
ども、トバイアス弾きです。
最近、楽器店に新品のトバイアスが並んでいることに気付き、チェックすると『Toby』というモデル名が付いている。
しかもメチャクチャ安い。
これは何物だと。
エピフォンとのコラボレートとか言ってるが、むむむ。
実は私、5年以上前に『Toby』の名を冠したベースを持っていました。
それはToby Proというもの(韓国製)。
現在出回っているものはその下のグレードになるもののようです(どこの国で作ってるか不明)。
Tobyモデルはどうやら下記の3種類に分かれる模様。
Toby Pro ……スルーネック(ウェンジ、メイプル)、フレーム・メイプル・ボディ、パッシヴPU(ハムバッキング×2)+EQ
Toby Deluxe ……ボルトオン、バスウッド・ボディ、パッシヴPU(シングル×2)+EQ、エンハンサー
Toby Standard …ボルトオン、バスウッド・ボディ、パッシヴPU(シングル×2)+EQ
で、これが『本物』のトバイアスとどう違うのか。
結論から書くと、他のブランドの廉価版よりもかなりギャップが大きい。
例えば私がたまに使ってるレイクランド(USA初期型)だと、ESPによる国産は木目が派手だが、かなり近いテイストで、それよりも下の(アジアのどこか製)グレードも形状的には大きな違いは無い(木材の質とアッセンブリーの質が違う)。
ところがTobyは形状自体がかなり違うのであります、
ここでは一般に販売されていないToby Pro5弦とUSAオリジナルとの比較をします。
・ボディとネックの積層は1層&5層でUSAのベーシックに近い(ネック材の配分が違う)。
・ボディ形状は近いが、やや厚めの印象。ポリウレタン塗装のせいか。塗膜は厚い。いや、マイケル・トバイアス氏本人が作っていたモデルの塗装が非常に薄い。(オイル・フィニッシュの方が一般的だがポリウレタン系もあった)
・ネックはトバイアス独自のアシンメトリー(非対称)だが、全体的に分厚くあまり非対称性を感じない。
・ネック幅は短く、弦ピッチは16mmくらい。
・ナットの溝切りは雑。ギブソン系のお家芸。
・フレットの処理は甘め。
・ヘッドが大きく、トラスロッドの調整穴がヘッド側に出ている(USAはブリッジ側)。
・トラスロッドがシングル(USAはダブル)。しかも某チューナーさん曰く短め。
・ブリッジはカッコ良く言えばフェンダー風。要はプレートの薄い安価なもの。弦交換用の溝が切ってない。
・ピックアップはバルトリーニ(専用モデル)ではなくオリジナルのハムバッキング。
・パッシヴのピックアップにEQ(USAはロー・インピーダンスのピックアップにバッファー・アンプ+TCT)。
…と、まあこんな感じです。
これがネットで大体9万円ちょっとで売られていました(と記憶してますが曖昧)。
オリジナルのシグネイチャーが70万弱(定価)した事を考えれば、相当に安いのは確か。
この値段でウェンジ材まで使ってスルーネックにしているのは凄いのですが、その分、構造面やパーツ関係は明らかにコストをカットしてるなという印象でした。
よって、こいつを使うなら思いっきりチューンナップしてやれば良いのさ!
