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ロハ好き!

~地球と仲良くできるやさしい暮らし

子供たちの関心

2005年07月11日 | 環境講座
河川浄化活動のヒアリング調査のため、地元の中学校へ。
図書室ではいくつかのグループに分かれた子供たちが、模造紙に川の歴史や活動の概要などを書き込んでいた。
ヒアリングの班にいくと、子供たちが考えたという質問を受けた。
「どうしてこういう活動を始めようと思ったんですか?」
「どれくらいの期間をかければ川はきれいになると思いますか?」
「ふだんはどんな仕事をしているのですか?」
「奥さんとはどうやって知り合ったんですか?」
「奥さんに支えられていると思うことはありますか?」
…、質問があとになるにつけ、河川浄化活動とはなんも関係ない質問ばかりになった。
しかも模造紙に書き込んでるし…。
こいつら、なんの勉強してんだ?
家に帰って話をすると
「まあ、あの年代はそういうことに興味があるんでしょ」
とそっけなく答える妻。
環境教育には回り道や道草も必要ということだろうか?

小学校団子作り

2005年07月06日 | 環境講座
N小学校の河川浄化活動・団子作りに参加した。
赤土に微生物を練りこんだぼかしを混ぜて発酵させ、ヘドロの川に投げ込むというもの。今年で3年目になるが合計約6万個の団子が川に投入された。
「土を投げ込んでなんでヘドロは減るのか?逆に」
など、活動開始当初は物議をかもしもしたが、結果はヘドロが30センチ減り、浚渫費用に換算して1億8千万円の効果が出た。まだいまだに
「科学的根拠はあるのか?」
という意見もあるが、批判のための批判に現場で汗をかいているものが付き合うのは難しい。
事実へドロが減り、流域民の意識は変わった。それ以上でもそれ以下でもない。
我々は試験管の中で活動しているのではなく、人の心の意識改革のために時間・金・知恵・ネットワークなどあらゆる資源を投じているのだ。

団子を作るプロセスが川に対する関心を高め、地域交流と結束を促す活動の原動力になっていることは疑う余地が無い。同時に、団子を投げただけで川がきれいになるはずも無い。
そのありのままのプロセスを子どもたちに見せることで、子どもたちが何かを感じてくれることを願うばかりだ。

土に混ぜるぼかしは甘酸っぱさとお酒のような独特の匂いがして、特に子どもの敏感な鼻には刺激的なようだった。
「くせー!」
といっておおはしゃぎする子どもたち。
すかさず先生が
「そうね、でもこういう匂いって生活の中にもあるよね。腐った匂いと発酵した匂いってどう違うんだろう?」
など、子どもの関心をうまく引き出しながら授業を進めた。
さすがプロだ。
団子を作り始めると、しだいに子どもたちは夢中になり、あっという間に1000個の団子ができた。
この『儀式』を通じて、子どもたちは川と繋がるきっかけができた。
五感で感じる環境教育のスタートだ。

キアゲハ救出大作戦

2005年06月27日 | 環境講座
私の母校の小学校3年生を招いて、環境学習プログラム『キアゲハ救出大作戦』を実施した。
キアゲハの卵が見つからず心配したが、ここ5日くらいで驚くほど卵を見つけることができた。
自然とは不思議なものだ。
40名の子どもたちは、せっかくコミュニティガーデンに来てもらったのだからと、まず施設内の生き物や植物探しの探検をしてもらった。
なす・トマト・きゅうり・スイカなど、食卓にのぼる野菜を見て奇声をあげる子どもたち。
本物を見る、ナマでみることが、あの年代の子どもたちに与えるインパクトは、言葉で説明するよりもよほど大きいと考える。
環境教育において私たちが与えられるのは、答えではなくきっかけだ。
ひとりでも多くの子どもたちがきっかけをつかみ、大きく成長してほしいと思う。
キアゲハ、ナミアゲハの幼虫をもらった子どもたちは満足げだった。
観察の報告が来るのを今から楽しみにしている。

杞憂

2005年06月22日 | 環境講座
仕事中、妻から電話があった。
「あのねえ、キアゲハの卵いっぱい見つけたよ」
ここ数日の悩みを解消させる報告だった。
妻が近くの生物園で専門家の方に繁殖期や飼育方法を聞いたところ、蝶の姿をよく見かけるので、今週あたりから卵を産み始めるだろうと言われたそうだ。帰ってきて探したところ、アシタバの葉に黄色い小さな卵がいくつもついていたそうだ。

