかに盛況ではないか。約束の時間少し前に到着すると、まだ誰も来ていなかった。そして三々五々、懐かしい仲間が現れる。
 集まったのは、M澤さん、K美ちゃん、Mりちゃん、O島くん、そして名誉幹事?のAゆみちゃん。N川くん、S藤くん、Yきちゃんは、夏休み最後の繁忙と家庭の事情のため来れなかった。それでもそのうち2人からは、代わる代わるお祝いのメールが届いた。
 宴は気兼ねなく進み、屈託のない会話の中で、ひいちゃんも自然に溶け込んで行った。さすが我が友人、さすが我が嫁。気の置けない仲間達に改めて感謝する次第。

 さて一番の功労者はやっぱりMりちゃん。2人の子を持つワーキング・マザーで、仕事場から直行で駆けつけてくれた。そして、嫁の横に座って話題を盛り上げては、グラスを何杯もあおる。空きっ腹だった彼女、じきに酔いが回って睡魔が襲ってきた。アップダウンの激しいキャラは彼女の真骨頂。後でお詫びのメールをいただいたけれど、お陰で嫁が気を遣わずに済んだのだから、こちらがお礼を言いたいくらい。

 番外の大御所だった僕が身を固めると、残るはAゆみちゃんとO島くん。ただしAゆみちゃんは永らく事実婚状態だから、実際にはO島くんだけだね。ちらっと聞いたところでは、身を固める覚悟は出来ている様子。後は相手を見つけるだけだね。自分を振り返っても、縁とタイミング。その気さえあれば必ず成就しますよ。なんてちょっと偉そうでしたぁ。

 11月には結婚式と披露宴、そしてその後にはパーティーが控えている。皆さん、その時にまたご足労いただきます。よろしくねー!

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数日後、Aゆみちゃんからメールが届く。約束した写真が添付され、本文には「・・・本当にお幸せな姿を御見受けできて・・・特にチャーリーの安心しきった瞳が印象的でした。」とあった。改めて写真を開いてみる。な~る。人に言われて気づくこともある。ん~、こういうのが幸せなんかなぁ~。

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お誕生会!

2009-08-13 15:42:48 | ともだち

もう半月前になりますが・・・7月30日、永遠の演劇少女バッキーのお誕生日。サプライズ ゲストとして、G海老名と出前ライブ。彼女を熱烈に支持する友人たちの、趣向を凝らした演出に一役かったわけで・・・。バッキーとは、お互いに応援し合う仲間。芸人魂を貫く同志。そんな彼女も、昨年は職場環境の変化や入院など、人生の険しい山を乗り越えることに・・・。節目となる今年。彼女のますますの活躍を祈念して、Happy Birthday To You!!幹事役のF田さん、お疲れさまでした・・・。それにしても、お色直しのコスプレ女子高生、けっこうイケてたよ!ホントに。やっぱ若いんだわぁ。

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山形の夜の怪人たち

2006-11-29 13:05:32 | ともだち

 22日夜、山形へ向かう。郵便局長という仮の姿をもつブルースの師匠Dr.浅沼から年賀状を買うために。走り出したところで仙台のバリ鈴木くんからメール>どちらで盛り上がっています?僕の山形行きを気遣ってのこと。相変わらずマメだなぁ。これから行くとこだわさ。>山形は雪かもしれないっすよ!ふ~ん・・・えっ?雪?しまった!北に向かうんだった。タイヤ履き替えてない。やっべぇ~・・・。娘を仕事場まで迎えに行ってから彼女のスコアの詰まったバッグを取りに戻る。8時半、タイヤを替える暇はない。物置を開けてチェーンを探す。だが見つからない。え~い、ままよ。行ってしまえ。途中で降ったら引き返せばいいだけのこと・・・。インターの入り口で電光掲示板に目をやる。『横風注意』東北道は無事だな。問題は山形道の蔵王。気温がぐっと下がっている。急げ・・・。宮城県に入り村田ジャンクションから山形へ。娘はそんなことを知る由もなく爆睡。連日朝帰りしてりゃあそうだよな。川崎を過ぎると登り勾配。アクセルが重くなる。負けじと加速。奥羽山脈蔵王連峰が迫る。笹谷、関沢、峠越えだ。どうやら雪雲は来なかったらしい。ありがたや。下りのワインディグを急降下すると程なく山形蔵王。インターを降りて山形市内を目指す。駅前通りに入るといきなり元気になった娘、「むかし付き合った男と歩いた道だぁ。」なんぞと懐かしむ。知らん。勝手に語ってろ・・・。