まず、ナットとブリッジは迷わず交換。
私の場合、シャーラーのあまり出回らなかったモデルに交換しました。
弦高はギリギリまで下げる。
弦ピッチはネック幅の限界である16.5mmに拡大。
そして出来ればピックアップも交換。
ネックはかなりの確立で歪んでいるのでスチーミングなどで調整。
当然フレット摺り合わせ。
ここまでやれば充分でしょう。
因みに画像は私なんですが、ピックアップはお金が無かったから替えられなかったのでした。
でも、その他のチューンナップはちゃんとやったから、かなり弾きやすくなりましたよ。
今、市場に出ているデラックスとかスタンダードという機種については敢えてコメントしませんが、少なくとも購入後直ちに調整に出した方が良いと思います。
これはTobyに限った事じゃないですけどね。
全ての楽器は調整してから使う。
少なくともネック、オクターヴ、弦高、自分の使用弦に合わせたナットの溝切りはすべきでしょう。
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最近、楽器店に新品のトバイアスが並んでいることに気付き、チェックすると『Toby』というモデル名が付いている。
しかもメチャクチャ安い。
これは何物だと。
エピフォンとのコラボレートとか言ってるが、むむむ。
実は私、5年以上前に『Toby』の名を冠したベースを持っていました。
それはToby Proというもの(韓国製)。
現在出回っているものはその下のグレードになるもののようです(どこの国で作ってるか不明)。
Tobyモデルはどうやら下記の3種類に分かれる模様。
Toby Pro ……スルーネック(ウェンジ、メイプル)、フレーム・メイプル・ボディ、パッシヴPU(ハムバッキング×2)+EQ
Toby Deluxe ……ボルトオン、バスウッド・ボディ、パッシヴPU(シングル×2)+EQ、エンハンサー
Toby Standard …ボルトオン、バスウッド・ボディ、パッシヴPU(シングル×2)+EQ
で、これが『本物』のトバイアスとどう違うのか。
結論から書くと、他のブランドの廉価版よりもかなりギャップが大きい。
例えば私がたまに使ってるレイクランド(USA初期型)だと、ESPによる国産は木目が派手だが、かなり近いテイストで、それよりも下の(アジアのどこか製)グレードも形状的には大きな違いは無い(木材の質とアッセンブリーの質が違う)。
ところがTobyは形状自体がかなり違うのであります、
ここでは一般に販売されていないToby Pro5弦とUSAオリジナルとの比較をします。
・ボディとネックの積層は1層&5層でUSAのベーシックに近い(ネック材の配分が違う)。
・ボディ形状は近いが、やや厚めの印象。ポリウレタン塗装のせいか。塗膜は厚い。いや、マイケル・トバイアス氏本人が作っていたモデルの塗装が非常に薄い。(オイル・フィニッシュの方が一般的だがポリウレタン系もあった)
・ネックはトバイアス独自のアシンメトリー(非対称)だが、全体的に分厚くあまり非対称性を感じない。
・ネック幅は短く、弦ピッチは16mmくらい。
・ナットの溝切りは雑。ギブソン系のお家芸。
・フレットの処理は甘め。
・ヘッドが大きく、トラスロッドの調整穴がヘッド側に出ている(USAはブリッジ側)。
・トラスロッドがシングル(USAはダブル)。しかも某チューナーさん曰く短め。
・ブリッジはカッコ良く言えばフェンダー風。要はプレートの薄い安価なもの。弦交換用の溝が切ってない。
・ピックアップはバルトリーニ(専用モデル)ではなくオリジナルのハムバッキング。
・パッシヴのピックアップにEQ(USAはロー・インピーダンスのピックアップにバッファー・アンプ+TCT)。
…と、まあこんな感じです。
これがネットで大体9万円ちょっとで売られていました(と記憶してますが曖昧)。
オリジナルのシグネイチャーが70万弱(定価)した事を考えれば、相当に安いのは確か。
この値段でウェンジ材まで使ってスルーネックにしているのは凄いのですが、その分、構造面やパーツ関係は明らかにコストをカットしてるなという印象でした。
よって、こいつを使うなら思いっきりチューンナップしてやれば良いのさ!
まず、ナットとブリッジは迷わず交換。
私の場合、シャーラーのあまり出回らなかったモデルに交換しました。
弦高はギリギリまで下げる。
弦ピッチはネック幅の限界である16.5mmに拡大。
そして出来ればピックアップも交換。
ネックはかなりの確立で歪んでいるのでスチーミングなどで調整。
当然フレット摺り合わせ。
ここまでやれば充分でしょう。
因みに画像は私なんですが、ピックアップはお金が無かったから替えられなかったのでした。
でも、その他のチューンナップはちゃんとやったから、かなり弾きやすくなりましたよ。
今、市場に出ているデラックスとかスタンダードという機種については敢えてコメントしませんが、少なくとも購入後直ちに調整に出した方が良いと思います。
これはTobyに限った事じゃないですけどね。
全ての楽器は調整してから使う。
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