21回の読了ありがとうございました。
初めての「ブログ」カテゴリーにしては、1200以上のアクセスをいただき、心から感謝しています。
「選び方」シリーズは、今回で終了し、構想を改めて、「拝見! 特別養護老人ホーム」を始めたいと準備しています。
内容は、もっと、特養の中に入って、鳥瞰するように眺め、就職したい方にはその参考に、親を入所させたい方にはその参考になるように、なるべく具体的なエピソ . . . 本文を読む
特養について、さまざまな情報公開が行われています。特に、インターネットでは、ホームページや特養の外部情報公開制度による公開や、「第3者評価」の公開が知られています。
例えば、東京都の「第3者評価」結果の公表は、どうでしょうか。
これは、都に登録した、評価機関が、施設などの委託を受けて、評価したものをインターネットで公表しているものです。
決め手にはなりません。
第1、評価機関の中には、福 . . . 本文を読む
いままで、ずっと、「現場」を《歩いて》、話をしてきました。
今回は、ちょっと、面倒ですが、「経営」している法人の話をしてみましょう。
まず、見学した、施設の名称は、どうなっているでしょうか。
例えば、「市立(区立)○○苑」、とあります。この場合、昨今、市(区)の直営と言うことは、あまりありません。
市(区)が、経営を「委託して」、あるいは、指定管理者として「委託して」いる場合が多い . . . 本文を読む
入居者の方ともお話して、その施設の雰囲気がわかったでしょう。時間をとって、フロアに1時間か、2時間くらい居させてもらってもよいと思います。
なお、ユニット型の特養の場合は、入居者のユニットへの「振り分け」ルールも聞いておくべきでしょう。例えば、重度の方は重度の方ばかりなのか、いろいろな方で構成されているのか、また、ユニット型特養の場合は、自分の個室に自分の家具を持ち込めるのが特長ですが、持ち . . . 本文を読む
前回、認知症のお年寄りと話す「コツ」をお話しました。その中で、「聞き役に徹し、話をあわせる」、ということを書きました。
これが、以外に難しい、というか、人生経験が長いほどうまくいくようです。
つまり、「質問力」というか、話を聞きながら、ただフンフンと言うのではなく、また、ただ調子を合わせるのではなく、話を聞きながら、一瞬に関連あることを連想し、相手に「ヒント」を与えて、自然に、話を前に進 . . . 本文を読む
施設のお年寄り、特に、認知症のお年寄りと話す、「コツ」のようなものを書いてみます。いろいろありますが、最小限として、
1 日々アクセクして、効率に追われている自分から気分的に離れて、あなた自身がリラックスして、「構えたりしないで」自然体でフロアに行く。スマイル。
2 いかにも外から来て、外に帰ります、という服装や荷物はやめて、ゆったりした服装で行く。ネクタイなど、リラックスするためにはずして . . . 本文を読む
たまに、書物も紹介しましよう。
・メイ・サートン「一日一日が旅だから」(みすず書房)
・玄侑宗久「龍の棲む家」(文芸春秋)
上は、83歳で亡くなったアメリカの詩人の本。他に、亡くなる前年の「82歳の日記」もお奨めです。下は、認知症の父親を介護する息子の物語。文芸雑誌「文学界」に載ったときに読みましたが、もう、単行本が出ています。
さて、フロアを見学したとき、「車椅子」のままで、食堂など . . . 本文を読む
地域、家庭との継続性の大切さ、を前回述べました。
食事について、もう少し述べましょう。フロアに見学に行って、どうでしょう。12時前後から、そろそろ食事の「喧騒」が始まっていると思います。食事どきは、ウキウキするもの、それでよいのです。
しかし、食事が「皆、一斉」だと、ちょっと、考え物です。「好きなとき」に食べられるのが、家庭継続性です。日に3回、全員参加で、決まった席で、一斉に、食事介助 . . . 本文を読む
フロアを案内してもらうときは、入居している方が緊張しないようにしましょう。「お邪魔します。」「こんにちは。」と挨拶をしましょう。ただし、後ろから声をかけることは転倒の原因になるので、してはいけません。
普通、職員も、施設内では「大声を出したり」「走ったり」は、《禁止》です。特に、認知症のお年寄りが多いところでは、になるきっかけとなるからです。
さて、特養は、「生活施設」です。病院などでは . . . 本文を読む
さて、すでに述べているように、特養には、「従来からの、多床室」の特養と、「最近の、個室・ユニット」の特養の2つがあります。
ユニット型は、8~10室で、1ユニットですから、 例えば、定員150人で、15ユニットあるとすると、当然、職員は15か所に分散して配置されることになります。大体、昼間で1ユニットを職員2人で、夜間は、(1ユニット1人がいいのですが、)実情は、2ユニットを1人で見ているの . . . 本文を読む
前回は、小難しい計算にお付き合いいただいてありがとうございます。しかし、我慢して、このような基礎知識を知っていただいたあなたの「見学」レベルは格段に向上しています。
さて、前回、入居者150名に対して、「職員50名」の例を出しました。
どの「業界」もそうですが、この50名は、全員がいわゆる正規、常勤職員ではありません。契約社員、派遣社員、パート・非常勤職員、アルバイト・臨時職員が、施設の方針 . . . 本文を読む
職員の配置人数については、国が基準を定めていますので、よほど悪意が無い限り違反はないでしょう。そればかりか、「国は、入居者3人に対して職員1人ですが、うちは、入居者2人に対して職員1人の配置です。」などと自慢して説明されることが多いと思います。
ここで、注意したいのは、「入居者2人に対して職員1人です」、と言われると、24時間そうか、と、思いがちですが、そうではありません。
1年間は、36 . . . 本文を読む
特養に関しては、ハウツーものではありませんが、次の本をお薦めします。
斎藤芳雄「死に場所づくり」(教育史料出版会)
また、ユニットケアについて、推進的な本は、
外山 義監修「個室・ユニットで介護が変わる」(中央法規)
批判的なものは、
高口光子「ユニットケアという幻想」(雲母書房)
があります。「中央法規」はどちらかというと推進的な本をいくつも出していますし、「雲母(きらら、と読みます . . . 本文を読む
さて、施設の類型については、おおきく分けて2種類あります。
代表的な施設の形は、ひとつのフロアに4人室、2人室、そして一部個室が混在しているか、すべて、4人室などといったものです。中心には大きな食堂、リビングがある、いわゆる「従来からの(型)特養」です。
本当に古い特養は、病院のような長い廊下の両側に「多床室」があり、突き当たりに食堂がある、といった配置です。
もうひとつの施設の形は、 . . . 本文を読む
パンフレットは、どれも、似たり寄ったりと、先ほど言いました。
ところが、もうひとつの家族向け「施設広報紙」は、施設によって驚くほど差があります。一番拙劣なのは、小学校の学級新聞のような作りです。
しかし、これがそのまま施設の介護の実力とは限りませんので、そこは、冷静に「やさしく、あたたかい目」で見ていく必要がありそうです。
話がそれますが、最近の学校のPTAの「広報誌」には、すばらし . . . 本文を読む