このブログでも書いたが、来週近くの子供たちを招いて環境学習のフィールドワークを開催する。
題は『キアゲハ救出大作戦』となっていたが、その肝心のキアゲハが気持ちいいほどいない。
キアゲハは5月から11月にかけて年4回ほど生まれる。
昨年の観察で、5月上旬、6月下旬、8月上旬、9月下旬とピークがあることは分かっていたが、どうやら気候の変化によって微妙に変わるようだ。気候変化に反応する生き物の繊細さを計算に入れていなかったのは失敗だった。
「テントウムシならいくらでもいるから、テントウムシの観察にすれば?」
「自然の厳しさを教えるいいチャンスよ」
「芋ほりをやろう」
などなど、前向きなアドバイスをくれるエコプチの陽気な仲間たち。
それもそうだね。
結局その代案として、フィールドワークの対象を植物に移し、クイズラリー形式で答えを探して歩くようなプログラムに変更する準備をしていた。
そのプログラムがようやくできたところでの知らせだったので、ほっとした半面、寂しくもある。

結局、当初の予定通り物事は進みつつあり、すべては『杞憂』ではあったが、『備えあれば憂いなし』のことわざどおり、準備段階において非常に多くを学ばせていただいた。
キアゲハのみなさん、ありがとう(?)。

環境課現地ヒアリング

2005年06月20日 | 環境講座
6月20日(月)、環境課の職員さんとヒアリング専門家による環境施策のヒアリング調査が行われた。
今回のヒアリングは平成15年に制定された『環境の保全のための意欲の増進及び環境教育の推進に関する法律』という法律を受けてのものだ。
学校現場などは学力向上が最大の懸案事項で、環境教育まで手が回らないとこと。
また、NPOも財源事情から、情報収集や事業拡大が難しいようだ。
今回のヒアリングでは、これまでの活動を通じてうまくいった例とそのポイント、また逆にうまくいかなかった例とその原因などをお話した。
環境問題は人の問題であり、社会の問題である。
解決のためには、それぞれの組織がネットワーク化する必要があり、ネットワークを作るコーディネーターの存在が求められる。
お互いが知恵を出し合い、限られた財源や人材を効率的に組み合わせて、面白い展開をしていければと思っている。

夜、ライオンズ会員の方と会食。
葦舟づくりの桟橋づくりを担当してくれることになった。
お酒を飲みながら物事が決まっていくこともある。
飲みニケーションも大切だなあ。感謝!

河川浄化活動事例報告

2005年02月19日 | 環境講座
ビッグサイトにて河川浄化活動の事例報告をしてきました。
会議棟という立派な会議室設備があってビックリ。200名ほどの参加者の前で、河川浄化活動の報告をさせていただきました。
パワーポイントやビデオを使いながら、川がきれいになっていく様子や、そのプロセスで多くの住民が関わり、意識改革を実現していく様子を紹介。事例紹介はそれなりにこなすことができたのですが、最近準備をする時間をきちんととっていないので、イマイチ講座が満足のできになりません。もう一段深みのある講座にするために、仕込(事前の準備)が必要と反省しております。
さて、こういう場で活動紹介をすると、
「どうやって活動を活性化させるのか」
「お金はどうしているのか」
「行政や地域をどう巻き込むのか」
といった質問をよくいただきます。市民活動をしている方たちの悩みはマネジメントや戦略なんだなと感じます。そもそもマネジメントや戦略(作戦)といった発想が希薄なのだなと。
「いいことをやっている」「現場で頑張っている」
という想いが強すぎて、一歩引いた所からバランスをとって「どう見るか」「どうやって合意形成していくか」という作業に労力を割くことが苦手なようです。
市民活動が活性化していくポイントは、その辺の視点を持った人材育成なのかなと感じました。
私も市民活動のマネジメントを意識しながら長期的な勉強をしていきたいと思います。
来年は川を浄化する葦を使って葦舟を作ります。
 

