
どうやら花粉症がマジで出てきました。
かなりキテます。
今年は昨年よりも花粉が物凄く多いとテレビで言っていたような気が。
頭が痛いのでチャッチャといっちまいましょう。
今回紹介するのは、Raw Stylus。
こいつもアシッド・ジャズ・ムーヴメントの中で一瞬の徒花として散っていったバンドの一つだ。
この時代はその後の活躍が期待されながら急に姿を消してしまったアーティストが非常に多かったような気がする。
2作目・3作目を期待してそのまま、なんてのはザラ。
中にはコンピに入ってそれっきりなんてのも多かった。
思えば、プロモーションを主目的としてコンピを先行して作る手法が定着したのはあの頃であった。
トータリー・ワイアードとかベスト・オブ・アシッド・ジャズとかトーキン・ラウドとか。
シリーズ化に至ると、当然ながら質の維持は難しく、玉石混淆となるのは仕方が無い。
一発勝負ならどうにかなるが、継続して力を発揮できるアーティストはそう多くは無いのである。
Raw Stylusも才能に溢れながら、発表したアルバムはこの『Pushing Against The Flow』(96年)の一枚切りである。
バンド自体は89年頃から99年まで続き、ツアーにも出ていたようだが、新しいアルバムを作ることなく消滅した。
バンドの正式メンバーはジュールス・ブルックス、ロン・アスラン、ドナ・ガーディアーの3人。
(結成当初はドナではなくデボラ・フレンチがリード・ヴォーカルだったらしい)
ライヴでは9人編成でやっていたようだが、つまりはパーマネントに活動できる『同志』には恵まれなかったのかも知れない。
その反面と言えなくもないが、彼らのデビュー・アルバムは物凄い布陣で制作されていた。
プロデューサーはゲイリー・カッツ(ロウ・スタイラスとの共同となっている)。
そのせいかゲイリー・カッツ~スティーリー・ダン人脈が制作に名前を連ねる。
ドラムはバーナード・パーディがその大半を務め、他にバリトン・サックスのロニー・クーパー、トランペットのランディ・ブレッカー、ギターのエリオット・ランドール、ハーモニカのヒュー・マクラッケン、おまけにドナルド・フェイゲンも『37 Hours』でシンセサイザーを弾いている。
テナー・サックスはブルース・ブラザース・バンドのルー・マリーニ!
ベースはグルーヴ・コレクティヴのジョナサン・マロン(超かっこいい)が務め、ゲンジ・シライシとビル・ウェアも一部だが参加している。
楽曲はブランニュー・ヘヴィーズやリパーカッションズが好きな人には絶対お勧めなメロディがてんこ盛りだ。
曲によっては男性のジュールス・ブルックスがリード・ヴォーカルを取るところも少しブランニューっぽい。
かつてソロ・デビューした事もあるというドナのヴォーカルは伸びやかで爽快感がある。
アレンジは各曲とも一筋縄でいかない凝った作り。
それでいてサビは非常に判り易いというのが、これまた良いところだ。
演奏ではバーナード・パーディとジョナサン・マロンの強力リズム隊の深いグルーヴが堪らない。
特にジョナサン・マロンのベース・ラインが秀逸すぎる。
ルー・マリーニのアレンジによるファットなホーン・セクションも絶妙だ。
アルバム構成としては前半は比較的ストレートでコンテンポラリーなファンク~ソウルで、後半にかけてアフロ・リズムやゴスペル的要素を加味するなど、バラエティにも工夫が見られる。
本作からは『Believe In Me』はシングル・カットされ、ダンス部門で全米1位に輝いた。
『Ridequake』は本作で唯一のインスト・ナンバー。良質なジャズ・ファンクだ。
よろしかったらクリックを。
↓
人気ブログランキングへ
かなりキテます。
今年は昨年よりも花粉が物凄く多いとテレビで言っていたような気が。
頭が痛いのでチャッチャといっちまいましょう。
今回紹介するのは、Raw Stylus。