 七日町。駐車場に車を停めて艶街を歩く。BarTarjiの看板が見えた。店内に入るとカウンターに店主の少太さん。奥様のみちるさんも健在。2時間の強行軍の果てにテーブルに着く。先ずは口開けのビール。旨い。娘はなんたらのカクテルらしい。

 2杯目のグラスを空ける頃、やっと師匠到着。盟友Key.有泉氏も同伴だ。「いやいやいや、ど~もねぇ。」2人ともすっかり出来上がっているらしい。「来たなチャーリー。」師匠の顔がほころぶ。娘と師匠は数年ぶりの再会だった。・・・2人は以前フライド・プライドのコピーを奏っていた。彼女のボーカルと師匠のギター。正直敵わなかった。娘は音源を受け取ると難なく歌いこなした。JAZZの素養があるわけではない。天才を思わせた。師匠にしても同様で、未だその自らのユニットを越えていない。しかし負けず嫌いの彼のこと、密かにガットギターを仕入れて、日夜特訓に明け暮れている。五十路を目前にしてこのおバカ加減は並じゃない・・・。酔いどれの2人名物のコーヒー焼酎を頼む。僕たちも便乗。娘と師匠が旧交を温める間、僕は三たび相まみえた有泉氏とブルース談義。「ブルースは自己肯定っすよねぇ。」「そおっかぁ~。」・・・東京でブルースピアノ修行に勤しんだ経歴を持つ彼は、TAD三浦氏との交友を含め、中央線沿線のブルース武者修行の思い出を熱く語る。阿佐ヶ谷ギャングスター時代のじょにさん、高円寺ハーフタイム時代のスーさんが共通の繋がりだということも知ることになる。

 「さて、そろそろやりましょか?」と師匠。「そうね。」有さんが返す。何?ここで始めるのか?カウンターの少太さん「2、3曲でお願いします。」と釘を刺す。有さんがアップライトの蓋を開け、鍵盤に指を滑らせる。師匠は持ち込んだギターを取り出し、Aのキーを貰ってチューニングを始めた。「いのっち!」の声に促されて僕は鞄から歌詞カードを引っ張り出す。ゲリラ・ライヴだ!慣らしは“・・・Wonderful World”。飲んで息が上がっているが、これも一興。酔いどれのサッチモだ。思わぬ拍手が来た。「いのっち!前向いて歌って。」みちるさんの声。「おっと、それでは気合を入れて“Summertime”だ。」2曲奏ったら娘にバトンタッチ。彼女は十八番のデスペラード、そしてキャロル・キングのナンバーを歌う。師弟の共演。時間が巻き戻ったように懐かしい。数年前、Maxwell Streetの光景がよみがえる。娘は思い出を噛み締めるように目を閉じる。テーブルに戻った僕は甘美な陶酔の中に居た・・・。2、3曲の約束が5、6曲になる。そしておいとまの時間。「また来ます。」帰りしな、僕は少太さんに手を差しだす。「2月のライヴよろしくお願いします。」彼がその手を握り返した・・・。