和光市のNPO講座で事例紹介

2005年02月08日 | 環境講座
和光市のNPO講座でNPO活動の事例紹介をしてきました。
昨日まで寝込んでいたせいでのどの調子が悪い。
「あれがこれで、それをこうしたんですぅ」
とわけのわからない説明をしてしまいました。
もうちょっと整理して説明できないもんかなあ、と反省。
現場の面白さや知恵も、説明の仕方次第で台無しです。
でも、少しずつですが、NPOという枠組みを使って、自分たちの意見を発信し、世の中に働きかけていこうとする人が増えてきていることはとてもうれしい。
自分たちの社会に責任を持とうする人がふえ、働きかける人がふえ、互いを尊重する人たちが増えれば、きっともっと自由でもっと豊かな社会はできると思います。
NPOという道具を使って私たちのための市民社会をつくりはじめてから、まだそれほど時間はたっていません。
じっくり時間をかけて育てていきたいものです。

環境の世紀の人材育成

2005年02月07日 | 環境講座
先月参加した小学校6年生の総合的学習の続きです。
活動の成果をまとめ、6年生から5年生へ発表を行った結果報告を先生からいただきました。

(以下、メール一部)
来ていただいた授業の後、5年生に伝える授業をしました。
グループごとに工夫してわかりやすく説明していました。
5年生からも先生方からも大好評でした。
短い期間でしたが、それぞれ工夫した発表で感動しました。
質問にも堂々と答える姿からは、実際に活動した自信があふれていました。
5年生からも「やってみたい」との声があり、うれしかった。

河川浄化活動は短い時間でできることではありません。したがってこういった引継ぎは必要になるのですが、これまでの経緯や今後の課題を伝えるのは結構難しいものです。
しかしこの6年生と先生達はこの「伝える」ということにとても気を使っていました。
ただ伝えるだけでなく、感動させ、その気にさせるという部分を大切にしています。
6年生と先生の活動に取り組む姿勢には驚かされることばかりです。
21世紀は環境の世紀といわれています。この時期に環境問題の実践的な活動を体験することは、今後の人生に少なからず影響を与えることでしょう。
子供達と環境問題を考える時間はとても楽しいです。


美味しかった給食、楽しかった環境学習会

2005年01月22日 | 環境講座
地元の学校へゲスト講師をしてきました。
川の浄化活動に取り組んでいる子供たちの経過を聞きました。
3クラス25班の発表は、みんな独創的で面白かった!内容濃すぎてビックリ!
特に川をキレイにする呼びかけチラシは、自分たちで色を塗った手作りのものを全校配布するとか。
「それって何人分必要なのー?」
「400人分、でもまだ300枚しか色塗れてないんだー」
「えー、すでに300枚も色塗ったの!?しかもたった4人!!」
おそるべし、ガキンチョ軍団。
さらには手作りアクリルタワシは6年生94名全員が作ることができ、これも学校周辺地域の家庭すべてを「制覇」する計画とか…。
そのほか
「空芯菜の歌を作る」「会社を設立する」「シャンプーの量節約の発明」「炭と石を入れたペットボトル浄化装置の開発」「昼休み川をキレイにする放送局DJ」
などなど。みなさんのそのやる気はどこ産ですかぁ?まさに瓢箪からコマ、どぶ川からエコ小学生軍団。
「不登校の子が川の浄化をしに学校に通うようになった」
「ほめられることで目の色が変わる」
など先生もビックリ。いやあ、うれしいですなあ。
人って変わるんだなとしみじみ感じました。涙でそうでした、オジサンは。
授業のあとは子供達と一緒に給食。わかめご飯おいしかったです。
この子たちに負けないように私も頑張らねば、…もう負けてる気がするが。

環境学習の依頼

2005年01月15日 | 環境講座
来週の金曜日、河川浄化事業でご一緒している地元の小学校へ、ゲストティーチャートしてお招きいただくことになりました。6年生3クラスで1コマづついただき、昨年の活動の振り返りをします。
先生の指導のもと、子供達は半年以上かけて自分たちの町を流れる川をキレイにするために自分がどうを関われるのか議論してきたそうです。その成果を見て欲しいとのこと。
アクリルタワシの家庭配布や、チラシ配り、冬の水生植物・水菜の栽培など、かなり活発に動いているようです。
実はその情報は色々いただいているのですが、すでに大人のアイディアを超えているというか、子供たちの想像力が爆発しているようで、逆に色々と教えてもらうことになりそうです。
想像力を開放させるような機会を与えると、子供ってすごい力を出しますね。それをサポートした先生やPTAのみなさんもすごい。
子供たちに会うのが楽しみです。実は授業後の給食もお呼ばれしております。