凡人の書斎にようこそ

このプログは凡人の退屈な毎日の描写です

6月21日 木曜日

2007-06-21 22:25:47 | Weblog
「夏の香りを感じたのは久し振りだった。潮の香り、遠い汽笛、女の子の肌の手ざわり、ヘアーリンスのレモンの匂い、夕暮れの風、淡い希望、そして夏の夢・・・・
しかしそれはまるでずれてしまったトレーシング・ペーパーのように、何もかもが少しずつ、しかし取りかえしのつかぬくらいに昔とは違っていた。」
この文章は村上春樹のデビュー作「風の歌を聴け」から抜粋したものです。この本は何回読んだかわかりません。一時期、心のバイブルであった時もあります。主人公の僕のように、クールに行きたいと考えた頃もありました。今、読み返しても何故か新鮮です。もう一度あの頃の純粋な自分に戻れたらさぞかし楽だろうな考える凡人でした・・・

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