こいつもアシッド・ジャズ・ムーヴメントの中で一瞬の徒花として散っていったバンドの一つだ。
この時代はその後の活躍が期待されながら急に姿を消してしまったアーティストが非常に多かったような気がする。
2作目・3作目を期待してそのまま、なんてのはザラ。
中にはコンピに入ってそれっきりなんてのも多かった。
思えば、プロモーションを主目的としてコンピを先行して作る手法が定着したのはあの頃であった。
トータリー・ワイアードとかベスト・オブ・アシッド・ジャズとかトーキン・ラウドとか。
シリーズ化に至ると、当然ながら質の維持は難しく、玉石混淆となるのは仕方が無い。
一発勝負ならどうにかなるが、継続して力を発揮できるアーティストはそう多くは無いのである。
Raw Stylusも才能に溢れながら、発表したアルバムはこの『Pushing Against The Flow』(96年)の一枚切りである。
バンド自体は89年頃から99年まで続き、ツアーにも出ていたようだが、新しいアルバムを作ることなく消滅した。
バンドの正式メンバーはジュールス・ブルックス、ロン・アスラン、ドナ・ガーディアーの3人。
(結成当初はドナではなくデボラ・フレンチがリード・ヴォーカルだったらしい)
ライヴでは9人編成でやっていたようだが、つまりはパーマネントに活動できる『同志』には恵まれなかったのかも知れない。
その反面と言えなくもないが、彼らのデビュー・アルバムは物凄い布陣で制作されていた。
プロデューサーはゲイリー・カッツ(ロウ・スタイラスとの共同となっている)。
そのせいかゲイリー・カッツ~スティーリー・ダン人脈が制作に名前を連ねる。
ドラムはバーナード・パーディがその大半を務め、他にバリトン・サックスのロニー・クーパー、トランペットのランディ・ブレッカー、ギターのエリオット・ランドール、ハーモニカのヒュー・マクラッケン、おまけにドナルド・フェイゲンも『37 Hours』でシンセサイザーを弾いている。
テナー・サックスはブルース・ブラザース・バンドのルー・マリーニ!
ベースはグルーヴ・コレクティヴのジョナサン・マロン(超かっこいい)が務め、ゲンジ・シライシとビル・ウェアも一部だが参加している。
楽曲はブランニュー・ヘヴィーズやリパーカッションズが好きな人には絶対お勧めなメロディがてんこ盛りだ。
曲によっては男性のジュールス・ブルックスがリード・ヴォーカルを取るところも少しブランニューっぽい。
かつてソロ・デビューした事もあるというドナのヴォーカルは伸びやかで爽快感がある。
アレンジは各曲とも一筋縄でいかない凝った作り。
それでいてサビは非常に判り易いというのが、これまた良いところだ。
演奏ではバーナード・パーディとジョナサン・マロンの強力リズム隊の深いグルーヴが堪らない。
特にジョナサン・マロンのベース・ラインが秀逸すぎる。
ルー・マリーニのアレンジによるファットなホーン・セクションも絶妙だ。
アルバム構成としては前半は比較的ストレートでコンテンポラリーなファンク~ソウルで、後半にかけてアフロ・リズムやゴスペル的要素を加味するなど、バラエティにも工夫が見られる。
本作からは『Believe In Me』はシングル・カットされ、ダンス部門で全米1位に輝いた。
『Ridequake』は本作で唯一のインスト・ナンバー。良質なジャズ・ファンクだ。
よろしかったらクリックを。
↓
人気ブログランキングへ
indigoさんの今週の一枚を拝見させていただく事で、たくさんの素晴らしい音楽に出会うことができました。感謝してます。これからも楽しく読ませていただきます。ありがとうございました。
今後ともよろしくお願い致します。
スタイリッシュでかっこよかったです
少し粘っこい感じが好きです
オーソドックスなノリに仕掛けがからんで煽っていく感じがよいですね。