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ドイツの町並みとお散歩はいかが?

2005-02-13 14:37:30 | ちょっとおもしろい話
ドイツの町並みと散歩のお誘い
 以前、ドイツに少しの間住んだことがあります。ヨーロッパでも最も古い大学の一つ、マールブルグ大学のある美しい町、マールブルグと、南ドイツのエルランゲンという町です。当然ですが、日本と比べて、ドイツの町の雰囲気が全然違うことに改めてびっくりしました。最初に気づいた大きな違いは、派手な看板がほとんどない、電線がない、そしてパチンコ屋さんがない、ということでした。この3つがないだけでも、心静かに町並みの広がりを感じることができるという気がしました。もちろん、ドイツも新市街にはけっこう看板はあるのですが、これも節度がある感じがしました。
 そしてもう一つ、大きな鉄製のお椀を伏せたようなものが2~3個づつ、街角においてあり、その上方には小さな穴が開いていました。何だろうと注意していると、使用ずみのガラスビンを持ってきては、透明なガラスビンは白の入れ物に、色のついたワインやビールビンは緑の入れ物に投げ込んでいます。ガラスのリサイクル用の入れ物でした。皆きちんと決められた通りに入れていました。そして又時々、大きなトラックの荷台のような入れ物が街角に置かれてあり、この中に、いらなくなったイスや机、大きな家具などを投げ込んでいました。でも、不思議なことに、なかなかいっぱいにならないのです。たくさん投げ込んであっても、次の日には減っていました。ながめていると、いろんな人がやって来ては、中の物を自由に持っていくのです。そうやってあらかた無くなってしまうこともあるようです。リサイクルの考えが自然に身に付いているようでした。けっして貧しいからではありません。住まいや生活環境や文化的には、私よりもずっと上だと感じました。そして、古い物ほど価値があるという伝統的な考えと、使えるものはずっと使うという合理的な価値観は立派なものでした。
 そして、ドイツ人は、余暇には何をするのかというアンケート調査で、一番多かったものは、“散歩”でした。たしかに、皆さん良く散歩をしていました。多くは御夫婦か恋人同士で、町中を、公園を、特に目的もなさそうで、でも楽しげに、話しをしながら、ゆっくりと。こんな余裕がもてたらいいな、と思っていました。皆さん、ドイツ人になったつもりで、ゆっくりと散歩はいかがですか?

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