早坂紗知 : as,ss, 吉田哲治 : tp
久保嶋直樹 : p, 永田利樹 : b, 角田健 : ds
翠川敬基 : cello, 八尋知洋 : per
録音 1987年11月、1988年1月 小淵沢レコーディングスタジオ
山下洋輔、マル・ウォルドロン、レオ・スミス、ビリー・バングなどと共演歴のある、80年代
当時『第三世代』のジャズミュージシャンと称された早坂紗知のファーストアルバム。早坂
紗知は日本のジャズミュージシャンのなかでも数少ない女性サックス奏者です。録音は
87年1月、88年12月。レーベルは副島輝人のMobyzからになります。
太鼓のようなビートが印象的なA1 ″大和民族のうた"、ジャズロックビートにどこか調子の
外れたホーン陣が珍妙ながらも心地よいA2"スリリング・コーナー"、クラブ世代以降の視点
からはいわゆるスピリチュアル・ジャズと称されるであろう壮大で疾走感あふれるA4"モン
スターの涙″、アグレッシブで攻撃的なB1"フリー・ファイト"、軽快なビートに強烈なサックス
ソロが印象的なB4"ンバギ″と当時の前衛的なジャズの熱気と勢いを感じさせる演奏ばか
りです。時代はLPからCDへの移行期にあるためかなかなか見つかりにくいレコードです
が、見つけたら買いの一枚です。