技術:横山です。
少し前に見たい映画として記事にした「サンダーバード55/GOGO」
サンダーバード50周年記念エピソードとしてイギリスで制作された3本の話を1本の映画として上映されたえいがなんですが、これがかなり珍しい映画となっています。
先ず、大本のストーリーは1960年代の発売された音声ドラマ(収録媒体はレコード)を元に映像を制作しているのですが、この映像と言うのが現代の技術をほぼ使わず、当時のレプリカと言っていい程忠実に再現された人形やセット、模型等の小道具を使ってCG等を使わず当時と同じ方法で撮影されており(画質が良いので操演の糸が思いっきり見える)アスペクト比も当時と同じ4:3と言う昔懐かしい物。その映像にレコードから抜き出した音声を合成しており、画質以外は完全に当時の雰囲気そのままの新作となっています。(日本語吹替え版は流石に完全新録)
で、ストーリーは元々が映像の無い音声ドラマの為、何時ものテレビ版の様に国際救助隊が大活躍するという感じではなく(音声だけじゃ伝わりにくいし)シリーズの人気キャラペネロープをメインにした物となっています。
全3話構成で1本目が国際救助隊が本格的な活動を始める前でスカウトされたペネロープが装備やメンバーを紹介される話。
2本目がヒマラヤに現れる雪男の謎をペネロープが調査に行く話。
3本目が大富豪を狙う怪盗にペネロープの家が狙われる話。
となっている為、国際救助隊のスーパーメカが大活躍するのを期待して行くと多分肩透かしを食らうと思います。
尚、本編終了後には新型コロナウィルスによるロックダウン下のイギリス・ロンドンのアパートの1室で制作された完全新作の人形劇「ネビュラ・75」の第1話が特別上映されますが、これまた21世紀に作られたとは思えないレトロな雰囲気全開の作品になっています。又、第1話と付くように全部で7話(第1シーズン分)ある内の最初の話ですが、残りはBSのスターチャンネルで独占放送されるようです。