Infinite Sounds

JazzやRockを中心にDeep、Creative、Spiritualな音源を紹介していきます。

Sadao & Charlie Again / We Got A New Bag / Takt

2013-09-19 22:12:14 | Jazz 日本人

Sadapmariano

 渡辺貞夫:as、 チャーリー・マリアーノ:as、ナガスヴァラム

 増尾好秋:g、 原田政長:b、 渡辺文男:ds、 

 紙上理:b、 菊地雅章:p

 1968年1月21日 西新橋テイチク会館スタジオでの録音

 アルトサックス奏者同士であるチャーリー・マリアーノと渡辺貞夫が1968年に共演した際

の録音。チャーリー・マリアーノと渡辺貞夫はこのアルバムの前に「イベリアン・ワルツ」とい

うアルバムを同じレーベルタクトからリリースしており、この名義での2枚目にあたります。

タクトは日本人ジャズの名盤を黎明期から数多く録音し牽引してきた非常に重要なレーベル

です。

 チャーリー・マリアーノはインド音楽に興味を持ち自身の作品にその要素を取り入れ、独特

のエスニックなジャズを創り上げました。特にA面はインドのナガスヴァラムという楽器を大胆

にとりいれ、神秘的で幻想的なラーガを演奏しています。近年のクラブからの和ジャズ、ワー

ルドミュージック再評価という視点から鑑みても非常に面白い録音です。

渡辺貞夫クワルテットとともに


板橋文夫トリオ / Rise and Shine / ALM

2013-04-13 15:45:19 | Jazz 日本人

Fumioitahashi

 板橋文夫:p、 早川岳晴:b、 亀山賢一:ds

 録音:1975年4月26日 西荻窪 アケタの店

 現在も一線で活躍する日本を代表するジャズピアニスト板橋文夫の初レコーディング。

アルバムとしては発売日の違いからセカンドリーダー作にあたります。録音場所は今も

刺激的なジャズの演奏を提供している西荻窪の「アケタの店」。レーベルはこのサイトで

もこれまで何度も紹介しているコジマ録音のALMから。

 軽快なタッチのA面「Jumping Board」、リリカルで美しいピアノのメロディーが心に染

み入り、どことなく和の旋律を感じさせるB-2「Rise And Shine」収録。和ジャズディス

クガイドにも紹介されています。

ライズ・アンド・シャイン-完全版- ライズ・アンド・シャイン-完全版-
価格:¥ 2,625(税込)
発売日:2006-01-21


Groupoid / Debut / Private

2012-09-05 22:16:16 | Jazz 日本人

Groupoid

 伊藤智章:ts、久保利道:ds、野崎伸二:b、

 黒川史明:tb、尺八、山田悦雄:as、ss、bs、piccolo、flt、oboe、尺八、

 栗本昭:ds、per、tp、cornet、piccolo、flt、whistle、

 中村充:tuba、euphonium、s-recorder、t-recorder、井上恵美:cello

 西谷友孝:ss、cl、b-cl、cb-cl、ss、ts、bs、flt

 Recorded June 1980 at Duck Studio

 1980年に大阪東住吉の自主レーベルGroupoidからリリースされた、謎のフリージャズ

集団GroupoidのDebutアルバム。といってもいくら調べてもこのアルバムの情報すらで

てこないので、アルバムはこの一枚と思われます。

 圧倒的なスピードと音数でドラムとホーン、サックス、ベースが荒れ狂う凶暴なA面の

演奏が強烈です。

 関西ではフリージャズのレコードはあまり見つからず、あまり受け入れられていなか

ったと中古レコード店の店主からよく聞くのですが、大阪の東住吉でこのレコードが制作

されたかと思うと非常に誇らしく思います。


Arhtur Doyle, Sabu Toyozumi, Takashi Mizutani / Live In Japan, 1997 / QBICO

2012-08-27 21:06:31 | Jazz 日本人

Arhturdoyle

  Arthur Doyle : ts, fl, voice

  豊住芳三郎 : ds, 水谷孝 : g

  Recorded 14 November 1997 at Manda-laz, Tokyo, Japan

  Sun Ra, Milford Graves, Noah Howard , Sunny Murray 等と共演歴のある伝説

的なフリージャズのサックス奏者Arthur Doyleが1997年の来日時に、日本を代表

するフリージャズのドラマー豊住芳三郎と裸のラリーズで有名な水谷孝とともに共演し

たライヴ録音。ちなみに水谷孝の音源はこれが現時点で最後になります。

 攻撃的な3者の音が激しくぶつかり合うA面、水谷孝のノイズギターと豊住芳三郎の

ドラムが圧巻のB面、不穏さを漂わせながらもどこか情緒的なSaxの音色が印象的な

C-1、軽快なロックビートに反復するSaxが怪しく響き渡るC-2、音数が少ないながら

もドープで混沌とした世界感を創造していくD面と全編を通してすばらしい演奏を堪能

できます。


湯浅譲二 / 個展 / EX-house

2012-08-22 21:33:52 | Jazz 日本人

Kotenyuasa

湯浅譲二作曲

 A面 佐藤允彦:p、吉原すみれ:per、豊住芳三郎:ds、藤川義明:s

 B面 演劇実験室 天井桟敷

     蘭妖子、若松武、根本豊、篠崎拘、末次章子

 録音 1977年12月19-21日

 日本を代表する現代音楽の作曲家である湯浅譲二が当時荻窪にあった前衛的な現代

音楽のライヴハウスEX-Houseにて開催されたコンサートでの録音。A面はフリージャズ

界の佐藤允彦、豊住芳三郎、藤川義明と現代音楽の打楽器奏者吉原すみれによる即興

演奏で、B面は当時アンダーグラウンドカルチャーを牽引していた寺山修司率いる天井

桟敷の面々です。

 A面は緊張感あふれる間を重視した相互のインタープレイが魅力的な即興演奏で、B面

は天井桟敷らしいおどろおどろとしたヴォイスパフォーマンスです。70年代の音楽、演劇に

おけるアンダーグランドカルチャーの刺激的で創造的な一面を体感でき非常に興味深い

録音です。