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 タクシーに乗り込む。「レスポールが入ったらしい。」と師匠。そのまま駅前へ。『億万長者』という怪しげな扉を開く。あやっ、まさにうなぎの寝床。10人も入ればすし詰めのカウンターBar。チープな飾り物とお品書きが店内所狭しと埋め尽くしている。その穴倉の向こうから、たぬき顔のロン毛マスター。どう見ても元メタル系だ。師匠止まり木に乗って早々にレスポールを試し弾きする。そしてなんと天井に吊り下げてあったキーボードを有さんが引き摺り下ろす。駆けつけゲリラ・ライヴ第二段。僕がダミ声のブルースをやらかすと、背後にマスターが現れて「へっ、へっ、へっ。」と肩を叩く。あんたも好きねぇ。娘も負けじとクロス・トゥ・ユーを口ずさむ。今度はカーペンターズか・・・。山形恐るべし。あたかも音楽中毒者のアヘン屈。名物焼きそばを喰らいながら、饗宴は朝方まで盛り上がった・・・。

 未だ明けきらぬ6時前。ひっそりとしたアパート。忍び足で浅沼家のドアを開ける。居間でがさごそやっていると、奥方のK子さんに発覚。そりゃあ驚くわなぁ~。なんにも言ってないんだから。神妙にお詫びして、間もなく撃沈・・・。

 数時間後、愛娘Cちゃん起床。遂に不良中年とその不肖の娘に遭遇。受験勉強真っ只中の女子高生に軽いジャブをくらわしてしまった。そのうえ怪しい2人組、多感な少女にアドバイスとも悪魔の囁きともつかかない話をしこたま吹き込む。いささか呆れ顔のK子さん、上手にその場を取り繕う。それまで、知らぬ振りをしてギターの練習に耽っていた師匠が「ソバでも食いに行くか。」と提案した。山形で新そばにあやかれるとは嬉しい。二つ返事で賛同する。かくして撤収。「お世話様でした。」「また主人と遊んであげてくださいねぇ。」とK子さん。菩薩のような慈悲深さ。玄関口、Cちゃん「またきてね。」と愛想を言う。良く出来た娘。健気な少女よもう少しの辛抱だ。明るい未来が待ってるぞ!・・・今度はさかさま団子買ってきてあげるでぇ・・・。

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 師匠の気遣いで13号沿いの山形観光物産会館へ。みやげ物を買い。玉こんにゃくをいただく。素晴らしき日本晴れ。西の空、蔵王の主峰熊野岳に新雪が白く輝いている。東に振り返れば凛として銀色にそびえる霊峰月山。美味しい空気に身が引き締まる。そこから蔵王温泉の麓、蕎麦処『東雲』に赴き『生粉打百そば』の大盛にありつく。ひんやり冷たくシコシコと良い歯ごたえ。なんでもお湯ではなく蔵王の上野湧水を使ってこねるのだそうだ。娘、猫舌のくせに温かいトリそばを頼んで苦戦している。

 ほんの短い山形道中。楽しかったな。娘も大満足の様子。また帰ってくるよ。今度は2月11日Tarjiのライヴ。待っててね。


娘のお供

2006-11-15 22:59:48 | ともだち

 10日、小春日和。午前中から車を出す。今日は娘のお出かけの運転手。郊外のショッピングセンターまで走る。駐車場に止めると、彼女は小走りに建物の中に向かった。煙草に火をつけてぼんやり待っている。久々の陽気に車内が暖められて、汗ばむほどだ。ひとしきりすると彼女が大きな手提げ袋を提げて戻ってきた。うって変わって特段に機嫌がいい。取り寄せていたコートとブーツ。冬に向けてのアイテムが揃ったらしい。こういうときの女ってのはゲンキンだねぇ。一日このまんまだとありがたいんだけど・・・。おかげで寝起きだった僕の頭も気持ちよく回り出す。

