入門介護講座。老人ホームの選び方

元、「特別養護老人ホーム」の施設長が、施設の「選び方」などを、エッセイ風に伝授します。新聞でも紹介されたコラムです。

「特別養護老人ホームの選び方」の書き方。

2008-06-26 | 特養施設長覚書
 「特別養護老人ホームの選び方」関係の、《前期》執筆に一区切りつけようと、よその方のブログを、いろいろ検索してみました。

 GOOもYAHOOも、数件あり、なかには、特養の職員になって「潜入」、というのもありました。
 「おっ、すごい!」と、早速、この「潜入」レポートを見てみましたが、内容は、見学を断るような施設はよくない、入所者の顔の表情が明るくなければよくない、といった、しごく《良識的》な内容でした。

 私も、書いて感じるのですが、このような、「選び方」といった記事を書くのは、まず、当たり前かもしれませんが、「1」、これらの施設に対する、自分なりの理念、価値基準、を持っていなければ書けない、と改めて感じました。
 そして、その理念、価値基準といったものは、評論家のように本や、資料で学ぶのではなく、「2」、「現場」に入って、自分の仮説を日々検証する中で組み立てられてくる、と思うのです。
 選び方、であって、学問構築ではありませんからね。

 さらに、「3」、いくつかの施設との比較をする知識があればよい、ということです。
 しかし、以上のことがあっても、「読者」に読んでいただくのは、「4」、豊富な事例を集めておく必要があります。

 前にも、一度言いましたが、若い方に、お勧めしたいことがあります。

 まず、あいた時間を見つけて、「パソコン」で、日記、記録をつけましょう。その日にです。感想も書いておきましょう。
 その日でないと、結構、忘れるのです。
 取っ掛かりの文でも書いておけば、後は、その日でなくても、追記、肉付けできます。だから、パソコン、なのです。
 なお、この記録を、将来「執筆」等に役立てたいなら、「ブログ」での日記は、機能として使いつらいし、第一、あからさまな他人のプライバシーは書けないので、不向きです。

 それに、テーマ性のない、一般人の日記ブログなんて、あまり興味を持ってもらえませんよね。

 なお、余談ですが、「日記」をつけてみて、感じるのは、日記とは、自己カウンセリングの役目を果たすなあ、ということです。
 働いていると、つらいこと、しゃくにさわることがいっぱい出てきますが、日記に書くと、ちょっと腹の虫が収まることがあります。カウンセラーに告白しているようなものでしょうか。

 さて、日記、記録が、たとえ、1年であっても溜まって、それを読み直すと、いくつか類似の問題が浮き出てきます。それがテーマです。
 それを人に話したいなら、ここで、HPやブログを書くといいでしょう。
 というのは、本なんてなかなか自費出版出来ないじゃないですか。それで、まず、こういう媒体を利用するのです。

 次は、それがある程度まとまってきたら、関係団体やマスコミに「売り込む」んです。プロモーションです。商売と同じですよ。
 皆さん、やってみてください。

 最後に、また、《お知らせ》。「特別養護老人ホームの選び方」をご覧になりたい方は、左のカテゴリー欄から、それを選んで、ごらんください。
 
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