いなだ眼科のホームページ分院

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「見仏記4」(いとうせいこう著)を楽しみました

2006-02-28 17:05:43 | ちょっとおもしろい話
 先日購入した、「見仏記4」(いとうせいこう著)をとても楽しく読ませてもらいました。この「見仏記」シリーズは、著者とイラストレーターのみうらじゅんさんとの、仏像鑑賞の旅の記録なのですが、2人でとんでもない冗談を言い合いながら、とても楽しそうに、まるでスターの追っかけでもやっているように、それでいて仏像へのたくさんの愛情と、ある意味とても正確な観察と記録に満ちています。このシリーズ4巻とも、本当に楽しく読みました。実は、なんか、この本から、私と同じにおいがするのです。
 実は、私も、仏像ファンです。もっとも、最近は、仕事に追いまくられて、(音楽と観劇にも追いまくられて?)仏像にお会いできません。高校の修学旅行で、奈良・京都に行った時、始めてみるすごい仏に感動して、お土産物屋さんで、仏像グッズのなかでも特に大きな、一抱えもあるような、やさしいお顔の菩薩の、首から上の複製の作り物を買ってしまいました。おかげで、お土産物の袋がばかでかくなり、汗をかきながらお土産物と格闘して、旅行をしたことを思い出します。
 その後、その菩薩様は、私の部屋の壁に、10年近くおられて、今は両親の家のリビングでほほ笑み続けています。しかも、この菩薩様は、一度、きらびやかに、一般大衆の前にデビューしたのです。高校2年の文化祭の時、クラスで展示をすることになり、何かシンボルを、と考えて私の菩薩様のお顔が頭に浮かびました。それからは、角材とベニア板、針金、アルミホイル、教室の大きな白いカーテンを無断で取り払って借用して、何と、天井に届くような菩薩像が完成しました。その前には、大きなクモの巣をはりめぐらして、大きなクモをぶら下げて、そう、あの芥川龍之介の「くもの糸」の世界を作ったのです。まわりは、黒いカーテンで、完全にとりかこんで、石や竹の葉などで、雰囲気をだして、おまけに、近くのお寺に出向いて、お経をテープに入れてもらい、ずっとそのお経を流し続けました。われながら、今考えても、ちょっとした作品だったなーと思っています。しかも、展示が始まって、しばらく別の場所にいて、教室に戻ってくると、なんと、菩薩像の前に5円玉、10円玉、たくさんのおさい銭がおいてあるではないですか。見ていると、見物に来られた方が、手を合わせていかれるのです。さすがに、ジーンとしてしまいました。
 2日間の展示の後、かなりたまったおさい銭をどうするか・・・。さすがに黙って使う気にはなれず、お経を読んでいただいたお寺に持っていき、お礼とともに、全部おさい銭として、差し上げてきました。写真がないのが残念ですが、今でも、よくやったなあと時々思い出します。時間を作って、仏像めぐりもいいなあと・・・。まあ、まだ難しいですね。

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2 コメント

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ご無沙汰してます (takasi)
2006-03-10 22:46:20
高校生のころに、すでにそんな大掛かりな物をやっていたんですね。

さすがです。

学生のころ、都府楼跡や周囲のお寺を散策したことがありますが、仏像って、たしかに、静かに心に語りかけてくれますね。



そうそう、もしおとりでしたら、読売新聞のおまけの小冊子(よみうりガーデニングの今月号に

載りました。)もし、手に入ったら、みてください。
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コメントありがとうございます (inadaganka)
2006-03-13 17:53:16
 おいでいただき、ありがとうございます。高校の文化祭は楽しいお祭りでした。一年の時は、教室に「2001年宇宙の旅」の生命の進化のシンボル、銀色の大きな板を作りましたが、いつのまにか、その中に映写機を入れて、教室にミニシアターを作って、私が箱の中に入って、チャップリンの無声映画の弁士をして楽しみました。次の年は、ブログに書いたとおりです。

 今にして考えると、まあ、高校の時は、分けのわからないエネルギーがあるんだなーと、我ながら、感心しますね。年はとりましたが、また何か、お祭り気分でやりたいなー。それにしても、takasiさんは自宅の庭と病院全体が巨大な作品なんですね。いやースゴイですね。
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