 国道のバイパスに乗り、更にアクセルを踏む。爽快なドライブに心浮き立つ。車線を変えて加速、前方の車を追い越す。・・・と、バックミラーに点滅する光!・・・赤色灯?・・・白バイ!・・・手元のメーターの針は90km!やっべぇー!慌てて右車線に移り減速するも、横に追いついた白ヘルにサングラスの男「そこの車!○×△□・・・・なさい!」と何やら申される。観念してハザードを点滅させ路肩に寄せようとすると、前に回った青い制服が手招きする。誘導か?・・・コンビニ?それともパチンコ屋?・・・仕方ない、煮るなり焼くなり勝手にしやがれ!・・・。しかし、それにしても、変化がない。前方にピッタリ張り付いたまま制限速度で走り続ける。もう1キロ以上そのまんまだ。まさか警察署まで連衡されるのか?・・・。娘はケラケラ笑っている。この非常時に!コンニャロ!・・・まっ、笑うしかないか・・・。っと、不意に白いナナハンにまたがるイカツイ背中が、するりと右車線に移った。なぬ?どういうこと?・・・彼はそのまま右折レーンに入り、信号の前で停車した。僕は半信半疑のままやり過ごす・・・。助かった?・・・みたい。「ラッキ~。」思わずつぶやく。「すんでのところで計測できなかったのかなぁ。でも、良かったなぁ・・・。うん、それにしてもいい人だ。ステキー!いっそ、つかまえてぇーって言っちゃおーか。」と安堵のバカ話。娘腹抱えて笑ってる。調子に乗って「ウレピー!チューしていい?チュー!。」とおどけてみせたら「ダメー!!」とたしなめられた・・・。

 国道から反れて程なく、雑木林の向こうに病院がある。閑散とした待合室でしばし所在なさげにしていると、彼女が戻ってきた。思いのほか早かった。少しサボっていた通院が果たせてホッとした様子。小柄でずんぐりした白衣の男が、権威を誇示するように胸を張って通り過ぎた。熊五郎のようなあご髭を蓄えている。どうやら先生らしい。「ヒゲとったら、思いっきりつるんつるんの童顔なんじゃない?」と僕がささやくと、彼女がくすくす笑った。会計を済ませるともう1時近い。遅い昼ご飯を摂りに市内に向かう。

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 「天気がいいから明るいテラス!」という彼女のために並木のCannery Rowへ。ここはこれで2度目。駐車場は相変わらずの満車。入り口は女性客でいっぱい。僕達は可愛らしい煉瓦造りのエントリイ脇、植え込みの縁にもたれて日向ぼっこ。特段用事もない午後はのんびりしたもので、少しも気が急かない。イタリアンに相応しいルーズでラテンな心持ち。他愛のない話題で気を紛らせる。しばらくしてメイド風の女子が現れ、望み通り暖かい日の差し込む窓際に案内してくれた。「チーズフォンデューがいい!」と彼女。それではセットでパスタとサラダバー&ドリンク。皿に盛り沢山の付けあわせを取って、摘まみながら待っていると、メインデッシュ、チーズがグツグツ煮えた土鍋の登場。サイコロに切ったパン、ソーセージとプロッコリ。トローリと絡めて舌に乗せると、なかなか。「私初めてなのぉ。」と喜ぶ娘。案外濃い口なのでサラダで口直ししながら食すのがベターかも。続いてパスタをやっつけて彼女「デザート食べたい!」とおっしゃる。でもプラス240円だから安心。早速名物のスウィーツワゴン登場。メイド風女子にラズベリータルトとチーズケーキを所望。娘、取り分けてもらった別腹のご馳走を幸せそうに頬張る。僕もおこぼれをいただいていと嬉し。満足したところで、思い出したように娘「写真とってぇ。」と携帯をよこす。どうやら最近デビューしたネット・コミュニティの日記に乗せるつもりだ。窓外の庭を背景に微笑む彼女。一枚撮ってみたが、いまひとついつものハリがない。夜の放蕩が過ぎる彼女の目元が少々お疲れか。裏技で目尻をちょいと引っ張ってみせた。なるほど、女の曲がり角?なんてね・・・。おっと、また叱られる・・・。