「特養」の経営は、介護保険という「契約」かつ「公定価格」で厳しいものがあることは、今更いうまでもありません。
また、施設が、公立施設であったりすると、役所からの「委託料」や「指定管理料」が、年々、削減される傾向にもあります。場合によっては、受託法人自体の人件費の「経営改革」まで求められることもあり、何重にも、苦しいものがあります。
それでも、議員さんなどは、介護保険に対する問題提起にあた . . . 本文を読む
前回、いろいろな関係者を羅列しました。
あと、警察、プレス関係(記者)ですね。
介護関係の職員は、どういうわけか、世の中のみんなが、介護や認知症について知っていて、理解がある、と考えがちです。ここに誤りがあります。
これは、よくよく気をつけてください。
これらの方に対応するときは、最初は、ごく初歩的な話をして、相手の知識を確認しつつ、その先に、またそれなりの内容に、進むように配慮す . . . 本文を読む
今日、テレビで、北九州のある病院の看護士が、患者の爪(つめ)を剥がした?、それは、虐待か、一般の看護への無理解か、という報道がされていました。
近頃、ちょっとしたことで、このような危機に遭遇します。今回から(多分、一回では、書ききれないと思います。)、「実践的」危機管理を、広報の心構え的技術論を書いてみます。
事故などが起こり、まして、マスコミに報道されたりすると、「アッという間の大波」 . . . 本文を読む
旅先で、グループホームの方を見かけたので、よほど、くっついて行って「交流」したいな、と思いました。
話が変わりますが、最近は、その施設がある自治体以外からの、視察に当たって、「視察料」を徴収するところがありますが、これは、良いことだと思います。
視察・見学に対応する職員は、貴重な時間を割いて、つまりは、人件費を、本来の仕事以外に何時間も使い、その間、他の職員に仕事の「負担が」いくのですから . . . 本文を読む
最近、学校では、モンスター・ペアレンツが話題になっています。
今回は、困ってしまう入居者のご家族の話しです。どうも、学校と似ているのですね。やはり、いろいろな方が集まる、社会の縮図になってしまうのでしょうか。
「特養」でも、権利意識が全般的に強くなっており(これ自体はいいことなのですが)、そこに、ご家族のちょとした誤解「など」で、双方「泥沼」に漬かることがあります。
この場合、たいてい . . . 本文を読む
身内の方が、高齢の親などの一番の理解者であることは確かです。
しかし、時として、それが本当に、ご本人の気持ちかな?、と考えこんでしまうことがあります。そのとき、「他人」は、あまり口出しできないので、余計に複雑な思いにとらわれることがあります。
例えば、「特養」に入所されている、認知症の男性(おじいちゃん)に、毎日、面会に来て、ひと時をすごされる、おばあちゃん(妻)がいらっしゃいました。
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前回、センシティブでありながら、奥歯に物の挟まったような文章だったので、今日は、心を洗われる本の紹介からします。
リデア・フロム「親の家を片付けながら」(ヴィレッジ・ブックス)
題名は、ロマンチックですが、意外に重い本なので、「構えて」お読みを。
ユベール・マンガリ「終わりの雪」(白水社)
ケニー・ケンプ「父の道具箱」(角川書店)
ぐっと、くだけて、漫画(劇画)
矢島正雄「 . . . 本文を読む
マクドナルドが、「残業手当」を支払う給与体系にする、ということが大きなニュースになっています。
このような大きな「企業」でさえ今、こうした課題が出るのですから、「特養」のような、「中・小」「同族」的会社の課題はいわずもがなです。
だから、あまりふれたくありませんが・・・、
ある「特養」が、職員を含む、ノロウイルスの集団感染が起こり、新聞に載りました。こんなの、いま頃めずらしくはありません . . . 本文を読む
お年寄りから、お話を聴くと、皆さんの人生も広がります。
繰り返しますが、お話を聴き、いろいろな「人生」に接することができます。
ある認知症の女性は、、結婚生活で苦労があったのか、「旧姓」でないと、つまり、結婚前の名前でないと返事してもらえません。
ある重度の認知症の、昔、会社経営をされていた男性に、「私は、若い人をどう指導していけばいいか悩んでいます。」と話を投げかけると、驚きました . . . 本文を読む
前回「人生暦」作成のすすめ、についてお話しました。
今回は、もう少し、参考図書なども、ご紹介してみましょう。
まず、私の、別のカテゴリーでも述べましたが、高齢者のお話を聞く場合に、ただ、フンフンとあいずちをうつのではなく、フンフンの中に話を先に発展させるネタを入れるのがコツだと申し上げました。このことは、もう一度認識してください。
未経験や若い方は、「ネタ」が少ないので、そのようなあいず . . . 本文を読む
よく、「介護は、ヒト(他人)に任せられない。」と言う方がいます。
それは、それで、別にいいと思いますが、知っていただきたいこともあります。
それは、例えば、認知症の親を介護している場合、子どもは、たいていその人の、一番輝いている時代を中心に知っているので、「今」の認知症の状態を見ているのが、時として、耐えられないほど悲しいときがあるのです。
また、こんなこともあります。「特養」で、あるお . . . 本文を読む
たまには、暖かい話を一つ。ただし、同じことは、出来ませんのであらかじめ申し添えます。
「特養」には、たいてい「売店」や「小喫茶」が設置されています。私は、かねて、お年寄りのために、夏場に、「アイスクリーム」を販売できないか、と考えていました。
しかし、コンビににあるような「冷凍庫」を買うには、資金がないし、リースですら、介護保険でアップ、アップした経営の中では難があります。第一、仕入れ資金 . . . 本文を読む
もう一つ、「法律」の話です。
よく、TVで、その是非が話題、論争になっている外国人の介護士については、皆さんご存知かと思います。
この場合、フィリピンの方がクローズアップされていますが、私は、ちょっと別の「経験」です。
韓国の、F外国語大学の日本語科を卒業されて、ある特養の介護士を希望された若い女性がいました。日本語はペラペラ、文字も、日本の若い人よりよほどうまい楷書を書きました。ホス . . . 本文を読む
このカテゴリー2回目で、スーパーの出張販売を例にひいて、世の中、なかなか高齢者を理解できないところがあると、述べました。
ところで、特養は、「生活施設」です。家庭や地域との生活の「連続性・継続性」が大事です、と別のカテゴリー「特養の選び方 21章」で書きました。
しかし、施設生活では、何かと工夫が必要なのですが、これも予想しない「壁」があります。
例えば、お酒。いまだに、特養の中でお酒 . . . 本文を読む
時折、「特養」にも、出張販売があります。中には、大手のスパーマーケットなども、年に1回位来られ、ホールに、食べ物から洋服までいろいろなものを広げ、販売されるところもあります。
ところが、私は、いつも、じれったく思っています。
大手の会社ほど、「社会貢献」が、前面に出て、悪く言えばノルマを消化しているようで、本当のところ、高齢者やバリアフリーの理念をよく理解していないように感じる会社もある . . . 本文を読む